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「海馬 脳は疲れない」


  糸井重里氏、池谷祐二氏共著
全295ページ
1700円+税
単行本

■この本を一言で表すと
「糸井重里氏の観点が加わった池谷祐二氏の脳科学本」

■何故この本を手に取ったか?
「タイトル「脳は疲れない」に惹かれて」

■流れ
脳の機能や特性

海馬について

脳は疲れない

やりすぎで天才脳をつくる



■レビュー■
『「頭の良し悪し」の基準を「好き嫌い」だと考える』(P. 24)
記憶をつかさどる海馬の近くには、
扁桃体という好き嫌いを決定する器官があります。
そして、これらは密接につながっているので、
感情の起伏が記憶に影響を与えるのです。


『一流といわれる人は、実は案外「おしゃべり」』(P. 28)
糸井氏の記憶によれば、発言の機会を与えれば、
一流の人はみんなかなりのおしゃべりであり、
無口な人は一人もいないといいます。

そして、池谷氏もそれに同調します。
饒舌ということは、
多くの知識を論理立てて結びつけ
かつ、わかりやすく、
相手が飽きないように話す能力があるということです。
いわゆる「脳のはたらきがいい」ということなのです。



『30歳を過ぎると、
つながりを発見する能力が非常に伸びる』(P. 50)
それまでたくさんの知識を得てきた脳が、
今度はそれぞれの結びつきを
発見し始めるのだそうです。
一見関係ない事象が、
実は根底でつながっていた、なんてことも
30歳くらいから、つながりが見抜けるようになるため
気づくようになるのです。
一般的に30歳以降の方が推理力は高くなるようです。
ゆえに、知識が増え、
結びつきが強まり、
年をとればとるほど、
ますます人は老獪になっていきます。
一般に若者の方が体力があるので集中力があって、
記憶力は良いかもしれません。
しかし、30代以降の人が必ずしも負けない、
いえ、むしろ若者よりも高度な知識レベルにあるのは
この「結びつき」によるものであると考えられるのです。


『脳は死ぬまで休まない』(P. 70)
脳は疲れません。
脳が機能停止すれば、
五臓六腑の運動も停止し、死に到ります。
脳は眠っている間でさえ、
夢を作って活動しているのです。

それでは、勉強や仕事での疲れは何なのか?
実は、肩がこったり、
目が疲れている場合がほとんどのようです。
ですから、パソコンなどで疲れたと思ったら
目薬をさすなどの処置をすることで、
回復が早まると思われます。



『自分が今どういうレベルにいるのかわきまえていないと、非効率にものごとを追及してしまう危険性がある』(P. 210)
サルにいきなり円と楕円の違いを覚えさせようとしても
無理だといいます。

しかし、丸と三角なら簡単に見分けがつくそうで、
まず、中間課題として、それを覚えさせると
いずれ丸と楕円の区別ができるようになるのです。

それと同じで、
人間も自分のレベル以上のもの追及すると
大変非効率なことをやってしまうことになります。
自分のレベルに合わせた学習がいかに大事かがわかる一例です。


『一生つらくなくて一生ラクな人生って、
たぶん、しあわせじゃない』(P. 264)
『完成したものを残していかないと自信が出てこない』(P. 277)
やりかけのものばかりだと、人生に誇りは生まれないので、
やり残したと思うことをやりきってみることが人生に悔いを残さない
賢い生き方なのではないか、と思います。

過去にあなたが途中で止めたことなのですから、
つらかったり、大変だったりすることなのでしょう。
けれど、ラクを求めた先に
必ずしも幸福があるとは限らないのです。
七転八倒したとしても
何か一つだけでも完成させることが、
充実した人生のためには重要なのです。



■反論・誤植・注意点など■
池谷氏は頭の良くなる物質を見つけたそうです。
それは少量で効果があり、
副作用もないそうなのですが、
『政治的問題や、倫理的問題が大きい』(P. 191)
という理由で研究をストップしたそうです。

しかし、それがあれば世のビジネスマンは
勉強時間の短縮ができて、
家族と過ごす時間や趣味の時間が
増やせるのではないでしょうか。
リスクもあるけどメリットは大きいと思います。
是非、研究を続けてほしいと切に願います。



■最後に■
池谷祐二氏の前著
ブルーバックスの「記憶力を強くする」と
東進ブックスの「高校生の勉強法」を読んでいれば
脳に関して現在知りうる重要項目はおさえられてます。
本書の内容はなかなか面白いのですが、
残念ながら必読本とまではいきません。

会話形式で読みやすいといえばそうですが、
読みやすさなら「高校生の勉強法」に
軍配が上がります。
強いていうなら糸井重里氏の観点が加わって
池谷氏の気付かなかった新しい物の見方が
加筆されたということになるでしょう。


本書は文庫版も出ています。
買うなら、こちらの方が同じ内容でお安いですよ。
海馬―脳は疲れない (新潮文庫)



■評価■


23点/30

①読みやすさ 4点
対談形式でイラストも多くわかりやすい。

②情報量 3点
60-120min ページ数が多め

③成長性 3点
勉強するときに役に立つ知識。

④実用期間 5点
一生使える。

⑤インパクト 3点
池谷氏の他の著作を読んでいたらそれほど驚くこともない。

⑥信頼性 5点
池谷氏は脳科学者であり、脳に関する本も出版している。

レビューNo. 0009
評価年月日:2009年2月19日



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