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「進化しすぎた脳」


  池谷祐二氏著
全375ページ
1500円+税
単行本

■この本を一言で表すと
「高校生に向けたの脳科学集中講義」

■何故この本を手に取ったか?
「池谷祐二氏の脳科学本はとても興味深く、
またいつも驚くべき新しい発見があるため」

■流れ
脳は完全に使いこなせていない

脳は体に閉じ込められている

なぜ記憶があいまいになのか

人間は進化のプロセスを進化させている



■レビュー■
『脳の地図は脳が決めてるのではなく、身体が決めている』(P. 88)
人間が文明的な生活を享受し得たのは、
サルやチンパンジーなどに比べて脳が大きく
知的であったからであるのは間違いないでしょう。

しかし、人間は地球上で
3番目に脳が大きい動物であるといわれ、
鯨、イルカの方が脳が大きいのです。
だから、鯨の方が人間よりも頭が良いのか?
と思うと、実はそうではないらしいのです。

脳は使わなければ退化します。
鯨やイルカには
残念ながら発達した手足がありません。
そのため脳が使い込まれていないので、
人間ほどの知能が発達しないのだそうです。
宝の持ち腐れです。

しかし、
人間の脳も普段は3%くらいしか使われてなくて、
最高クラスに頭のいい人でも
脳の使用は全体の10%が限界だといわれています。

『指がたまたま10本しかなかったんだもの、しょうがない』(P. 91)
著者は指が20本あったなら、きっと操れていると言います。

それだけではなく、腕が10本あっても、
きちんとコントロールできるだろうとさえ言っています。
タコやイカでさえ10本の足を自在に操っているのに
人間の脳でそれができないわけが無いというのです。

人間の脳は進化しすぎています。
腕2本、足2本では少なすぎるのです。



『錯覚はなぜ起こるのか』(P. 131)
同じ長さの二つの棒のうち、
目の錯覚で一方が長く感じるという
とても有名な話があるのですが、
私はどう見ても同じ長さにしか見えず、
どうやったらこれを一方が長いと誤認するのか
不思議におもっていました。
遠近法にその答えがあったんですね。
納得です。



『脳は完全に覚えるのでもなく、
また完全に忘れるのでもなく
不変の共通項を記憶している』(P. 207)
自然界では、状況は絶えず変化しています。
そんな中で、パソコンのように正確無比な記憶をして
それ以外のものと認識を別にしたらどうなるでしょう?
違う服を着ただけで、もうその人を認識できない。
少し痩せたり、太ったり、髪形をかえたり、
後姿になったり、年をとったりしたら・・・。
もう、相手が誰なのか分からなくなってしまうのです。

さらに言えば、道も覚えられないでしょう。
朝と夕方で、日の差し方、雲の位置などの状況が変わりますから。

そういう状況の共通項を認識して、
それで記憶していく、正確すぎず、
かといって忘れないように
あいまいに覚えておくことこそが
絶えず変化する環境で生き抜いてきた生物が獲得した脳の真骨頂ともいうべき能力だったのです。


■反論・誤植・注意点など■
特になし



■最後に■
アメリカに留学している筆者が
アメリカの高校生に対して行った講義を著作にまとめたものです。

同著者の「海馬 脳は疲れない」と
重複するところはたくさんありますが、  
脳のことを知りたい人に大変お薦めな本です。

ちなみに本書は新書にもなっているようです。



■評価■


25点/30

①読みやすさ 3点
ふつう

②情報量 3点
60-120min

③成長性 3点
脳に関する知識として知っておくとなにかと役に立つ。

④実用期間 5点
一生使える。

⑤インパクト 4点
とても興味深く面白い。

⑥信頼性 5点
池谷氏は脳科学者である。また、参照した学術的な文献がある。

レビューNo. 0010
評価年月日:2009年2月28日



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