無料メールマガジン

メルマガ案内


RO総合TOPROサイト解説RO学習に関する本RO自己啓発に関する本RO仕事に関する本RO投資に関する本ROお金に関する本RO健康に関する本RO日本と世界に関する本ROその他の本


■リンク■

○skさんの模型サイト

sk-site

 


■管理者プロフィール■

プロフィール


■問い合わせメール■

こちらからどうぞ


 

カスタム検索













「本を読む本」


  MJアドラー氏、CVドーレン氏 共著
外山滋比古氏、槇未知子氏 共訳
全267ページ
900円+税
文庫本

■この本を一言で表すと
「本の読み方指南書」

■何故この本を手に取ったか?
「タイトルに惹かれて」

■流れ
読書の4つのレベル

反論の仕方



■レビュー■
読書には四つのレベルがある。
『レベル1 初級読書』(P. 26)
『レベル2 点検読書』(P. 39)
『レベル3 分析読書』(P. 68)
『レベル4 シントピカル読書』(P. 220)
これら4つのレベルを経て初めて
その本の価値を正当に見出せるのです。

初級読書とは、
文の内容が理解すること。

点検読書とは、
本を分類し、内容をいち早くつかむこと。

分析読書とは、
結論の根拠を確かめること。

シントピカル読書とは、
複数の書籍を包括的に読み解くことです。

分析読書まではなんとかなるとしても、
シントピカル読書となるとなかなかに難しいものです。
複数の図書を読み解くのですから、
その分野に関する本を
何冊か読んでからでないと行えない高度な読書です。



本書では、読書法について学べますが、
それ以上に大切なことは、
無価値な本を読まないことです。

『読むに値する本であれば、
すべての本には例外なく統一があるし、
部分を秩序よく組織されている』(P. 87)

『良い本というものは、論証が展開されていくにつれて
自然に要約されていくものである』(P. 140)

本を出してまで著者が読者に伝えたいことがある以上、
何らかの結論を根拠立て、
かつ理解しやすいように示す義務があると思います。
全体を通して何が言いたいのかがぼやけている本や
根拠が曖昧である本は良い本とは言い難いです。


しかし、困ったことに日本人は
難しいものをありがたがる人が多いのです。
『難解信仰』(P. 260)
と、いうべきひとつの宗教のようなもので、
難しい内容の方が優れていると信じているのです。

なぜ、こうなってしまったかといいますと、
時は明治時代に遡ります。
江戸時代が終わり欧米からの文明を取り入れて、
日本は追いつけ追い越せの富国強兵策を講じました。
その際、欧米から輸入した洋書を翻訳して
多くの国民の学業の助けとしたのですが、
内容さえわかればひどい悪文でも文句を言ってられなかったのです。

翻訳された本は悪文のまま学者たちに読まれ、
専門書は難しい文章であるのが当たり前であるという意識が
そのままが定着してしまったのです。

しかし、本来は難しいことも噛み砕いてわかりやすく説明された本こそ
価値あるものとして、ありがたがられるべきです。



『どんな良い本にも、必ず欠点がある』(P. 147)
あなたが100%納得できる本は、
この世に存在しません。
あなたが100%納得できる本は、
あなた自身が書かねばならないのです。

しかし、その本も他人からみたら
納得できないことが出てきます。
実は、それで良いのです。
なぜなら、我々には個性があります。
環境や立場、経済状況、経験、能力が違います。
ゆえに、どんな良い本でも
反論したいことが出てくるものです。
もちろん反論しても構いません。

ただし、
『反論は筋道をたててすること、けんか腰は良くない』(P. 153)
本の中身に対して根拠を示して反論する姿勢が大切です。
私も反論する際は、なるべく根拠を示しています。
当然、著者自身への批判はもってのほかです。
内容にのみ的を絞って検討すべきです。

『「あなたの前提に何の誤りもない。
推論にも誤りはない。
だが、私としては結論に賛成できない」
ということは許されない』(P. 169)
著者のいう根拠に不審な点がないならば、
どんなに気に入らない結論であろうとも
認めなくてはなりません。
それができないなら、
本を読んでも何も得られないでしょう。



『理想的な読書に近づくためには、
たくさんの本の上っ面だけかじるのではなく、
一冊でも以上述べた規則を守ってよく読むことが大切だ』(P. 176)
しかしながらはじめは、とにかくたくさんの本を読むことが大切です。
なぜなら、そもそも読書を始めたのは、
名画のような良書を探すことが目的だからです。

100冊超えたあたりから、繰り返し読むべき良書がわかってきます。
その頃には速読でたくさんの新しい本に目を通す力が備わってきてい
るので、多読することが楽しくなってくるのですが、
これまで読んだ本の中から良書を取り出し、熟読することが大切にな
ってきます。

一冊の本を深く読み解くことができなくては
何冊の本を読もうとも、結局何も身に付かなかった
ということになりかねません。

自分にとっての
「繰り返し読むべき良書」選びの基準は、
「今、あなたが本を読み始めたころに戻ったとして
10冊しか選べないとしたらどれを手に取るか?」です。



■反論・誤植・注意点など■
『百科事典の使い方』(P. 190)
現代はインターネットで調べ物をするのが良いでしょう。
得られる情報が玉石混交とはいえども、
百科事典よりも多くの情報が即座に調べられます。



■最後に■
70年も前に初版本が出ていることに驚きます。
本を読むということに関しては、
パソコンがこれほど普及した現代においても
昔から大きな変化はないということなのでしょう。

本書は真っ当な本の読み方指南書です。
一読の価値があります。



■評価■


23点/30

①読みやすさ 2点
4つの読書レベルの話の中で、
初級レベルにさらに4つの段階が存在するなどして
一見してわかりにくい。
速読だけでは混乱する。
熟読すればわかるけれども、
速読で混乱するというのは
本書の構成がわかりずらいからであると考える。

②情報量 4点
120-300min

③成長性 4点
本への反論の仕方や、
シントピカル読書はぜひ知っておきたい。

④実用期間 5点
一生使える。

⑤インパクト 3点
納得できる。

⑥信頼性 5点
70年以上前から世界中で売れ続ける名著

レビューNo. 0012
評価年月日:2009年4月21日



本ページトップへ戻る

カテゴリトップへ戻る