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「留学で人生を棒に振る日本人」


  栄陽子氏著
全190ページ
700円+税
新書

■この本を一言で表すと
「留学しても英語ができるようになるとは限らない」

■何故この本を手に取ったか?
「英語が苦手な人は留学してみたら良いとか、
海外に行かないときちんとした英語は見につかないなど、まことしやかに言われているが本当だろうか?
海外に行きさえすれば英語はできるようになるのだろうか?
という疑問を以前から抱いていたため」

■流れ
留学の失敗例

想像と現実のギャップ
理由は、勘違い、思い込み、
留学仕掛人などによるもの

これから求められる留学の在り方について



■レビュー■
『母国語の力以上に外国語は伸びない。』(P. 52)
家庭内では日本語しか話させない海外生活組は多いそうです。
そうでないとどっちつかずになり、
どちらの言語もレベルが向上しないのだとか。

ということは、
まずは日本語なんとかしなくてはいけないみたいです。

今度文科省が、
小学高学年から英語教えるみたいなんですけど、
日本語が発展途上の小学生には
良くない教育なのかもしれません。


『TOEFL400点の人が、アメリカの英語学校に
一年間通ったとしても500点に上がるのは
三分の一くらいというのが実態で、
三分の一が結果が出ず、
三分の一は勉強をやめて遊んでしまう』(P. 66)
こういう話はよく聞きます。
留学さえすれば、
英語を話せるようになると思う人が多いのですが、
実際はやはりきちんと勉強しないと
語学は身につかないのです。
だから、外国語を話せる人はよく勉強している、
と思って間違いありません。


日本人は、
『「留学に失敗しても日本に帰ればいい」という甘さを持っている』(P.
164) と、著者は記述しています。
学力低下というより、
負うものがないので真剣味が欠けており、
どちらかといえば、
単なる学力低下よりも始末が悪いでしょう。

他のアジアの国々から来た人たちは、
ほとんどの人が国を背負ってきています。
そのプレッシャーは相当なものでしょう。
その点、日本人は大抵が私費留学ですから、
そういうプレッシャーはありません。

日本で普通に生活するのに
英語はほとんど必要ないわけだし、
出来なかったら日本に帰って普通に暮らしても
なんら問題ないのです。
もともと裕福だから
私費留学している人も多いのです。
しかし、そういう環境が英語習得の邪魔なのです。

この本は、そういう意味での警告なのだと感じます。
留学するということは、ひとつの投資です。
だからこそ、成果を上げなくてはなりません。
本来なら、当人は必死になるはずなのです。
著者の意見として
そういう必死さのない人は海外に活路を求めてもダメだ、ということなのでしょう。


■反論・誤植・注意点など■
『アメリカでは日本のように
「とにかく一流大学に入りさえすれば、
サクセスは手に入ったようなもの」という考えは通用しません』(P. 76)
もうすでに、日本もそうなっています。
一流大卒なんて就活に有利なくらいです。
他では役に立ちません。
それから、日本の学生は遊んでばっかり
みたいなこともいってますが、
理系で遊びまくってたら確実に留年します。
まず卒業できません。
私のいた学科では、
3回生から4回生に上がれたのは、
121名中81名でした。

そもそも、
アメリカの学生は高校生の時に遊びまくってるので、
大学生になって本腰いれて勉強しなくちゃ
追いつけないだけのように思います。
和田秀樹氏は、アメリカの大学生は、
勉強時間は長いかもしれないが、
勉強量が多いとは言えないと
著書「まじめすぎる君たちへ」で述べています。
一流大学を除いて、アメリカの学生のレベルが
必ずしも高いとは思えない、と述べています。
これは、夏休みの宿題を
休み始まって一週間で終わらせて遊びまくっている少年と、最初に遊びまくって新学期始まる直前にあわてて勉強をしている少年に例えると分かりやすいかと思います。
そもそも、日本の学生以上に
欧米の学生はふにゃふにゃです。
(パオロ・マッツァリーノ氏著「反社会学講座」参照)
イメージだけで安易に批判するのは
やめた方が無難です。
日本の学生は昔ほどではありませんが、
今でも結構頑張ってますよ。


■最後に■
英語が話せる日本人はとても知的に見えます。
数学と英語は学問の双璧とも言える分野ですが、
日常で敬意を持って見られる場面が多いのは英語です。

実は日本のように、日本語だけで
何不自由なく暮らせる国では、
必ずしも英語は必要ないのですが、
英語ができるというのは、日本人全員の願いといってもいいでしょう。
もうほとんど英語コンプレックスといってもいいです。

なんとかして英語を身につけたい。
そこで早い話、留学という手を考えるわけです。
しかし、現実には留学しても結局は地道な勉強しかないことがはっきりと理解できました。



■評価■


18点/30

①読みやすさ 3点
ふつう

②情報量 2点
30-60min

③成長性 3点
留学への幻想が断ち切れる。

④実用期間 3点
今は何がなんでも留学という時代ではありません。
ですが、5年ほどしたらまた状況が変わっているかもしれません。

⑤インパクト 3点
納得できます。

⑥信頼性 3点
一定の根拠はありますが、
著者の主観と思える箇所もある。

レビューNo. 0022
評価年月日:2009年2月17日



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