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「記憶力を強くする」


  池谷雄二氏著
全275ページ
980円+税
新書

■この本を一言で表すと
「脳科学的に記憶力増強のメカニズムを解説」

■何故この本を手に取ったか?
高校生の勉強法」が良書であったので池谷氏の本をもっと読んでみたくなった」

■流れ
記憶について

記憶を司る海馬

脳のネットワーク

可塑性とLTP

記憶力を強くする

脳科学の未来


■レビュー■
現代の脳に関する研究は日進月歩です。
脳についての情報の90%は、
最近10年間で明らかになったものです。
つまりは、それだけ脳についてわかっていることが
少なかったということです。

脳について良く知られていない時代には、
まことしやかに語られているウソとして、
「年をとったので覚えが悪くなった」というものや
「脳細胞がどんどん死んでいくので記憶力が悪くなる」
というものがあります。

『自然に死んで行ってしまう神経細胞のほとんどは、
脳の中で必要とされていなかった細胞』(P. 23)
『神経細胞は年とともに減っていきますが、
神経回路は年を重ねるごとに増える』(P. 187)

記憶の正体が、脳細胞の神経回路であるなら、
年を重ねることで
記憶力が悪くなっているのではなくて、
日頃から十分に脳を働かせていないから、
記憶力が落ちているということです。

使わなければ能力が落ちるのは
筋肉だけではありません。
脳は筋肉と同じで、使わなければ怠けます。
逆に、鍛えればどんどん発展します。
それならば、鍛えない手はありません。


海馬に蓄えられた情報は、
一か月以内に長期記憶へ移行するか、
消去されるかが決まります。

『シナプス結合の増強が長期的に持続する現象
「LTP」』(P. 158)

この現象は、脳の可塑性を裏付けるもので、
大変重要です。
生きるために必要な情報は、
すぐにLTPが起きるのですが、
英単語や数式の暗記など、
知らなくても命にかかわらないことは、
海馬がなかなか長期記憶に移行させてくれません。

しかし、
短期間で繰り返し脳に同一の情報を送り込むことで、
LTPを起こさせやすくすることができます。
だから、復習は大切なのです。



『記憶力の相乗作用には、
べき乗の効果がある』(P. 220)
このことは著者の別の本
高校生の勉強法」にも書かれていました。
努力を続けていれば、
急に視界が開けたかのように
物事をすーっと理解できる瞬間が訪れます。
それを「知識の爆発」というのですが、
こういうことが起きるのも、記憶のメカニズムが
脳細胞の関係性によるものだからです。
知識の爆発がおきた後は、
文字通り爆発的に成績が急上昇します。

何かを習得しようとするならば、
最低でも2ケ月は頑張らないと結果はでません。
それは、この知識の爆発点まで到達するのに
数カ月要するからなのです。
成果が目に見えずとも努力し続ける根性が必要なのです。



『記憶力のドーピング』(P. 226)
もっとも簡単な記憶力増強薬は、
コーヒーだそうです。
ただ、多少の依存性があり、
また人によっては体調を崩してしまうことがあります。
さらに、耐性ができやすいのも難点です。
ここぞというときだけ、コーヒーを使うようにすると
試験対策としてはちょうど良いと思います。


■反論・誤植・注意点など■
特になし



■最後に■
私にとって、池谷祐二氏の脳科学の本はこれが二冊目です。
初めに読んだ「高校生の勉強法」がかなり分かりやすかったので
今回の固い感じの本は相対的に
読みにくく感じました。

本の内容は大体同じなので、
手っ取り早く脳に関して知識を仕入れたい人には
高校生の勉強法」の方をお勧めしています。



■評価■


26点/30

①読みやすさ 3点
ふつう

②情報量 3点
60-120min

③成長性 5点
脳について知っておくべき

④実用期間 5点
一生使える。

⑤インパクト 5点
脳について相当くわしくなれる
記憶のメカニズムがわかる

⑥信頼性 5点
著者は脳科学者

レビューNo. 0039
評価年月日:2009年3月20日



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