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「病気にならない生き方」


  新谷弘実氏著
全239ページ
1600円+税
単行本

■この本を一言で表すと
「エンザイムを浪費しない生活習慣をすれば
健康で長生きできる」

■何故この本を手に取ったか?
「健康に生きるコツがわかると思ったから」

■流れ
健康な人は胃腸がきれい

健康な胃腸になるための食生活について

すべてのエンザイムに変化可能なミラクルエンザイム(仮説)

命のシナリオ



■レビュー■
著者はこれまで30万人の胃腸を
内視鏡観察してきた医師です。
その経験から
『健康な人の胃腸は美しく
不健康な人の胃腸は美しくない』(P. 4)
ということがはっきりわかったそうです。

そして、
『健康でいられるか否かは、
その人の食事・生活習慣しだい』(P. 25)
ということであり、
現代人の病気のほとんどは、
生活習慣の悪さが原因で
引き起こされているというのです。


『肉を食べなければ筋肉が育たないというのは、
真っ赤なウソです』(P. 32)
馬や牛などの草食動物は
とてもたくましい体つきをしています。
肉を食べない草食動物でも、
よい筋肉がつくれるのです。

肉は高たんぱくな食品として
優良なことは確かですが、
肉でなくてはだめということはありません。
むしろ、肉を大量に摂取する弊害の方が多いのです。



日本人はアメリカ人より痩せています。
これはなぜかというと、
日本人は大太りする前に、
『胃を悪くして食べられなくなってしまう』(P. 42)
からだそうです。
胃腸が弱いらしいのです。


『健康の鍵は「エンザイム」の量』(P. 56)
エンザイムの原型が存在するのではないか、
という仮説をたて
この様々なエンザイムに変化させることが可能な物質を「ミラクルエンザイム」と名付けています。
人間の寿命はこのミラクルエンザイムの消費を
どれだけ抑えるかにかかっているのだそうです。
とても興味深い仮説だと思います。


『You are what you eat.』(P. 81)
これは、直訳で
「あなたはあなたが食べたものだ」であり、
「あなたは食べたもので出来ている」と意訳できます。
つまりは、健康でいるためには
食生活に重点をおくべきなのです。

『マーガリンがあったら、すぐに捨てなさい』(P. 99)
トランス脂肪酸を含む食品は
悪玉コレステロールを増やし、
ガン、高血圧、心臓疾患の原因になる物質として
報告されている、いわゆる体によくない物質です。
これが多く含まれている食品の代表が
「マーガリン」なのだそうです。


『動物の脂は、
その温度でもっとも安定した状態にある』(P. 115)
一般に、動物の体温は人間より高いそうです。
それが人間の体の中では
粘度があがりドロッとするのだそうです。

『不飽和脂肪酸は「善玉」の脂肪酸』(P. 102)
不飽和脂肪酸をとるなら、魚に含まれているものが
もっとも安定しているのはうなずけます。

変温動物である魚は、
ほとんどの場合、
人間よりも体温が低い状態にあります。

また変化する海水温度に対応できるような
温度変化に対して安定性の高い脂肪酸が
魚には豊富なのです。



『まずいものを食べていては健康になれない』(P. 134)
自然界では、私から見たら
どうみてもおいしくなさそうな物を
とてもおいしそうに食べる動物がいっぱいいます。
幼い頃は、それが不思議でたまりませんでした。

大人になってから、
それは生物によって、
必要な栄養素が異なるからである、
と思うようになりました。

「体が欲しているものはおいしく感じる」と
考えると、動物によって必要な栄養素は違うのだから
おいしいと思うものも違うのは当然です。

だから、自分がおいしいと思うものを食べることが
健康に大変よいのだと思います。

『太っている人は
おなかがすいているから食べるのではなく、
ビタミンやミネラルといった
微量栄養素やエンザイムを求める
体の飢餓感にせきたてられて食べているのです』(P. 169)

つまりは、
おいしいと思うものを腹八分くらいに食べることが
健康で長生きする秘訣なのではないか、
と考えられるのです。



■反論・誤植・注意点など■
『牛乳は本当は子牛が飲むためのもの』(P. 108)
それを人間が勝手に飲んでいるだけで
自然界からいえば不自然です。

しかし、だからといって
それだけでは牛乳が体に悪い、
という証拠にはなりません。


案の定、乳業関係者から
牛乳を悪者扱いするなら根拠を示せ!
といわんばかりに
2007年3月に一連の質問状が著者に届けられ、
また、同年10月に回答されていました。
これらの質問状および回答、
さらにその回答に対する見解も含めて
日本酪農乳業協会のウェブサイトに掲載されています。

「病気にならない生き方」の著者
新谷弘実氏への「公開質問状


これを読むと、
『牛乳の飲みすぎこそ骨粗鬆症を招く』(P. 73)
という記述の根拠は、はっきりいって薄いです。
それならば、骨密度の議論が要るとおもうのですが、
そういうデータはなく、あるのは、
骨折に関するデータだけです。

どんなに骨が強くても、
車におもいきり撥ね飛ばされたら骨折してしまいます。
骨折のみに的を絞った論文を参照にするのは
あまりふさわしくないと思います。

もちろん骨折と乳製品の飲食の関係は、
参照している論文にかいてあることです。
よって、著者の虚言ではありません。
ただ、いくら論文を参照しているといえども、
根拠というには信頼性に乏しいものだと思います。

さらに著者は、ナトリウム2300 mgに対して
40~60 mg程度のカルシウムが
体から出て行くというのですが、
牛乳に含まれるナトリウム量から
流出するカルシウム量を計算すると
牛乳コップ一杯に含まれるナトリウム量は
約84 mgであるため、
約2.2 mg程度のカルシウムしか排出されません。
一日に600 mgのカルシウム摂取が
のぞましい人体にとって
これは、ほとんど誤差範囲です。

ゆえに、著者の主張する考えに基づいて計算しても、
骨粗鬆症になるほどのカルシウム流出は
おこらないと考えられます。


『ヨーグルトを毎日食べると
腸によいというのは「ウソ」』(P. 74)
これは、著者の経験からそういえるのだそうです。
私はここは正しいと思います。

しかし、これは乳酸菌がどうだ、というのではなく
動物性たんぱくを分解する菌が
主な原因のような気がします。

人間は腸の中で、いろんな菌が働いて
食べたものを分解吸収しているのです。

炭水化物、たんぱく質、脂肪では
もちろん繁殖する菌がまったく異なります。

これらの菌が繁殖する際に出す物質や老廃物などが
体によいものばかりではないのです。

『ガン患者の食歴を調べていくと、
動物食をたくさんとっていたことがわかりました』(P. 83)
というように、
特に、動物性たんぱくの場合は
分解後が腸によくないのです。
これは30万件の診察に基づくものですから
信用できると思います。

本書では乳酸菌に関していろいろ議論していますが、
乳酸菌は動物性たんぱくを
完全分解するものではないわけですし、
また健康に有益が有害かは繁
殖する菌そのものでなくて、
繁殖した菌が分解して何を作ったかに拠るものだと、
私は考えています。

ですから、牛乳もヨーグルトも動物性たんぱくですから
たとえば、牛乳や乳酸菌が
良い悪いという問題とは別に、
動物性たんぱく分解の面からみると
やはり大量に摂取するのは良くない、
という見解になるのです。


上記より、
公開質問および、その回答と、
その回答に対する見解をみて
著者の根拠に疑問が残るとはいえ、
牛乳を含めた動物性たんぱくの大量摂取は
やはり胃腸に良くない、
という著者の経験則は真実だと考えられるのです。

ただし、肉、魚、牛乳などの動物性たんぱくが
優良なたんぱく源であることはまぎれもない事実です。
要は、過ぎたるは及ばざるが如し、ということで
たくさん摂取するのが良くないのです。
動物性たんぱくを何が何でも排除しようと、
躍起になることはないと思います。



■最後に■
本書を読んではじめはかなりショックを受けました。
体に良いものと信じていた牛乳、乳製品は
全て駄目ということに驚いたからです。
なにせ30万人もの胃腸を診てきた医師のいうことですからね。
信用が高いではないですか。

しかし、ただその内容を信じたのでは、
著者のいうことを鵜呑みにしただけにすぎません。

当然、利害関係からいって
乳業関係者が黙っていないと思ったら
やはり、質問状という形でやりあってました。

乳業関係者が
牛乳を飲んでほしいのは当たり前です。
悪いことじゃありません。
また、新谷氏が自分の経験を元に
意見するのも言論の自由です。
悪いことじゃありません。

牛乳を飲んだらどうなる、
という客観的事実は、
その根拠となるデータを
それぞれの立場において出してもらって
消費者たちが、その提出された情報を
十分調べるべきことなのです。

そして、得られた知見に基づいて
飲むかどうかを自分が決めるべきなのです。



■評価■


22点/30

(1)読みやすさ 3点
ふつう 

(2)情報量 2点 
30-60min

(3)成長性 4点
健康で長生きできる。

(4)実用期間 5点
一生使える。 

(5)インパクト 5点
大変衝撃的 

(6)信頼性 3点
一定の根拠はあります。


レビューNo. 0076
評価年月日:2009年5月21日



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