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「人生の旋律」


  神田 昌典氏著
全301ページ
1600円+税
単行本

■この本を一言で表すと
「伝説の実業家、近藤藤太に学ぶ人生訓」

■何故この本を手に取ったか?
「神田昌典氏の著作であったから気になって」

■流れ
近藤藤太氏と神田昌典氏の出会い

近藤氏の軍人時代

近藤氏の実業家時代

近藤氏の晩年




■レビュー■
バカ正直は本当にバカを見ると主張されています。
英語が達者な近藤氏は上官から疎まれていたようで、
「我々は戦場で伴に死ぬ身だ。
この関係は親子よりも強い。
だから正直に答えてくれ、
天皇陛下は現人神だと思うか」と聞かれ
「神様ではありません」と、
正直に答えたところ
そのとたんに、20人ほどの上官が
申し合わせたように現れて、
近藤氏は全員から殴られたのだそうです。
気を失った近藤氏が目覚めると奥歯が折れていて、
20代で近藤氏は、すでに上下の前歯3本ずつを残すのみとなったといいます。(P. 46)

衝撃的な話でびっくりしました。
ここまでひどい仕打ちはなかなか無いと思います。
はめられているとしか言いようがありません。
しかし、最初から殴る理由を探している上官に対して
有効な対抗策は無いのが現実です。
バカ正直がバカをみると知ってたとしても
いつかやられていたでしょう。


『日本経済は70±10年周期で激動の時を迎えてきた』(P. 12)
理論的な根拠は無いが、
これまでの経験上そうらしいのです。
ということは、
1920~1950年くらいに起きたことを学習することで、
今後の景気などに関して、
ある程度の予測がつくかもしれません。


世の中が変わるときは一気に変わります。
徐々にかわるなんて事はありません。
ほんの数年で変わる。
『安定しているように見えても
一夜で秩序が乱れ混乱の極みに達することがある
そのときに下す一瞬の判断は、
その後何年にもわたり大きな違いを生むことになる』(P. 103)

『急速に世の中が変わるときには、
線路の切り替えポイントにいるようなものだ。
ポイントでは意志を持って、
どちらの方向に行くか決めるのだ。
一番悪いのは流されることだ。
意志を持って決定すれば、
どちらに転んでも後悔しないが、
流されれば、恨み続けることになる。』(P. 123)

自分は自分の意志で
ここまで決定してこれただろうか、
これからもそうしていけるだろうか、
と考えてしまいます。
現代の日本も、
めまぐるしく時代が変化しています。


近藤氏は終戦直後、北朝鮮の水豊という、
中国との国境にいたようです。
大本営はすでになく、
後令な無いと判断した近藤氏は
大隊長に直訴し、本国に帰還するよう要請したところ、
そこで上官と喧嘩別れとなり
(当時としてはすごいことです)、
老兵など数十名を引き連れ
蒸気機関車で南下していき、
暴徒に襲われながら平壌を脱出し、
京城に命からがらたどり着いたそうです。
このときの判断が遅かったら、
ロシア軍に身柄を拘束され、
シベリアで強制労働に従事させられていたでしょう。
過酷な環境下で命さえ落としたかもしれません。

『人の縁は星の瞬くが如く、
突然生まれ突然消える』(P. 73)
どんなに運命を伴にした仲間であっても
別れは一瞬で訪れる。
人生は一期一会というのは、
まさに本当のことなのだと思います。
学生時代に、どんなに仲が良かった友人でも、
社会人になれば、立場や環境が異なりますので、
容易に会うことができず、
それどころか
一生連絡が取れないという可能性もあります。



『自分の中にも悪が住み着いていると自覚せよ』(P. 102)
『人間は多数の人格から出来ている』(P. 186)
土壇場では人間の尊厳など、
一瞬で吹き飛ぶものです。
混乱は人をけだものにする。
戦中より戦後の方が地獄だったといいます。(P. 99)
それは敵と戦う日本軍の存在がなくなったからです。
暴れまわる戦勝国民、準戦勝国民たちに対して、
日本人は為すすべもなく散々な目にあわされました。
このあたりの話は、田舎のおばあちゃんにきけば
とてもよくわかりますので、
興味がある人は自分で調べてみてください。
ここでは詳しくは触れません。

自衛隊が必要ないという人がたまにいますが、
理想論が通るならこの世に戦争はありません。
歴史に学ばねば、日本人全員が、
有事の際にただ蹂躙されるしかない
非力な存在になり下がってしまうでしょう。
そこに誇りはなく、秩序が保てるとは思えません。


『人は変わる。
特に成功し始めると、変わってしまうことが多い。
しかも、恐ろしいことに本人にその自覚は無い』(P. 186)
商売がうまくいくと、
自分では自重しているつもりでも
知らず知らず傲慢になっているものです。
それが足元をすくう原因となるのです。

成功しはじめたら、
破滅への一歩かもしれない、
と考えなくてはいけません。
勝って兜の緒をしめよ、
という言葉が頭の中をよぎりました。



「奇跡が起こらない奴は飛び込まない。
飛び込むと助かる。飛び込まない奴はだめなの。」 (P. 128)
人生の障害というものは
避けようと思えば避けられます。
しかし、そうしているうちは
そのレベルから抜けられないでしょう。
いつまでも同じレベルにいることになるのです。
絶対絶命の状態に陥ったと思えても、
起死回生の機会は必ずあるものです。
そのポイントを見つけても、
飛び込むには勇気が要ります。
飛び込んだ後、どうなるかわからないからです。
しかし、何もしなければ
座して滅ぶのを待つだけとなります。


■反論・誤植・注意点など■
『朝鮮人に日本式の氏を新しく創り、
名乗らせることを事実上強要した』(P. 59)
当時、日本陸軍中将に洪思翊という人物いたが、
彼は朝鮮名を軍部にいながらもずっと使っていたし、
なにより出世もしています。
朝鮮名でいることが不利というのが事実なら
まず間違いなくそこまで出世できないだろうから、
事実上、日本式の名前を強要というのは誤りでしょう。
朝鮮人への差別があるというのなら
中将まで出世した朝鮮人がいるのもおかしな話です。
このあたりはどう説明するのでしょう?



■最後に■
著者は著名なコンサルタント神田昌典氏です。
今回の本に取り上げられたのは、
戦後オーストラリアのゴールドコーストに移住した富豪、近藤藤太氏です。

近藤氏は、戦時中から英語が達者であったことから
様々なビジネスチャンスを掴み、
GHQに在籍していたこともあるやり手の実業家です。

近藤氏の一生の軌跡が描かれている時代は有事で、
現在のような平時とは異なれど
大変参考になると思うしとても面白い内容です。


近藤氏は「デカい態度で渡り合え!」の著者であり、
私はこの本をとてもいい本だと思っています。
外国人との交渉術指南書としてお勧めです。

残念ながら、
近藤氏は2004年に88歳で亡くなられました。
そんなに昔の人ではないと思うと、
何故だか親近感が沸いてきます。

ちなみに本書は文庫版も出ているので
興味ある方がいましたら、そちらがお安いですよ。


■評価■


21点/30

①読みやすさ 3点
ふつう

②情報量 2点
30-60min 読むだけなら意外に早く終わる。

③成長性 3点
教訓、示唆に富む。

④実用期間 4点
一生使える教訓だと思うけれども、
時代背景が異なるのでなんとも言えない。
よって、控え目に4点にした。

⑤インパクト 5点
衝撃的

⑥信頼性 4点
著者は近藤氏自身でないので、
細部にわたれば想像で書かれた箇所もある。

レビューNo. 0077
評価年月日:2009年3月13日



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