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「どうして勉強しなくちゃいけないの?」


  藤田徳人氏著
全231ページ
1200円+税
単行本

■この本を一言で表すと
「特権を手に入れるため勉強する」


■何故この本を手に取ったか?
「とても良い本だと人づてに聞いたので」


■流れ
自由と特権と勉強

生きるための戦いと子孫繁栄

男の子が勉強する意味

女の子が勉強する意味


■レビュー■
『勉強は特権を手に入れるためにします』(P. 2)
勉強は何故するのか?
これはよく子供たちが考えることです。
それは意味もなく学校に縛られている感じがするからです。
そして、子供たちはその束縛からの自由を
欲しがっているようにさえみえます。
しかし、彼らの欲しい自由のうちわけを聞いてみると
どうやら、自由ではなく特権を望んでいるように見えるのです。
『自分だけ特別扱い、それが特権』(P. 22)
であり、突き詰めれば人間は
その状態を求めているといえます。
しかし、特権が欲しいと言うよりも
自由が欲しいという方が世間に受け入れられやすく
また、子供自身もそういう言葉の定義など
深く考えていないことが多いので、
自分が望んでいるものが特権であるということに
気付いていない子供が多いということです。
そして、その特権の多くは、
学歴を手に入れることによって
将来的にかなり高い確率で
手に入れられるものなのです。
これに気付いた子どもは、
親が何も言わなくてもバリバリ勉強します。

そもそも自由すぎる社会というのは、逆に大変です。
『何もかも自由な世界は不自由極まりない世界』(P. 18)
極端な話、殺人まで自由だったら、
近所に散歩することもままなりません。
これでは、不自由極まりないとしか言えません。
よって、世の中には必ずルールが存在し、
ルールに付随して必ず特権が生まれます。
勉強はその特権を手にれるためにするものなのです。

『特権階級にはとても厳しいルールがある』(P. 34)
特権階級の階段に上ろうとしても
そこにはとても厳しい上下関係があります。
これを乱す者は、徹底的に追いやられます。
ゆえに、ことなかれ主義が一番良いのです。
じっと我慢すれば、いずれ自分も上の地位までいけます。
その期間はとても長いけれども、
通常その苦労を補って余りある特権が得られます。
まさに日本社会を端的に言い表しています。

『桃栗三年、柿八年の謎』(P. 46)
これってとても不思議ですよね。
発芽してから実をむすぶまでの期間が短い方が
子孫繁栄に有利だと思われます。
個体が増える速度が速いのは、やはり短い期間で実を結ぶ植物です。

それならばどうして、
八年もかかる柿が淘汰されずに生き残っているのでしょうか?
これは、子孫を残すには母体がしっかりしている方が有利である
という一面もあるからです。
一年で実を結ぶスイカなどは、実のわりに母体が貧弱です。
そのせいで、冬をこすことはできません。
来年干ばつにでもなれば、その地域では全滅する可能性さえあります。
それではいくら繁栄しても短期間で終わります。

その点、柿は八年かけて強靭な母体を作り上げてきているので、
多少の環境の変化にはびくともしません。
今年、干ばつになったなら体力を温存しておいて、
来年に懸ける事ができるので、
淘汰されないで生き延びてきているのです。

『血の流れない戦争がすでに始まっている』(P. 62)
これは経済戦争のことです。
世界には経済戦争に敗れ、
貧困のために命さえ失う危険がある地域など
至るところに見受けられます。
これがほとんど日本にはありません。
ゆえに経済戦争がはじまったことに気付きにくいのです。

日本は現在、経済的には勝者の部類にいます。
しかし、近年では外国の力も増してきています。
これからも静かに経済戦争は進行して、
激しい戦いは避けられません。
『子孫を殖やしていくために
しなければならない最優先順位のものは、
目の前の敵と戦うことです』(P. 70)
経済戦争を嫌って、戦わないでいるならば、
日本は没落して、貧困の中で日本人は淘汰されるでしょう。


『人間の強さは政治力+経済力+特権』(P. 74)
ゆえに、勉強することで
大幅なパワーアップが図れるべきなのです。
逆に、勉強以外でそれを実現するのは難しいでしょう。
誰しもプロ野球選手にはなれません。
それよりは、勉強して医者や公認会計士になるほうが
お金持ちになれる確率が高いのは、その職業人口からみて自明の理です。
よって、大多数の人たちにとって、
勉強は自分の付加価値を上げ、
経済的な力を手に入れるために有効な手段となるのです。


『門限=娘に言い寄る全ての男に対する規制』(P. 31)
門限は女性に対して行う規制のように感じますが、
実際には男性への牽制みたいなものです。
門限が厳しいということは、怖い親父さんがいることが
容易に想像できます。
男性は女性の父親を怖れるものです。
厳しい門限がある場合は、
女性に(怖い父親という)ひとつの後ろ盾ができますので、
付き合いたいと思う男性はその雰囲気を察して、
真面目なお付き合いを望む人しかこない傾向にあるでしょう。
遊びだけで付き合うなら、
面倒のないところで遊ぶというのが
遊び人の本性ですから、そういう人は
後々トラブルになりそうな女性を
口説いたりしないのです。
結果として、
厳しい門限が娘の幸せを守ることになります。
昔の親父さんたちは、
そのことをよく分かっていたのです。
そして、そのことが分からなかったであろう娘本人たちも
不満に思いながらも父親に従っていたので、
現在と違って、
婚前交渉などほとんどなかったのだと思います。
「うちの娘をキズものしてくれたな!」と
怒鳴る親父さんなんて
最近、全く見なくなりました。
これは女性を支援するひとつの後ろ盾がなくなったことを意味します。
女性自身が、そういう父親のことを
時代おくれだなんて思っているようなので
残念でなりません。
「門限=父親の娘への愛」です。
門限は女性を制限するものではなくて、
その女性と付き合ってる男性を規制するものなのです。

『進化生物学的には独身者は社会へ貢献することになる』(P. 150)
これは、消費活動のみならず、
生産活動において社会基盤を支えているからです。
そもそも、
扶養控除が受けられない独身サラリーマンは
多くの税金をとられているのに、
子供がいる家庭は所得税が還付されます。
子供がいるとお金が必要なので、
しかるべき措置であると思います。
それでも社会的に独身者が
貢献していないといって批判されるのは
筋違いだということも、
おわかりいただけると思います。
実質、高い税負担をしている独身者が文句をいわれるのは変です。

さらにいえば、
自分の遺伝子を後世に伝えるのは生物にとって
最高のよろこびでもあります。
子供を作った人は頑張っているのに、
子供をつくらないひとはずるい、というような
議論をたびたび耳にしますが、
自分の子供のために働くのがそんなに嫌なのでしょうか?
現在子供をもっている人は、
お国のために子供を産んだのでしょうか?
それは違うと思います。
もしそうだとしたら子供がかわいそうです。
「お前は少子化防止の一環として産んだんだよ」
これは、もう子供がグレますね。

はっきりいいますと、
子供を持つのは、遺伝子を後世に残すという、
何ものにも代えがたい
(本人は気づいてないかもしれませんが)自分の欲求のためです。
そのために自分自身の生活が独身のころよりも
経済的に苦しくなることが、
そんなに不幸なようには見えません。
むしろ、子供が欲しくても相手に恵まれなかった人たちが
間接的に支えてくれたことに感謝すべきなのです。
なぜなら、扶養控除がないため
独身者は多くの税金を払い、
さらには自分と(全くではないが)関係ない人たちの
控除された税金を実質穴埋めして、
彼らの子供たちの義務教育費をねん出し、
子孫繁栄の手助けをしてきたともいえるからです。
子供に恵まれた幸せを自覚せず、
子供が欲しくても恵まれなかった人たちに
文句言うなんてのは論外です。

『ルックスのよい異性を選ぼうとする習慣は
人間だけではなく、
ほぼ全ての動物で確認されていること』(P. 193)
美人に生まれたら得をします。
それは仕方ないことです。
というのも美人というのは、
ウイルス、微生物に対して
強い免疫力を持っていることの現れだからです。
(アラン・S・ミラー氏著「女が男を厳しく選ぶ理由」参照)
より強い子孫を残したいと願うのが
生物の基本的な考え方ですから
外見に惹かれないわけがありません。
生物にとってこれまで一番の強敵は、
ウイルスなどの病原体でした。
だから、免疫力の強い個体に惹かれる者たちが
数多くの子孫を残してきており、
その連鎖として美人に惹かれることとなりやすいのです。
(免疫が強ければウイルスなどにより、
成長や体調維持を脅かされることなく
均整のとれた顔立ち体系になりやすいため
美形になりやすいといわれています)

しかし、人間は高い知性も持ち合わせていますので、
外見のみでなく、
その人の性格や経済力、知性、政治力など
総合面で相手を選ぶことになります。
ゆえに、外見にコンプレックスがある人は、
総合力で勝負することにすべきなのです。



■反論・誤植・注意点など■
『男性の独身医師でさえ、
女医の持つ特権に魅力を感じる人がいる』(P. 197)
頭の良い女性との会話はとても楽しいものです。
このケースは、
女医の特権に魅力があるというよりは、
その女性そのものに魅力を感じたのではないかと思います。
いわゆる「ひも」みたいな男性なら、
切羽詰まっているので、
女性の特権が欲しいかもしれません。
でも、この場合は、自分が医師であるのだから、
結婚してまで相手の特権を欲しがるとはとても思えません。


■最後に■
書いてあることがタブーに触れすぎていて
おそらく精神的に受け付けない人も多いでしょう。
賛否両論両極端になることが予想されます。

しかし、本書では
日本が世界規模の経済戦争真っ只中であることや
男女で勉強する理由が異なること
働く女性の立場、少子化問題まで
幅広い話題を提供しています。
色眼鏡で見なければ、
結構な良書であると思います。

ただし、内容は男の子の勉強する理由付けとして
かなり順当であると思いますが、
女の子の勉強する理由付けはホントにこれでいいの?
と、少しばかり疑問が・・・。
女性は男性よりももっと複雑な思考をしていて
画一的ではありませんから、
男性である著者や私からみたら
主観的にみて判断している可能性が高いです。
ゆえに、断定できるほど明確な
「女性の勉強する理由」が
本書で定義または確認されたようには思えませんでした。




■評価■


点数合計 24点/30点満点

(1)読みやすさ 4点 
読みやすい

(2)情報量 2点 
30-60min

(3)成長性 4点 
勉強することに迷いがなくなる

(4)実用期間 5点 
一生使える

(5)インパクト 5点 
特権の為に勉強するといいきるところが
とても質実剛健

(6)信頼性 4点 
多少主観的であることは否めないけれども
だいたいあってると思う



レビューNo.0087
評価年月日:2010年3月23日



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