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「人間における勝負の研究」


  米長邦雄氏著
全253ページ
533円+税
文庫本

■この本を一言で表すと
「勝負に勝つための美学および成長することの本質」


■何故この本を手に取ったか?
「人づてに良書であると聞いて」


■流れ
米長流の勝負観

自分に有利な空気をつくる

パターンから外れたところで戦う

逆転するために必要なこと



■レビュー■
米長家は、日本国に貸しがあると著者は勝手に思っているそうです。
だから、日本に住んでいる限り、
ひどい目にあうことはないという自信があるそうです。(P. 22)
傍から見れば、これは思いこみ以外の何物でもないのですが、
こういう風に考えることは、精神面での余裕ができます。
余裕がない人は、無意識のうちに周囲に負のオーラを放っています。
無意識ですから自分の知らないところで損をするのです。
いつでも仏頂面だと敵が増えますよね。
それはやはり負のオーラが出ていて相手を不愉快にするからです。
しかし、たとえば米長氏のように日本に貸しがある、という
自分の中での思い込みで余裕ができ、
それが和やかな雰囲気を作るので不用意に敵を作らずに済みます。

『世の中はうまくできていて、どこかで収支が合うもの』(P. 222)
と著者は考えているようで、
それが貸しのある人生を送る人は、
将来的に不幸になることがない根拠でもあるようです。
人生の収支が合うという考えは、
実は米長氏のみの考えではありません。
京セラの創始者である稲盛氏も同様の考えを示しています。
(稲盛和夫氏著「生き方」参照)

『最善手を見つけることも大切ですが、
それよりももっと大切なのが悪手を指さないこと』(P. 23)
レベルの高い勝負の場合、
絶妙な手などそうそう打てるものではありません。

『長所を伸ばす、という教育法がありますが、
あれはアマチュアの芸』(P. 74)
『専門家にとっては、ほんのわずかな欠点が命取りになる。
だから、長所を伸ばすことよりも、
欠点をなくす法がずっと重要です』(P. 75)
無理に良い手をうとうとするのではなく、
レベルが高いところで戦うつもりならば、
負けないようにするためにミスをなくすことが一番です。

『勝負の三要素は、確率、勢い、運』(P. 27)
ただし、
『「勢い」の裏には辛抱がなければダメ』(P. 31)
だそうです。
ただ猪突猛進であれば良いわけではありません。
それは蛮勇というものです。
なにごとも怖さを知ってはじめて一人前です。
会社の経営も同じで、儲かっている時に
イケイケで拡大してしまうと
成長が止まったときに会社は倒産の憂き目に会うからです。
うまくいっているときには、すでに破滅の芽は出ています。
順調な時ほど慎重になるべきなのです。

『カンに頼っていい、と私が言うのは、
その裏付けとなる「読み」がたいていの場合、存在するから』(P. 68)
勘というものは、これまでの経験を総じて
脳が一瞬で答えを導きだしたからこそ働くものです。
ですから、理論的に考え出した答えと、
勘で出した答えが一致することは結構多いものです。
(羽生善治氏著「決断力」参照)

よくオヤジギャグで「勘ピューター」なんていいますが、意外と高性能なのです。
おそらくは発想という点からみたときコンピューター以上に優秀です。

『ちょっと笑顔を見せる程度で
「まあ、あいつにはしょうがないや」と、
負けた人が不快に感じないように心がける』(P. 90)
勝てるなら何をやってもよいというのは、
はっきりいって下策です。
その場で勝利したとしても、
後々、恨み続けられるようでは長い目で見て損です。
勝った後のことも考えて、
周囲が味方したくなるような戦い方を日頃から心がけることで、
『”お前ならあがらせてもよい”というムード』(P. 87)

が出来上がります。
この雰囲気があれば、劣勢の際に逆転のムードとなります。
そして、もし勝ったとしても恨まれるようなことはありません。

『勝てば官軍、負けたら辛抱』(P. 91)
『不利な時に騒ぎ立てるのが一番まずい』(P. 184)
一番良いのはじっと耐えているときに、
反撃のためのエネルギーを蓄えていることだそうです。
負けたときに不用意に騒ぐと、よけい目立ちますし、
何をいっても言い訳に取られてしまいます。
だから、耐え忍んで黙って精進する以外にありません。

『勝つための方法と強くなるための方法は、まったく異なる』(P. 111)
勝つための方法は、たとえば、試験対策のようなものです。
試験範囲が決まっているのでそこだけ集中して勉強できるので
短期間で結果が得られやすいです。
しかし、強くなるための方法には対策というものはありません。
学問に王道がないのと同じことなのです。

『女と見栄は勝負の大敵』(P. 201)
成功した人は、成功した直後に
ほぼ例外なく女性に関する問題の火種が起きます。
そして、気を抜いていると夫婦間に亀裂が入ります。
(神田昌典氏著「成功者の告白」参照)

また、見栄を侮ってはいけません。
見栄は人間の克服しがたい欲望であるのです。
もちろん世間体を考えてのこともあるでしょうが、
見栄のせいで無駄な支出をしている人は多いものです。
こうした女性問題、見栄というもので余計に体力を消耗していては
勝てる試合にも勝てなくなるでしょう。

『世の中には避けた方がいい人というのが、やはりいる』(P. 202)

その避けた方が良い人というのは、
あなたの運を奪う人のことです。
たとえば、愚痴を延々というような人は、その類の人です。
波長が合わない人と無理して一緒にいる必要はありません。
仕事で仕方ない、という方はそういうわけにはいかないのでしょうけど
すべての人と仲良くなることは不可能ですし、
それなら自分の気の合う人とのみ付き合っていれば良いのです。

『お墓参りに行くのはいい。
それから神社仏閣に参詣に行くのもプラス』(P. 204)
先祖の墓をきれいにしたり、神社に参拝するのは、
運気が高まる行為だというのは納得できます。
実際に神様や先祖の霊が助けてくれるか分からないとか
そもそも存在しているかどうかわからないという議論もありますが、
参詣すること自体に、無意識に心を引き締める効果があるように思います。
気が引き締まれば、行動が変わってきますので、
それが良い結果を得られる可能性を高めるのです。

『男にとって、第一は仕事』(P. 227)
男にうとって仕事は自分の人格です。
お金をもらう以上の意味があるのです。
だから、男性が付き合っている女性に
「仕事と私どちらが大事なの?」というような質問をされても
「仕事」と答えてしまうのは当然なのです。
(里中李生氏著「男の器量は「女」でわかる」参照)



■反論・誤植・注意点など■
特になし


■最後に■
勝負に勝つための具体的な方法が載っているかと思いましたが、
どちらかというと精神論重視です。

勝負に勝つためには
周囲の雰囲気が「こいつなら上にあがらせてもいい」と
いう風になるように日ごろから心がけておくべきということです。
さらに、勝負事には絶対に手を抜かないこと
情けで手を抜けば負け癖がついてしまいます。

また、最善の手を打っていては必ず相手に競り負ける局面があったとして、
そういうときはわざと最善手をうたないことが有効なこともあります。
場を乱すと相手もそれにつられて隙を作ることがあるのです。
そうやって揺さぶりをかけるところが強者の強みか、と思いました。
弱者は場が荒れるのが恐ろしくて定跡から離れられません。
なるほど恐ろしい効率的な計算をするコンピューターが
将棋で人間に遠く及ばないことに納得がいきました。

それに最初から気を張り詰めてがんがんうつと疲れます。
そうすると、ここぞという局面で気力が残っていなくて
負けてしまいます。
そこで
「雑」と「省」の観点から
多少不利になってもとりかえせるから
ここぞというところまで気力を持たせようという
ペース配分を考えることを示しているのも
一つの考えかたとして参考にできます。

これらの意見を参考にして人生を考えた場合、
人間というものはすごく真面目な時期があれば
必ず反動がきて、ものすごく遊ぶ時期ができるけれど
これは仕方のないことなのだ、と意識が変わりました。
仕事に集中する期間というのは、
本当に大変なものです。
過労死の危険すらあるでしょう。
しかし、遊ぶ時期もなければ、
真面目な時期もないという人間よりもましである。
人間が成長をするためには
必ず真面目な時期を経過しなくてはならないからです。

「よく学び、よく遊べ」という文言は
このような人間の成長を奨励した言葉として
とても的を射ているのです。




■評価■


点数合計 21点/30点満点

(1)読みやすさ 3点 
ふつう

(2)情報量 2点 
30-60min

(3)成長性 4点 
この考え方を自分の生活にすぐに取り込める
また、考え方も高尚で読むだけでも精進できる

(4)実用期間 5点 
一生使える考え方

(5)インパクト 3点 
内容としては真新しいことはほとんどない
しかし、これでいい、と確信がもてる雰囲気がある

(6)信頼性 4点 
信用できる内容


レビューNo.0113
評価年月日:2011年1月2日



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