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「女はなぜキャバクラ嬢になりたいのか?」


  三浦展氏、柳内圭雄氏共著
全227ページ
740円+税
新書

■この本を一言で表すと
「バブル崩壊後の男に頼れない時代における女性の生きる戦略のひとつ」


■何故この本を手に取ったか?
「現代女性がほんとうにキャバクラ嬢という仕事を
志望しているのか知りたかったから」


■流れ
キャバクラ嬢になりたい女の子

キャバクラ嬢の好みと生活

キャバクラ嬢になりたい女子が増えた理由



■レビュー■
『今キャバクラ嬢は、単に夜の水商売の仕事というだけではない。
ファッション、化粧、音楽などで
時代をリードする存在になっている』(P. 5)
一昔前は、水商売なんてもってのほか!という時代でした。
しかし、最近ではその風潮がかなり薄れたように思います。

キャバクラという仕事の内容も、
考えてみれば、要するに晩酌の相手をしているだけで
店外はどうなのか知りませんが、
店内では別に後ろ指さされるような内容ではありません。

また、キャバクラ嬢という仕事がTVや漫画などで取り上げられ
華やかなイメージが構築されてきたことと、
個人を特定しにくい職種であること、
やめようと思えばすぐにやめられるという感覚などが、
キャバクラ嬢になることの敷居を低くしているようです。

『女子が高校を卒業して正社員になることは難しく、
なれたとしても条件は悪い。
かと言って、まわりに十分な所得を稼ぐ男も減っている。
そういう現状においては、
若いうちにできるだけたくさん稼げる仕事を
めざす女子が増えるのは当然だろう』(P. 6)

『若い時に福祉の仕事をして、
それからキャバクラ嬢になるより、
若い時にキャバクラ嬢をして稼いで、
キャバクラ嬢の求人のない年齢になったら
福祉の仕事をするほうが経済的には合理的』(P. 127)

現代は、女性が女性らしくあるだけでは
済まされない世の中になってきました。
男性に頼らない自立した女性像がマスコミをにぎわしています。
ゆえに、若い女性たちは昔にくらべて
自分で稼ぐ気持ちが強いようです。
しかし、それに答えられるような求人はほとんどありません。
そこで、キャバクラの給与の高さが目を引くそうです。

当然、彼女たちにしても
キャバクラ嬢という仕事を一生やるつもりなどなく
当然、腰掛のつもりです。
雇用情勢の厳しい地方では福祉の仕事くらいしかないけれども、
そちらは相対的に給与が低いし、ある程度年をとってもできます。
若いうちにしかできない職種がキャバクラで給与も良い、
そのあとでも福祉の仕事はできる、と考えているとしたら、
なるほど、納得のいく話です。



■反論・誤植・注意点など■
風俗嬢は破壊欲求が強く、
キャバクラ嬢は弱いという主張がありますが、(P. 45)
このデータでは破壊欲求第一位がラーメン屋の店員・店長です。
ラーメン屋さんにいる女性は、破壊欲求に関して
風俗嬢とトップの座を争うほどヤバいのでしょうか?

というように、データを見ていると
それは、
たまたまそういう結果がでただけかもしれない、
と思ってしまうようなことが多々あります。
女性のなりたいと思っている職業のトップは
女優、モデルで、芸能関係が多いですが、
他に看護師やパティシエなどあり、
キャバクラ嬢は12位です。(P. 15)
つまりは、キャバクラ嬢になりたい女子よりも
看護師になりたい女子の方がまだまだ多いのです。

ただし、N値は一応1100ほどあるので
このデータの信頼性は比較的高いと考えられます。
実際のところ
日本の人口規模から考えて
N値は2500~5000くらいないとかなり偏りが出てくるのですが、
現実問題としてそこまでアンケートを集めることは困難であるし、
若い女性限定の傾向と考えれば、
妥当なアンケート数であるといえます。

『キャバクラ嬢になりたい若い女性が多いなんて、
日本の品格はどこへ行ったとお怒りの方には、
おたくの会社で正社員のOLを増やしてたくさん給料をあげれば
キャバクラ嬢は減ります、
と言わざるを得ない』(P. 130)
と、著者はいいますが、
現在これ以上給料を払う体力のある企業は正直少ないです。
なんとかしたいと経営者が思っていても、無い袖は振れません。

この問題は、著者が述べているように
男性に頼れない時代になったことに原因があり、
それは次第に格差社会に移行していることや
実力主義の社会になり、
将来が読めないことに起因しています。
(山田昌弘氏著「希望格差社会」参照)
そう考えると、意外と根が深い問題ですので、
多少OLの給与を増やしても、
キャバクラ嬢は減らないでしょう。


■最後に■
最初は著者の主張に納得していたけれども、
良く読んでみると、
キャバクラ嬢になりたいという女性は
複数回答でさえ、約20%です。(P. 15)
これは第一志望というわけでもないだろうから、
何がなんでもキャバクラ嬢というわけではないということです。

つまりは、多少キャバクラという仕事への敷居は低くなったけれど
女性のほとんどは進んでキャバクラ嬢になりたいと
思っているわけではなく、
仕事の選択のひとつとしてアリ、
という感覚なのでしょう。

マスコミが言うほど世の中は狂っていないのです。


■評価■


17点/30点満点

(1)読みやすさ 3点 
ふつう

(2)情報量 2点 
30-60min

(3)成長性 2点 
キャバクラ嬢になりたい女性といっても
実はそれは女性たちの一部ということがわかった。

(4)実用期間 5点 
こういう業界への敷居は
これからどんどん低くなっていく
逆の流れになることはなさそう

(5)インパクト 3点 
キャバクラ嬢になりたい女性は
以前より確かに増えていると思われる

(6)信頼性 2点 
データの解釈によりキャバクラ嬢になりたい女子が
かなりの数にのぼるように見えるが、明らかに誇張されている。
複数回答で、いくつでも回答していいなら
「とりあえず第五希望くらいでキャバクラにもマルしとこっと」
というような感覚の子までキャバクラ上志望者として計上されている。
そんな子が本気でキャバクラ嬢を目指しているとはとうてい思えない。



レビューNo.0148
評価年月日:2010年01月01日



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