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「職業別・会社別・業界別 ダイヤモンド給料データブック」


  「週刊ダイヤモンド」編集部編 
全241ページ
1500円+税
単行本

■この本を一言で表すと
「様々な業種・企業の給与のデータブック」


■何故この本を手に取ったか?
「給与というのは、どの職種が高いのか
一般に気になる話題であるけれども、
大抵の場合は、高給取りは寡黙である。
妬まれるのが怖いからだ。
よって、実態が分かりにくい。
そこで給与データ関連の本が役立つと思った。
給与のデータブック関連では、
ダイヤモンド社のデータは
信頼性の高い本であると考えたため」


■流れ
職種別給与徹底検証

官民格差

難関資格「士業サバイバル」

希望職種

企業別給与データ



■レビュー■
『東京は超格差社会』(P. 23)
東京に憧れや幻想を抱いて、若者が集まるけれども、
東京は一部のエリートたちの独壇場です。
非エリートにとっては、東京はつらい場所です。
地方出身者は、地元の役所に勤めるのが
もっとも安定して、比較的良い生活ができるでしょう。
社会に出て色々みてきたけど、
地方公務員が一番人間らしい生活ができる、と
ある高所得者は、ぼやいていました。
そのことから考えても、必ずしも上京することが
人生で一番よい選択であるとは言えないようです。

『外資系投資銀行
経験と成績で決まる年収は三十代前半で4000万円前後』(P. 52)
これはすごい額ですね。
退職金がほとんど当てにできないとはいえ、
これだけもらえるなら御の字でしょう。
ゆえに、外資系投資銀行に就職したい人は多いのですが、
やはり採用されるのは超難関突破できたものだけで、
また、世界を相手に活躍することが可能な
日本人プレイヤーも数が限られているとのことです。

『システムエンジニア
三十歳で年収1000万円も可能』(P. 61)
これは意外でした。
システムエンジニアというのは、
苦労の多い職種の割に低収入であると思っていました。
(きみたりゅうじ氏著「SEのフシギな生態」参照)

専門性を高め、スキルを上げてから上のステージに
転職すると年収がどんどんあがっていくそうです。
忙しいでしょうが、30歳で年収1000万円なら頑張る価値は十分にあります。

『官民徹底比較「やっぱり公務員はおいしい稼業」』(P. 74、75)

まず、退職金の額がまったく違います。
それに年金は、厚生年金(16万8507円)に比べ、
公務員の入る共済年金(22万2729円)は
厚生年金に対して約40%増額されたと言っていい額です。

さらに、それだけでなく、
独立行政法人や特殊法人の給与は、もっと高く設定されていて、
これに対する言い分は「専門性が高いから」だそうです。
その他、いろいろと優遇されているのを見ると
親が子供を公務員にしたい理由がよくわかります。
公務員の優遇具合は、
北見昌朗氏著「公務員の給与はなぜ民間より4割高いのか」を参照してみるとさらに詳細がわかると思います。

『弁護士なのに就職難』(P. 86)
弁護士は高収入の職業であると、一般に思われていますが、
実のところ日本では弁護士の数が相対的に多く、
訴訟社会になってきたといわれていますが、
仕事はそんなに多くありません。

そのため、年収もサラリーマンより少し多いくらいです。
中には、年収300万円の弁護士や、
大手事務所に居候している弁護士、略して「イソ弁」など
とても肩身の狭い思いをしている方もいらっしゃいます。
苦労して取る資格の割に、食えなくなっているようです。

それでも、まだ憧れの対象であるのは、
弁護士の半数が、いまだ
年収1000万円を稼いでいるからでしょう。(P. 87)

『会計士は人手不足』(P. 92)
弁護士の次に難関である公認会計士は、
内部統制や四半期開示の義務化に伴い、
仕事が増えて人手が足りないといいます。
こちらも高収入の憧れ職業の一つですから、
仕事のたくさんある業界のようなので、
これから何か難関資格に挑戦しようか、という方は
同じ難関資格を目指すのであれば、
弁護士よりも、公認会計士が良いかと、
私は個人的に考えています。

『高校教員の人数と平均年収』(P. 101)
平均年収は780万円だそうです。
どうですか?かなり高給だと私は思います。
地方でこれだけくれる企業はそうそうありませんよ。
高校教師の76%は公務員であり、
やはり地方公務員はすごくおいしいのだな、と思いました。

最近はモンスターペアレンツがどうのこうのと話題になっていますが、
高校になってまで、そんなに子供に干渉する親はそうそういません。
これは義務教育ではないので退学という措置があるためです。
小中学校でも退学処分可能な私立では、
学級崩壊は起きていませんし、
いじめも比較的良く取り締まられています。
(橘玲氏著「雨の降る日曜は幸福について考えよう」参照)

そう考えると、民間企業の仕事の熾烈さに比べて、
高校教師の方がきつい、とは全く思えません。
私は高校教師で過労死した人をまだ知りません。
平均年収780万円というのは、
過労死しそうなほど働いている大手メーカーの総合職とほぼ同格ですよ。
中にはこれほどもらえないところもあるでしょう。
よって、退学措置のとれない公立小中学校はともかくとして、
高校教師は、比較的なりやすく、
恵まれている職種ということになるのです。
目指す価値は十分にあります。



■反論・誤植・注意点など■
『給与が高い会社』(P. 142、143)
これをみていて、就活する学生が勘違いしそうな点があるので
あらかじめ、注意しておきます。
なんたら「○○ホールディングス」という会社がいくつかあって、
結構いい年収もらっているのがおわかりいただけると思います。
しかし、従業員数も確認してみてください。
その○○という有名な会社は、
そんなに社員数の少ない会社でしたか?
すくなくとも○○というのは、
どこも数千人の従業員を抱える大手のはずです。
それではなぜ、100名足らずの会社なのでしょう?
これは、持ち株会社だからなのです。
いわゆる形だけの親会社といえば良いでしょうか。
そういうわけで、
「ホールディングス」とつく会社の給与は
概してちょっと高めです。
普通に本体に努めると、これより見劣りする給与になります。
年収を就活の参考にする場合は、十分ご注意ください。
社会人にとっては、当然の知識なんですけど、
学生の頃は私も知りませんでした。



■最後に■
本書はデータブックとしてよくまとまっています。
データ量も豊富で良かったです。

しかし、Jリーガーとか、
国会議員とか、プロゴルファーとか、
一般人が真剣に自分の職業について考える場合には
どうでもいいところに紙面を割きすぎかと思います。
一般人はもっと普通の職業の方に興味があります。
ごく限られた一部の人たちしか目指さないような職種ばかり
いくつも紹介されても、正直読む気がしません。
そういうところは、ななめ読みしました。

医者、弁護士、教師、銀行員、メーカー勤務の技術者など
就労人数の多い職業をもっと詳細に取り上げてほしかったです。


■評価■


点数合計 22点/30点満点

(1)読みやすさ 5点 
データがたくさんあって
大変読みやすい

(2)情報量 3点 
60-120

(3)成長性 3点 
この業種は年収は
だいたいこんな感じか、と
概算が分かっているほうが良いに決まっている

(4)実用期間 4点 
10年くらいは
このデータでいけると思う

(5)インパクト 3点 
だいたい予想の範囲内

(6)信頼性 4点 
信用できる内容であると感じる

レビューNo.0168
評価年月日:2010年5月27日



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