無料メールマガジン

メルマガ案内


TOPROサイト解説RO学習に関する本RO自己啓発に関する本RO仕事に関する本RO投資に関する本ROお金に関する本RO健康に関する本RO日本と世界に関する本ROその他の本


■リンク■

○skさんの模型サイト

sk-site

 


■管理者プロフィール■

プロフィール


■問い合わせメール■

こちらからどうぞ


 

カスタム検索













「食品の裏側」


  安部司氏著
全248ページ
1400円+税
単行本

■この本を一言で表すと
「食品添加物に関する利点と欠点を包み隠さず伝えた本」


■何故この本を手に取ったか?
「健康管理はビジネスマンにとって不可欠な要素です。
健康の基礎は食でつくられます。
食品に無頓着ではいけないと思い、
よく話題になる食品添加物に関する本を手に取ってみた」


■流れ
ドロドロのクズ肉をおいしいミートボールできる食品添加物

情報開示されていない食品添加物の表示が問題

偽物の味を本物と思わされている子どもたち

食品添加物は悪ではない我々は恩恵も受けている



■レビュー■
『どう食品がつくられているか誰も知らない』(P. 3)
確かに私たちは食品のつくられ方を知りません。
昔は、自分の家で作った野菜や果物、獲った魚を
自分たちで調理して食べていたものです。
しかし、現代日本では忙しくなりすぎて、
自分でつくるよりも買って食べることが
時間的な観点からいって有利となってしまいました。

毒餃子事件がおきた際に、
むかしのようにギョーザくらい家庭で作ればいい、
という根本から議論を間違えているコラムを
(だって、ギョーザ買って食べてるなら
毒盛られてもしかたない、ということになりますよ?)
新聞に掲載している私大教授がいましたが
ナンセンスです。
みんな忙しいのです。

発達した社会では分業が進みます。
それを否定することは先進国から途上国に戻ることと同義です。
我々日本人の多くは、
先進国の座から滑り落ちるのを良しとしません。
よって加工食品を買って食べる行為を
日常的に続けざるを得ないのです。
だからこそ、
加工食品は各自の非生産時間短縮のために重要であり、
食の安全は絶対に守られなければなりません。

『私が主張したいのは「添加物の情報公開」』(P. 6)
添加物があるからこそ、
安く、早く、おいしく食事ができるのです。
これは恩恵なのです。
ですが、食品添加物は嫌いだから
手間がかかって単価は上がってるけど
そちらの商品を買いたい、という消費者まで
食品添加物を知らずに食べさせられている現状は異常なのです。
安くておいしいなら多少の食品添加物は使われてても仕方ないよ、
という消費者ももちろんいるわけですから、
食品添加物の表示はきちんとなされるべき、
という著者の主張は至極もっともです。

食品添加物が使われていることが問題なのではなくて、
商品を選ぶ消費者が現状では何も知らされていないし、
何も判断することができないというのが一番の問題なのです。

『ドロドロのクズ肉が30種類の添加物でミートボールに蘇る』(P. 37)
『自分の工場でつくったものを食べない人たち』(P. 43)
添加物まみれの食品の製造を間近で見てしまう工場の人たちには
自分の会社の食品を食べたくない人がいるそうです。
それほど添加物が容赦なく使われているということです。

『私たちは多かれ少なかれ、
添加物の「恩恵」をきちんと受けている』(P. 48)
『製造者、販売者、消費者
この三者は、立場は違っているけれども、
実はみんな添加物を容認し、支持している』(P. 50)
『添加物は職人要らず』(P. 28)
添加物を使えば、技術がなくても
簡単に一定レベルのものが作れてしまう
食べ比べると分かるけれど、
それだけ食べたのでは分からない。
そういうレベルにまで仕上がるのだそうです。
食品添加物があればこそ、
安くておいしい食品を手軽に楽しめます。

『みんなが「おいしい」と言って喜ぶ
タラコや明太子、かまぼこの味
それは化学調味料の味なのです』(P. 59)
『子どもたちは「まがいもの」の味を
「本物」と思いこんでいる』(P. 101)
私たちは、
食品の本当の味を知らないのかもしれません。
なぜなら、自然のままの食品を
口にする機会がめっきり減ったからです。
我々の味覚はすでに化学調味料漬けです。

『うまみのベースはみな同じ
「塩」
「化学調味料」
「たんぱく加水分解物」
の三つがベース』(P. 154)
とんこつラーメンをつくるときに、
とんこつスープなど一切必要ありません。
以上三つの食品添加物がありさえすれば、
それで事足りるのです。
この事実に私は大変衝撃を受けました。
つまり、カップめんは、
食品添加物だらけの食品であるのです。

最近は、そんなにカップラーメンを食べませんが、
以前は、毎日食べていました。
時には、三食カップめんというときもありました。
実験に追われて時間がなかったからです。
研究室も丘の上にあったため、
周りにコンビニさえもなく、
カップめんは重宝していました。
とても体に悪い生活をしていたと
いま振り返ってみて実感しました。

『複数の添加物を同時に摂取したら
どうなるかという実験は十分になされていない』(P. 60)
添加物を何種類も混ぜてしまったときに
それぞれの添加物が
化学的にどのような反応をするかは
十分に調べられていないのが現状です。
しかし、これは食品メーカーのせいではありません。
そもそもそんな試験はしようがないのが実情です。
なぜか?
それは、組み合わせの数を計算してみたら分かると思います。
認可されている食品添加物の混合パターンは膨大な数に上ります。
すべての実験など、できないのではないでしょうか?
それを営利団体にやらせるのは酷です。
もしやるなら、厚生労働省あたりがやるべきです。
相当な予算が必要なため、
やはりできないと思いますけど。

『「米だけでつくる純米酒」が
謳い文句になるということは、
「それ以外のものを使ってつくる日本酒」が
存在するから』(P. 88)
『一本の純米酒から10本の日本酒ができる』(P. 90)
はじめて純米酒の意味を理解しました。
お米だけでなく、
麦やイモを混ぜてつくる日本酒もあるのかと
漠然と思っていましたが、醸造アルコールを混ぜて
割り増しして販売するのが普通だから純米がウリになるのですね。

『「一括表示」の「裏側」で何が行われているのか』(P. 110)
複数の添加物を使用した場合、
一括表示が許されます。
これにより、「アミノ酸等」という表示にできて
物々しいカタカナだらけの添加物を表示しなくて済みます。
そういった理由から、
本当は一種類だけで済むところに
あと二種類混ぜてわざと一括表示にしてしまう例もあるそうです。

『安いものには理由がある』(P. 200)
スーパーで安いものを見ても、
私は手をださなくなりました。
その安さの裏にはいったい何があるのか、
それを考えると怖いからです。
普段から安いものは、
それなりの理由があると思った方が良さそうです。

『無添加に甘えてはいけない』(P. 231)
食品であるからにはおいしくなくてはいけません。
それなのに、無添加を言い訳にして
まずい食品が存在するらしいのです。
著者はそれが許せないといいます。

私もまずい食品を食べたいとは思いません。
それなら添加物をつかってもいても
おいしいものが食べたいと思います。

ただし、添加物を使っている事実を隠すことはやめてほしいです。
添加物を使っているかどうかも含めて、
我々消費者に選択の権利があることが
一番望ましい状態であると思うからです。



■反論・誤植・注意点など■
特になし


■最後に■
添加物の神様といわれる著者が
食品の裏側を語る本です。

最近は、食品添加物のはいってないものを探す方が
難しくなってしまって、子どもたちは
添加物漬けのものばかり食べています。
そのため食品添加物のはいってない
本物のご飯の味をしらない子どもも
多数存在しているようです。

例えばラーメンのスープ。
とんこつ味ならとんこつスープを
凝縮して作られていると
誰もが思うことでしょう。
しかし、そんなことしていたら採算が合いません。
だから、食品添加物で適当に味つけした粉末が用いられます。
我々は食品添加物をお湯に溶かして、
カップめんをおいしく頂いていたのです。

食品添加物は安全かどうか疑わしい状況です。
しかし、食品添加物には、
そういう影の部分のほかに光の部分があります。
食品添加物があるから、
安く、速く、おいしく食品が手にはいるのです。
そういう部分に目をつむって、
影の部分だけを責めるは公平ではありません。
だから、著者は食品添加物を
何が何でもとってはいけないと
ヒステリックに叫んでいるわけではないのです。
食品添加物を取ることを消費者が
自らの判断で選択できるように
商品のラベル表示の真実を教えてくれているのです。

しょうゆ、塩、お酒など
食品添加物がたくさん使われているものを
解説してあってためになります。
食品添加物は色々あって、
化学を専攻していた私にさえも
どれがどれだかさっぱり分かりません。
しかし、原材料を見て、
添加物かどうかを判断するためには、
それらの全てを覚える必要はありません。

食品の成分表一覧を見て、
どれが食品添加物なのかわからなくても
簡単に見分けがつくのです。
『台所にないものそれが食品添加物』(P. 100)
つまりは、
「台所に無いもの」=「食品添加物」でいいらしいのです。

食品業界の真実に衝撃を覚えます。
これは、特に子どもを持つ女性に
読んでいただきたい本です。




■評価■


27点/30点満点

(1)読みやすさ 4点 
読みやすい

(2)情報量 4点 
120-240min

(3)成長性 4点 
自身の健康管理のため食を見直せる

(4)実用期間 5点 
一生使える

(5)インパクト 5点 
豚骨ラーメンにとんこつが使われない事実に驚愕

(6)信頼性 5点 
食品添加物の神様とまで呼ばれた著者の話



レビューNo.0173
評価年月日:2010年01月01日



本ページトップへ戻る

カテゴリトップへ戻る