「26歳、熱血社長、年商70億の男」
| 杉本宏之氏著 全192ページ 1400円+税 単行本 |
■この本を一言で表すと
「若手熱血ビジネスマンの不動産会社最年少上場」
■何故この本を手に取ったか?
「不動産ビジネスで若くして成功した著者の本を読んでみたかったから」
■流れ
裕福な生活から一転貧乏になった少年時代
↓
社会人になって優秀なセールスパーソンになる
↓
起業独立
↓
倒産寸前からV字回復
↓
初心忘れるべからず
■レビュー■
『事業の失敗の原因は、父自身にある。
社長が会社を私物化して、
モラル・ハザードを起こした』(P. 39)
『トップがモラルを失った会社は崩壊する』(P. 39)
組織は頭から腐るといいます。
トップのやることを下の者たちは見ています。
しかし実は、結構勘違いして社長はずるい、とか
現場は大変なのに上は楽そうだ、とか
たとえ事実と違っていてもそう思っていたりします。
ただでさえ、
組織のトップは妙な誤解を受けやすいのに、
そのような勘繰りが真実だったら、
もう弁解のしようもありません。
下の者が上に疑心を抱き、
それが拭えなかった時点で
組織は早晩崩壊するでしょう。
『ここで緩めたら、
下落の坂が待っていると感じた』(P. 96)
会社が軌道に乗り始めたころ、
社員たちに気の緩みが生じたのを見てとった著者は、
そのことを指して激をとばしています。
成功し始めた時に
すでに滅びの芽は出ているものです。
著者がそのことに気付いて
適切な対応をしていることが
経営者たる者としての行動だと、
見本を見せられた気がしました。
『ワンルームマンションの分野に私たちは
「デザイナーズワンルーム」という概念を持ち込んだ』(P. 126)
デザイナーズマンションというものは
これまでに存在しました。
それをワンルームとして出したら、
オンリーワンになれる。
あたらしい発明とは、
「これまでにあるものを組み合わせたものである」
と言われます。
新しい分野の開拓も、
これまでに存在する別の分野のものを
組み合わせた結果作られるものが大半なのです。
■反論・誤植・注意点など■
事業が傾いて倒産しかけたとき、
追加で融資を申し入れた相手に
『おまえはこの6ヶ月間
本気でやってこなかったということだな』(P. 66)
と言われたようです。
しかし、
本気でやったら必ず成功する
というわけではないとおもいます。
だめな時は、なにをやってもだめ、
ということがあります。
本気でやること、努力することは
成功するための必要条件であって、
十分条件じゃありません。
ただ、相手が本当にいいたかったことは
『言い訳するな、結果だけがすべてなんだ』(P. 68)
ということなのだと思います。
結果がでなくてはどうにもならない。
勝てば官軍、負ければ賊軍。
いつの時代もそうなのです。
■最後に■
26歳の熱血社長。杉本宏之氏の著作です。
その若さで年商70億円とは恐れ入ります。
ここだけみてるととても裕福そうに見えるけれども、
この本を読むと、大変な思いをして
会社を育て上げたことがわかります。
この本はとにかく熱いです。
杉本氏の熱意がばしばし伝わってきます。
人は他人の光りの部分しか見ません。
光りが強ければそれだけ、影も強くうつるけど
そこには目がいかないものです。
若くして成功できてうらやましい、
とみんなが思うけれど
著者はその分、
人よりもたくさんのものを背負って生きています。
そういう影の部分も本書で知ることができました。
■評価■
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20点/30
①読みやすさ 3点
ふつう
②情報量 2点
30-60min
③成長性 2点
不動産業界での起業での大変さがわかるが、
それが自分のビジネスにどう活かせるかは自分の観察眼次第。
④実用期間 5点
デザイナーズワンルームという市場が今後10年で消えることはない。
⑤インパクト 4点
とにかく熱意がすごい。
⑥信頼性 4点
実践者がやってきたことを語っている。
レビューNo. 0179
評価年月日:2009年5月1日


