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「スリッパの法則」


  藤野英人氏著
全191ページ
1300円+税
単行本

■この本を一言で表すと
「会社における経験則に基づく法則集」


■何故この本を手に取ったか?
「経験則というものは、馬鹿にできません。
本書は、そういう類のものを
たくさん集めた本だと人づてに聞いたので」


■流れ
社長の人格で決まる会社の命運

ダメな会社にありがちな規則など

良い会社と悪い会社の分かれ道


■レビュー■
『創業者は常に確信犯』(P. 30)
創業者というのは、ほんとうに魅力的な方ばかりです。
ですから、その魅力に誰もが惹かれてしまいます。

ただ、創業者は本書でも指摘されているとおり、
その醸し出される魅力的な雰囲気は
いろんな意味で確信犯なのです。

魅力を演出しているとしたら、
あまり良い気はしないという方もいらっしゃるでしょう。
しかし、魅了されたからといって、
こちらになんの不都合もありませんし、
むしろ、この人はそんな風に自分を見せられるのだな、
すごい人だな、と私は思ってしまうくらいです。

また、人望はスキルであるともいわれています。
(伊東明氏著「「人望」とはスキルである。」参照)

そう考えると、魅力もひとつのスキルであると考えて
高めていくことが可能であると思います。
だから、こういった自己を高めるための演出や努力をすることは
むしろ推奨されてしかるべきなのです。

『とにかく勉強熱心』(P. 56)
『大成功している成功者は例外なく細かい』(P. 62)
成功する人は、やはり勉強熱心なのは共通事項なようです。
おそらく、様々な分野に精通し、
さらに自分の専門といえるような分野も
同時にひとつは持っている人が多いように思います。

ただ、これは成功したいから勉強している、というより、
大半は純粋な知的好奇心が先にたっているように感じられます。
成功者の家にはかならずたくさんの書物があるといわれるのも
やはり、幅広い知識の源泉として書物が有効なことの表れです。

『社長室の豪華さとその会社の成長性は反比例する』(P. 66)
これは経験則としても異論ないと思います。
社長の考え方にも問題があると思いますが、
それ以上に現場に与える雰囲気が悪くなるでしょう。
社長が豪華な設備を持っていて
やれコストだの、やれ業績をあげろだのいってきたら
「結局は現場の俺たちが稼いだ金で
いい思いしてるのは社長だけじゃねえか」と
現場の反発を買うことは必至です。
社長は契約をとってきたり、
他社とのつきあいや交渉などで忙しいものですが、
現場はそういうことまで考えてはくれません。
ですから、豪華な社長室なんか作ってしまうと
実際はそんなことなかったとしても、社長が現場を差し置いて
すごくいい思いしているように感じられてしまうのです。

その逆の例も紹介されていました。
社長がライトバンに乗っていて、社長室も地味。
でも、工場には最新鋭の機器がすらり(P. 73)
さらに社長は元技術者とくれば
現場は「社長は俺たちのことを分かってくれてる。
社長のためにもがんばろう」と思うものです。

人は恩のみで動くものに非ず、
信にて動くものです。
「給与をやってるんだから働け」では
「じゃあ、給料分働いたら
後は適当にやってていいんだ」と思われてしまいます。
そういう発想をする人は必ずしも能力がないわけではありません。
むしろ、会社に損が出ない程度に結果をだせるだけ
その計算や結果を調整できる能力はなかなかのものです。
しかし、そんな人間がいても職場の雰囲気が悪くなるだけです。
こういう時こそ、先ほどの人望や魅せる技術が
必要になるのではないかと思います。
尊敬する人や魅力的な人と一緒に仕事するときに
適当に仕事をしようなどと考える人は稀でしょう。

さらに一流の工場に三流の経営が日本の真の姿だとよく揶揄されます。
そのことが、豪華な社長室に象徴されているのです。
社長室の豪華さは、経営にまったく関係ありません。
そんなところに金をかけるなら、
客室に金をかけたほうが絶対によいでしょう。

日本の会社がよくなるためには
何も特別なことをする必要はないと思います。
経営者はあたりまえのことを徹底的に追求してやる。
その継続が難しいのですが、でもそれが最強なのです。
特別なことをしなければ勝てないというのは、錯覚です。

『人間は普通、自分を基準に判断します。
だから、自分よりも遅れているやつはバカで、
進んでいるやつは変人と思うのです』(P. 85)
変人とよく言われる人は誇りを持って良いと思います。
それは、変人といわれることは、少なくともその発言をした人間より
先進的な考え方、活動をしている証拠だからです。
時代が進み、新しい波が押し寄せてきたとき、
古い体質と新しい体質との対立が起きます。
その結果を見れば、これまで必ずと言ってよいほど
新しい体質の方が主流となり古い体質に勝ってきています。
よって、人より一歩前にいることは
例え変人扱いされようとも重要なことです。
でも、できれば半歩ほど前にいるのが、
変人扱いされずに済むので一番良いです。

『日本の勝ち組と負け組の比率が1対99になる可能性がある』(P. 85)
人に先んじなくては、これからは負け組転落となる時代です。
すでに日本はアメリカのような格差社会の時代に突入しました。
この流れはもはや変えられません。
近い将来、何の特技もない人は、
簡単に這いあがれない時代がくるでしょう。
(藤井厳喜氏著「這い上がれない未来」参照)

そうならないためにも、自分の得意な分野を見極めて
それに特化し、余人をもって代えがたい人材とならねばなりません。

『悪い会社は似ている』(P. 150)
成功するための実践例は多数あるけれども、
失敗する事例は驚くほど少なく、共通しています。
株やFXでも、勝つためのパターンは豊富ですが、
大負けするパターンは損切りが遅い、
その一つだけです。
(南緒氏著「FX革命!」参照)

ゆえに悪い事例を学ぶことは、
その状態に陥らないためにとても有効なことです。

『交渉やコネで価格が変わるということは
「だませるものはだます」という発想が背後にひそんでいます』(P. 166)
これはその通りだと思います。
取引の度に値段の交渉をしていたのでは、
時間がかかりますし、何よりもわずらわしい。
さらにいえば、交渉能力に劣る人、
例えば、子供などは、常に損しなくてはいけません。
それが健全な社会とは思えません。
購買する立場の者から言わせてもらえば、
値引きができる商品は、はじめから値引きしておいてほしいものです。


■反論・誤植・注意点など■
『社内では、スリッパに履きかえる会社に投資すると
不思議に儲からない』(P. 92)
これは本書のタイトルになっている法則です。
でもこれは、極端な例です。
著者も弁明していますが、
室内を清潔に保たねばならないような会社ではなく、
その必要もないのに、スリッパに履き替えることを
社員に強制している会社の話であるといえます。
ですから、自分の会社が
スリッパに履き替える習慣があっても
それだけでは良いとも悪いともいえません。


■最後に■
本書の内容は、
法則とはいってもマーフィーの法則みたいなものですから
全面的に信用できるわけではありません。
しかし、何かしらの経験からくる法則は
頭にいれておいて損はないでしょう。


■評価■


点数合計 20点/30点満点

(1)読みやすさ 4点 
読みやすい

(2)情報量 2点 
30-60min

(3)成長性 3点 
法則がわかったところで
組織のことであるから、
個人ではすぐに実行することが難しい

(4)実用期間 5点 
一生使える

(5)インパクト 3点 
そうだよね、思うような法則から
え、そうなの?と思うような法則まで
いろいろある

(6)信頼性 3点 
科学的な根拠があるわけではないが
不思議と説得力がある

レビューNo.0219
評価年月日:2010年11月14日



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