無料メールマガジン

メルマガ案内


TOPROサイト解説RO学習に関する本RO自己啓発に関する本RO仕事に関する本RO投資に関する本ROお金に関する本RO健康に関する本RO日本と世界に関する本ROその他の本


■リンク■

○skさんの模型サイト

sk-site

 


■管理者プロフィール■

プロフィール


■問い合わせメール■

こちらからどうぞ


 

カスタム検索













「「超」整理法1 押出しファイリング」


  野口悠紀雄氏著
全229ページ
552円+税
文庫本

■この本を一言で表すと
「資料や書類をすぐに見つけられ、また紛失しない斬新な整理方法」


■何故この本を手に取ったか?
「書類の整理というのは、
誰しも大変だと思った経験があると思います。
しかし、それがうまくいっている人は珍しいのです。
書類の整理整頓ができることは、とても重要であると思ったから」


■流れ
情報の整理法

押出しファイリング

パソコンにおける「超」整理法

整理法の一般理論

その後の展開




■レビュー■
『資料や書類を「分類しようとすること」がまちがいなのだ』(P. 22)
資料や書類は分類できない、というのは
私にとって、大変ショッキングな事実でした。
これまでやってきた整理法が間違っていたことが
思うように書類が探せなかった経験から納得できたからです。
なぜ、分類できないかという理由の詳細は
本書を読んでいただくとして、
情報の扱いは、
『情報はストックからフローへ』(P. 17)
近年において変化していたのです。
この事実に気付かないでいると、
いつまでたっても整理が下手なままです。

昔は情報が少なく、貴重であったので
得られた情報はほとんどストックされていました。
それでも書庫にはまだ十分余裕があったのです。
しかし、近年の情報洪水の中では、
情報はストック「する」、「しない」ではなく、
「できない」に様変わりたといえます。

『強力な時間軸検索』(P. 55)
仕事に使用しなくてはならない資料のほとんどは
だいたいの場合が最近使ったものです。
だから、著者の提案する「押出しファイリング」では、
時間軸で検索されるために、必要な書類のほとんどが
手元にあることになり、その点でも大変便利です。

数か月に一回しか使わない資料など、
すぐに出てこないことが、
年に数回ほどあるらしいのですが、
それでも5分ほどで探しあてることができるといいます。
これが旧来からの分類方式で整理していた頃は、
結局見つからなかったことが、
しばしばあったというのです。
よって、時間軸検索の有効性がおわかりいただけると思います。

『実際には、保存した資料のほとんどは使わない』(P. 37)
大抵の整理推奨本には、
「使わない書類は捨てましょう」という
ありがたい言葉が載っています。
これを見てほぼ全員が思うのです。
「そんなことは分かっている!
しかし、要るかどうか分からないから捨てられないんじゃないか!」と。
しかし、押出しファイリングなら
自分が判断しなくても不要な書類が一目瞭然なのです。
『押出しファイリングでは、使わなかった書類が
自動的に選別されて右側に集まってくる』(P. 65)
使ったファイルは、その都度、棚の一番左に戻すため
右側にある資料は必要ないものと判断できます。
しかも、まったく考えることなくです。
これは画期的です。
数年間全く使わなかった資料は、
見ずに捨てて良いでしょう。
今後使う可能性は限りなくゼロに近いものです。

『他人には分からないという意味で、
このシステムはもっとも安全な保管法でもある』(P. 96)
自分が使用したかどうかという基準で時間軸のみに対応しているため、
他の人には自分のファイリングのどこに何があるか分かりません。
ゆえに、セキュリティ上、安全度が高いのですが、
電話などで「ちょっとあの書類もってきてくれない?」というような
頼みごとがしにくくなる欠点もあります。

『メモは大学ノートに時間順に書いていくのがもっともよい』(P. 115)
つまりは、メモにも押出しファイリングと同様の
時間軸の概念が役立つのです。
汎用性の高い手法です。

『横にかさねてはいけない。かならず、たてる』(P. 116)
本は横にかさねると、
下の方の本を読まなくなるといいます。
だから、いつでも手に取れるように、
立てておいておくべきだそうです。

『情報が電子媒体で保存される限り、
われわれはスペースの制約から解放された』(P. 124)
HDDの大容量化に伴い、
電子ファイルの置き場所などで
困るようなことは全くなくなりました。
さらに、パソコンにはフォルダを更新時系列順に配置を変えたり、
そもそも検索機能が付いているため、
素早く目的の資料にたどりつけます。

『ローマ字入力が最適』(P. 155)
母音、濁音、半濁音などがあることを考慮すると
ローマ字入力でも二倍の手間はかかりません。
著者は多くて3割増しのタイピング数だと推定しています。
さらにいえば、私たちはパソコンの前にいても
常に入力作業をやっているわけではありません。
文章の構成を考えたり、言い回しに気を配ることに
かなりの時間を割いているはずです。
ローマ字打ちになれた人が、
これから新たにカナ打ちを勉強する時間ロスを加味したとき、
言うほど大きな利益がカナ打ちにあるとは、
私も思えません。
よって、著者のいうとおり、
ローマ字打ちのままで良いと思います。

『「モノ」については、
分類して置き場所を変えなくてはならない』(P. 196)
はさみ、消しゴムなどの道具は、
洪水を起こすほどあふれてはいません。
この程度の管理ならば、場所だけ決めて
常にそこに置くようにしておけば
物品をなくすことなく十分対応できます。



■反論・誤植・注意点など■
『地価が高い日本では、
本がスペースを占拠するコストは、
馬鹿にならないほど高い』(P. 117)
確かに、一万冊以上の蔵書がある場合には、
そのとおりであるし、すべて持っているというのは管理が大変です。
だから、その都度買った方がいいという気持ちは分かります。
しかし、通常の方が3000冊くらい持っているというのであれば、
そんなに気にしなくてもよいのではないかと思います。
3000冊くらいのスペースは作ろうと思えば作れます。
私の部屋は6畳一間ですが、1500冊近い本があっても
まだ、その倍くらいは置いておけるだけのスペースがあるからです。
ゆえに、ここに置いておいても問題ないと思っています。
5000冊以上になると、たしかにきついですが、
現代、個人でそこまで本を持っていらっっしゃる方というのは
すでに相応のお金持ちになられているのではないかと思います。
そのような方のお給金は時給換算で
一万円下らない人ばかりです。
毎度、図書館に借りに行ったり、
書店へ買いに行く時間の方が
換算すると、よっぽど高コストなのではないでしょうか?


■最後に■
本書の内容が大変古臭い感じがします。
私のハードディスクの容量は80MBだとか、
これからパソコンの容量は大きくなるだろうとか
他にも色々昔の話だなぁと読者に思わせる記述があります。
これらは2003年に再編集して出版しているのだから、
修正すればよかったのに残念です。
この時点でハードディスクの容量は
1999年に出たWindows2000の予想をはるかに超えて
160GBを超えていました。

 

こういう私の気持ちを察してくれたかのように、
著者は、2008年に「超「超」整理法」という新しい本を
現代の、(つまりはパソコンが普及してからの)状況に合わせて
出版しているので、
こちらも参照していただきたいと思います。
ただし、押出しファイリングは現在でも
有効な手法であると思うので、
本書はやはり読んでいた方がよいと思います。

私も押出しファイリングを試してみましたが、
たしかに必ず書類を探しあてられます。
行方不明になったことはないです。
ただし、私の場合は、
封筒のかわりにクリアファイルを使っています。
封筒だと中身をいちいち確認しなくてはなりませんが、
クリアファイルだとすぐわかるので便利です。




■評価■


25点/30点満点

(1)読みやすさ 2点 
なんとなく読みにくい

(2)情報量 3点 
60-120min

(3)成長性 5点 
書類の整理において効果がある

(4)実用期間 5点 
一生つかえる

(5)インパクト 5点 
情報はストックでなく、
フローで整理するという斬新さに脱帽

(6)信頼性 5点 
実際にやってみたらわかると思うが、
効果はきちんとある



レビューNo.0222
評価年月日:2010年01月01日



本ページトップへ戻る

カテゴリトップへ戻る