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「「捨てる!」技術」


  辰巳渚氏著
全223ページ
552円+税
文庫本

■この本を一言で表すと
「もったいなくて物を捨てられない人への処方箋」

■何故この本を手に取ったか?
「居住空間には限りがある。
それなのに、物を捨てずに買ってくるから
整理整頓が追い付かずに、
物が氾濫する結果となります。
物を捨てなくてはいけない、とは思っても
なかなか踏み切れない状態だった。
ゆえに、
上手に物を処分するための妙案が欲しかった」

■流れ
捨てるための考え方

捨てるテクニック

気持ちよく捨てる方法の具体案


■レビュー■
『私たちは、「もったいない」という美徳の名残と
モノの増殖という新しい事態のあいだで、
困り果てている状態なのだ』(P. 7)

捨てることを肯定する。

これは、これまで「もったいない」とおもって
捨てるのをためらっていた人には一大決心です。

しかし、
整理整頓するためには避けて通れぬ道と思い、
意識改革を行ってください。

大丈夫です。
いきなりでなくて良いのです。
すこしずつ捨てることを
実践していく決意さえあれば良いのです。


『捨てるための技術は単純明快』(P. 9)
実は、捨てること自体は
そんなに難しいことではありません。
ですが、捨てることに踏ん切りがつかない。
これは要するに心の問題なのです。


『捨てられないもの上位は、本、洋服、雑誌』(P. 31)
本や服は、ここで使用期限がきました、
という明確な基準がないために
捨てるに捨てられないものとなっています。
だから、
「とりあえず置いておこう、
いつか必要になるかもしれないし」と思って
そのまましまっておくのが
これまでのパターンだったはずです。

いつか使うかもしれない、必要になるかもしれない。
私もそう思ってとっておいたものがいっぱいあります。
しかしそれは、
『「とりあえず」は
捨てることからの「逃げ」なのだ』(P. 47)
目の前にある今こそ、捨てる判断を下すときです。
その踏ん切りをつけるための魔法の言葉があります。

それは
『いつかなんかこない』(P. 57)
という言葉です。


これまで全く使わなかったものが
突然必要になったことって
いままでの人生で一度でもあったでしょうか?

もし、「あった」といえる人がいたとしても
そんなに頻度は多くないと思います。

それに、必要になったものは大抵の場合、
新しく買いそろえることが
できるものではないでしょうか?
そういう類のものは捨てて
「しまった」ということがあっても
致命的な問題にはなりえません。

ですから、取り返しがきくと思って、
思い切って捨ててみるのが良いでしょう。
『「しまった!」と後悔することを恐れすぎるのはもうやめよう』(P. 109)
と著者がいうのも
取り返しがつかない事態になることが
ほとんどないからだと思います。


極めつけはこの言葉、
『3年使わないものはいらないもの』(P. 63)
です。

3年で気づけば、
30年かかっていらないと気付くよりも片付けができて、
さらに居住スペースが有効活用できて
とても良いはずです。


『あなたが死ねばみんなゴミ』(P. 78)
たったいま、交通事故がおきて、
縁起でもないことを言って申し訳ありませんが、
あなたが亡くなったとしましょう。
そうしたら、大事にしていたアルバムは打ち捨てられ、
本、CDはひとやまいくらで中古店に買い取られて終わりです。

ですから、
遅いか早いかというだけの違いですので
生前にあらかた処分しておくという考え方は納得できます。


ここまで読んで、
別に整理整頓ができたら、
捨てる必要が必ずしもあるとは思えない
という方もいらっしゃると思います。
しかし、
『収納法ではモノは片付かない』(P. 94)
というように、やはり収納スペースがあると
そのスペースを埋め尽くすまで
モノは増え続けてしまうそうです。
やはり結局、
処分することが重要になる日がくるのです。



『リサイクルしたいという心理は、
下手すると、「どうせリサイクルするんだから」という
安易さにつながる』(P. 216)
これはなかなか的を射ていると思います。
もったいない、という心理があればこそ、
モノを捨てられないで、
かといって買っても置き場所がなく
消費が抑えられていたという側面もあるのです。

ところが、リサイクルすることに安心して、
消費が増えてしまうと
環境に負荷がかかってしまいます。

身近な例でいえば、
ペットボトルがそうです。
リサイクルできるとみんなが信じているため、
消費量がウナギ登りなのですが、
実際は、飲料用のペットボトルは
すべて新しいナフサからつくられており、
リサイクルされたものはすべて別のもの
例えば、ペン軸、下敷きなどの再生プラスチックや
固形燃料などになり、消費しきれなかったものは
安価で中国に輸出されています。

一方で、無理にでも回収してリサイクルする方が、
ペットボトルをそのまま燃やしてしまうよりも
多くの石油が使用されている事実は
議論されていません。
(武田邦彦氏著「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」参照)

というわけで、
安易にリサイクルして安心するということは避けねばならないでしょう。




■反論・誤植・注意点など■
『仕事を神聖視するビジネスマンの職場は
モノであふれ続けるだろう』(P. 77)
著者は、
経済学者である野口氏が
書類を神聖視しているといってこう批判しています。
この意見はもっともであるが、
ひとつだけ論点がずれています。

『必要性が明確なものに対しては、
とりあえず、という心理は働かない』(P. 47)
つまりは、必要なものは捨てるかどうか、
という議論の余地はないと
著者自ら言っているのです。

必要だと確信しているものは捨てない、
という当たりまえの判断を
仕事上においてはどうしても多数行うことになるだけで
別に聖域視しているわけではないと思います。

私の場合、
本がこれにあたるのですが、
現在、1200冊ほどの本が本棚に収まっています。
私の部屋はそんなに広くないので、これだけの蔵書は
所持しておくだけでも大変なのです。

しかし、捨てる、または売るということはしません。
それは、本はしばしば後ほど必要になるからです。

私の書評には、
根拠となる参考図書を
なるべく正確に示すよう心がけております。
そのとき、
どの本にかいてあったのかを調べるためにも、
これらの本は手元において置かねばなりません。

ただ、知識を得るだけならば、
図書館で借りたり、
読んだあとに処分することもありでしょう。
しかし、私の信念として
書評を書く以上は、
きちんと示せる根拠は示すと決めているのです。
これを実現するために本は捨てません。

これは本を聖域視していると
批判されるべきことではありません。
必要なものを必要と考えているだけのことです。

その証拠に、
読むに値しない本がいくつかありましたが、
これらはみなさんに紹介するまでもなく「処分」しています。

といってもそんな本は、
いまのところまだ20冊もありませんが・・・。



ゆえに、著者が聖域を作るな!といっても
あなたの中で必要だ!と確信できるものは
捨てることを考えなくていいのです。
仕事なのですから、
あとで使うときが高確率で訪れます。
机だって、少しくらい氾濫したっていいじゃないですか。
完璧主義になるのは良くないです。

机がどうしてもぐちゃぐちゃになるなら、
先日ご紹介しました
リズ・ダベンポート氏著
気がつくと机がぐちゃぐちゃになっているあなたへ
を読んで見てください。




■最後に■
本書内にて野口悠紀雄氏の
「「超」整理法3」への批判がある。(P. 76、92、93)
押し出しファイリングという
画期的な整理法を発表した野口氏だが、
その整理法も、いずれは結局、
収納の許容を超える時がくるということから
やはり、あんまりよろしくない、
と著者は批判しています。
というのも、野口氏はメモや書類は捨てると
マーフィーの法則か?と思うような頻度で
必要になるという理由で
メモ、書類を捨てることに慎重なためです。

これが野口氏の耳にも入ったのか
「超」整理法2 捨てる技術」にて
本書「「捨てる!」技術」に対する批判があったのを覚えています。

我々、読者としては、
著者らの主張する方法を吟味して、
それを試した結果、
自分に一番合うものを
取捨選択していけば良いのです。

野口氏の著作にあるように
押し出しファイリングはいいけれども
本書に書かれている捨てるための心構えは
かなり役立つと、
私は判断して大いに参考させていただいています。



■評価■


24点/30

(1)読みやすさ 4点 
よみやすい。

(2)情報量 2点 
30-60min

(3)成長性 4点 
物を片付けるということは、
処分することに通じることがよくわかる。

(4)実用期間 5点
 一生使える

(5)インパクト 5点
3年使わなかったものが
必要になることは絶対にない、
という言葉に衝撃を受けた。

(6)信頼性 4点
著者の実践にもとづく考え方であり、
捨てる前のバッファの話などは
リズ・ダベンポート氏著「気がつくと机がぐちゃぐちゃになっているあなたへ」
でも言われていることです。
本書で批判されてはいますが、
野口悠紀雄氏著「「超」整理法2 捨てる技術」でも
バッファの大切さが書かれている。

ゆえに、整理法を紹介する多数の著者らの考えと照らし合わせて
十分に信用に値する内容と考えられる。



レビューNo.0236
評価年月日:2009年6月24日



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