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「イヤならやめろ!」


  堀場雅夫氏著
全225ページ
476円+税
文庫本

■この本を一言で表すと
「成功した起業家の仕事に対する考え方」


■何故この本を手に取ったか?
「堀場製作所はずっと昔にベンチャー企業として出発しており、
起業が推奨される現代において有用な意見が書かれていると期待したから」


■流れ
やれるだけやってみる

会社と社員の関係

ものづくりについて

経営についての考え方

個人としての考え方



■レビュー■
『いちばん大事な時間を企業に捧げている』(P. 22)
ほとんどの人が20歳から60歳までの一番充実している期間の
さらに24時間のうち、いちばん良い時間帯に働いています。
ということは、嫌な仕事を選んでしまうと、
これは大変不幸なことに違いないのです。

『やれるだけやってみて、
駄目だったらあきらめることも肝心です』(P. 26)
途中であきらめることは、傍からみて
堪え性がなくて放りだしたとも取られかねません。
また、これまでやってきたことがムダになってしまうことに
恐怖を感じることもあるでしょう。
しかし、最高の努力をしてもダメだったのなら
あきらめて他の分野にいった方が幸せになれます。
人間には向き不向きがあるものです。
また、仕事も自分の得意なことばかりしても
一人では処理しきれないほど存在します。
わざわざ苦手なことをして苦む必要などないのです。

『確率が高くリピートするものについてはマニュアルを作り、
それ以外のものは人間が適時対応するのが、最も効果的』(P. 58、59)
やたらマニュアルを敵視する人がいますが、
マニュアルは頻度の高いトラブル対応には
その真価を発揮します。
先達の知恵の結晶がマニュアルなのですから絶対に有用です。

しかし、頻度の著しく低いことまで
マニュアルで設定していたらタウンページもびっくりの
大きくて実用性のないマニュアルが出来上がってしまいます。

そこで、頻度の低いものは個人の裁量に任せて、
頻度の高いことのみマニュアルを徹底していくのが
最も良いと方法であると間げられます。

マニュアルにないことは、
人として当然すべきことを基準にするのが良いと
柳井氏は主張しています。
(柳井正氏著「一勝九敗」参照)

『倍儲けたら、税金はただと同じ。そう考えたほうが得や』(P. 81)
節税するためには、税法の知識をたくさん必要とします。
それを勉強する時間は、一定以上必要であるとおもいますが、
何がなんでも節税してやる!と
意気込んでいると税務署に厳しく見られますし、
グレーゾーンが多い日本の税法では、
節税のつもりが脱税になると解釈されて
追徴課税を受けかねません。
ですから、節税に多くの時間を割くくらいなら
それ以上に稼ぐ方が懸命であると著者は主張します。
日本一納税している斎藤一人氏も同じ主張しています。
(斎藤一人氏著「変な人の書いた成功法則」参照)

『四種類の課長』(P. 96)
世の中はある程度年齢を重ねると
肩書きがなくては世間も家族も認めてくれないものです。
しかしながら技術者はポスト不足から
課長などへの昇進は圧倒的に不利になります。
そこで堀場氏は4種類の課長職を創ったようです。

「マネジメントマネジャー」=組織や人の管理をする課長
「エキスパートマネジャー」=事務のエキスパートとしての課長
「マイスター」=高度な工作技術をもつ技能課長
「テクニカルマネジャー」=電気など専門系の課長

これらの課長はすべて同じ給与で差はつけられていません。
業務は異なるけれども課長として同格なのです。

実際に管理などはマネジメントマネジャーのみがやり
他の課長職はそれぞれの仕事に邁進出来るのです。
これは技術者にとってはたいへん嬉しい人事です。

『人を完全に振り切るなどということはなかなかできない』(P. 128)
ダントツの成果を上げたので、
ここいらで少し休もうか、と
思って後ろを振り返ってみると
実はすぐ後ろに後続が2、3ついてきている場合が多いそうです。
世の中には優秀な人が多いです。
特に日本はそうです。
ですから、簡単にはダントツで引き離すなんてことはできないのです。
途中で気を緩めると、足の速いウサギでさえ、
カメに負けるのですから競争相手が自分を同等かそれ以上の場合
休んでいる暇などないのです。

『初めから二位か三位かと思っていたら絶対、
五位か六位になってしまいます』(P. 136)

スパコンの予算に関しての仕分け人の発言で
「なぜ、一位でなくてはならないのか、二位ではだめなのか?」
とありましたが、最初からに二位を狙っていてはダメな理由がこれです。
二位を初めから狙っていて、
本当に二位になれると思うのは甘すぎでしょう。
一位を狙っている国が10カ国あったら
二位を狙ったにも関わらず
ベスト10にも入れないかもしれません。


■反論・誤植・注意点など■
特になし


■最後に■
現代は大変便利になりました。
なにがしかの資料を集め、文献など調査しようと思えば
昔は図書館にいって一日がかりでした。
それが今はネットですぐ検索できるのです。
ゆえになにかテーマを与えられたら
自分でどんな文献があるか調べるくらいはやるべきです。
与えられた世界で、どうやったら自分が面白くなるか?
そう考えて生きていくと、世界が広がります。
つまらないと思ったら
なにもかもがつまらなくなってくるものです。

ベンチャー企業の創生期には
創業者メンバー一同なりふり構ってられないときがあります。
しかし、京都という土地柄では
どこの社長が何をやってるという情報は
一夜にして知れ渡るので、
あまりみすぼらしい真似はできないのだそうです。
戦後様々なベンチャー企業を生み出した京都は
著者いわく
「いまやベンチャーに不向きな土地となってしまった」そうです。
いま起業するなら、立地や人の流れを鑑みて
東京か横浜、大阪などがよさそうです。



■評価■


点数合計 19点/30点満点

(1)読みやすさ 3点 
ふつう

(2)情報量 2点 
30-60min

(3)成長性 3点 
起業家としての情報は参考になる
それだけでなく、ビジネスパーソンが
個人として会社とどう向き合って仕事をするべきか
著者の考え方が示されているので参考にできる

(4)実用期間 5点 
一生つかえる

(5)インパクト 3点 
4つの課長職などは
とてもおもしろい発想であると思う

(6)信頼性 3点 
著者の個人的な意見であるので、
考え方の違いはあったとしても
間違いというわけではない

レビューNo.0242
評価年月日:2010年11月14日



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