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「電通「鬼十則」」


  植田正也氏著
全218ページ
495円+税
文庫本

■この本を一言で表すと
「バリバリ仕事をするビジネスマンのための鉄則」

■何故この本を手に取ったか?
「鬼十則というものは、ビジネスマンならば
だれしも聞いたことがあると思います。
自発的にきちんとその内容を吟味してみようと思って手に取った」

■流れ
いまこそ電通「鬼十則」に立ち返る時期

十則の内容

原理原則は不変


■レビュー■
『世界が乱れる前兆として次のことがおきる。
1白黒がわからなくなる。
2善良な人々が遠慮がちになり、
 くだらぬ奴らが、いよいよでたらめをやる。
3問題が深刻化すると、
あれももっとも、これももっともと容認し、
どっちつかずのわけのわからぬことをしてしまう』(P. 28)

まさに現代日本のようです。
この時節、明確でゆるぎない指針となる
原理原則がほしいものです。
そうでなくては立て直せないでしょう。
そのひとつの選択肢として、
「鬼十則」が有効であると思います。


『仕事は、人間を育てもするが、人間を駄目にもする』(P. 70)
100の力のある人に150の仕事を任せると成長し、
50の仕事を任せると怠けてしまうため、
仕事というのはその人に大変な影響を与えます。
自分の成長を望むならば、
難しいといわれる仕事を
やり遂げるのが良いそうです。



『小学校の優等生が、
社会での優等生では必ずしもない』(P. 87)
世の中のお金持ちは、
必ずしも学校で成績優秀だった人たちではありません。
変な人が書いた成功法則
の斎藤一人氏は学校の勉強が苦手で中卒だけど
累計納税額日本一のお金持ちです。
また、幼稚園すら嫌いだったという岡野雅行氏は、
職人として成功し、
町工場で大企業ですらできないような
困難な仕事をこなしています。
(「学校の勉強だけではメシは食えない!」参照)

学校の勉強ができるほど頭が良いと
世の中が半分透けて見えます。
それで、分かった気になってしまうことと、
周りの人たちから
ずっと丁寧な対応をされてきたため
逆境に弱いのです。

その点、小学校で成績の悪かった子は、
教師から叱られ、また親にも怒られて育ちますから
腹が座ってしまって、世間の荒波でも精神を病まずに
元気に仕事がこなせるのです。

ただし、もちろんこれは
勉強ができる人が
すべてダメというわけではありません。
学校で成績が良かったことが
必ずしも実社会では役に立たない
という真実に気づき、
社会人になっても自己研鑽を惜しまなかった人は
やはり成功しています。

何がいいたいかというと、
成功に学歴は関係ない、ということです。

学歴なんて、あってもなくても成功している人がいます。
だから、
もし学校で勉強ができたといって
安心している人がいるなら
ここで考えを改めなくてはいけないと思います。



『なにか大きな仕事をした人を見ると大概、
すさまじいまでの執念で初志を貫徹している』(P. 102)
なにかをやり遂げる人は必ず、
目的があるといいます。
逆に、目的にない人は一生を通して
なにをしてきたのか
よくわからないまま死んでいくといいます。
生まれてきたからには、
大きな仕事をしたいと思うのが人情です。
「あなたの目的は何?」
と聞かれて答えられない人は、
いますぐ目的を明確化しなくてはいけません。


『一流のビジネスマン、
一流の企業経営者を目指そうとしたならば、
周囲を引き摺り廻さなくてはならない』(P. 130)
何か目立つことをしたり、発言したりすれば
他人から嫌われたり、攻撃されたりします。
だから、それが怖くて嫌われないように
「いい人」になろうとする人が多いです。
ですが、「いい人」は現代の奴隷です。(P. 130)

もちろん不用意に敵を作るべきではありません。
しかし、
なにをしても万人から好かれることはありません。
神様にも悪魔という敵がいるのです。
我々は不完全な人間なのですから
万人に好かれたいと思うのは無理というものです。
それならば、自分の好きなことをすべきです。


『気配りとご機嫌取りは似ているが、
実は180度異なる対極の概念』(P. 169)
気配りは、相手のことを想ってする行為です。
ご機嫌取りは、自分のためにする行為です。
同じように見える行為ですが、
内実はまったく違います。



■反論・誤植・注意点など■
『他力本願のサラリーマンになるか
自力本願のビジネスマンになるか』(P. 42)
サラリーマンは
仕事は与えられるものだという意識が強く
自分で仕事を創りだすという発想がありません。
これまでは高度経済成長期であったため仕事は山ほどありました。
だからそれでよかったのです。
しかし、これからは仕事は創りださなくてはなくなる時代になりました。

ということは、
社会保険庁の役人たちは管理をずさんにして、
たくさん確認や処理しなくてはいけない書類を創りだしたため
彼らは一流のビジネスマンとなります。
本当にそれでいいのでしょうか。

たとえば、
石油コンビナートの設備の点検や修繕を怠り、
備蓄タンクに亀裂ができて原油が漏れたとします。
回収するための活動は、
経済活動となってGDPを向上させます。
でも、日本の国力は確実に落ちているはずです。

こういう場合は、
仕事を創りだしたからといって
エライとは言えないと思うのです。

そういう意味では、
仕事はなにがなんでも創ればいい
というものではないことを
心に刻んでおかねばなりません。



■最後に■
本書は、鬼十則を10の章にわけ
それぞれの言葉の意味を
具体的に解説したものです。
それゆえにより深く言葉の意味を知ることができる本に仕上がっています。

電通に伝わるビジネスの原則「鬼十則」は
4代目社長吉田秀雄氏が社員のために書き溜めたものです。

この「鬼十則」は、海外でも高く評価され
英訳はもちろん様々な国々で翻訳され
現在では世界中に伝わっているそうです。

鬼十則が最初に出てきたのは1954年のことですから、
それからすでに60年近くが過ぎてしまいました。
その間にこの十側は独り歩きして、
ビジネスの常識として日本に定着した感はあります。
しかし、だからこそ先輩や上司から
口伝で聞いた者が大半となっています。
ゆえに、
ここでひとつ本書を読んできちんと「鬼十則」を
しっかり頭に叩き込んでおくのも良いと考えています。



■評価■


24点/30

(1)読みやすさ 3点 
ふつう

(2)情報量 2点 
30-60min

(3)成長性 5点 
仕事の鬼と化せる

(4)実用期間 5点 
60年経っても色褪せない仕事の鉄則

(5)インパクト 4点 
すさまじいほどの仕事についての執念を感じる

(6)信頼性 5点 
仕事についての原理原則として定着している。


レビューNo. 0265
評価年月日:2009年7月31日



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