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「そうだ、葉っぱを売ろう!」


  横石知二氏著
全216ページ
1500円+税
単行本

■この本を一言で表すと
「商品が売れるように「場面」を作る」

■何故この本を手に取ったか?
「葉っぱを売るというビジネスを開拓した人の話を読みたかったから」

■流れ
みかん全滅売上激減

そうだ、葉っぱを売ろう

「つまもの」の使われ方を勉強

彩ビジネス急成長

活き活きとした老人が住む町に再生




■レビュー■
著者があげる事業が成功に向かう秘訣は
『現場を絶対にはずさないこと』(P. 158)
だといいます。

著者には
分葱の栽培でわからないことがあったのですが、
『私はすぐに元の九州の産地まで、
栽培の様子を見に飛んでいった』(P. 40)
すると、
何をすればいいのか分かったのだそうです。

つまものの場合も同じである。
『料亭という現場に通いつめて初めて、
つまものの貴重な知識が得られ、そうしてだんだん
私の中でつまものの謎が解けてきた』(P. 67)
これらの実例からも
現場にいくことの大切さがわかります。
「成功は目と足である」と日本一の商人である斎藤一人氏も言っています。
(「変な人が書いた心が千分の一だけ軽くなる話」参照)



『女の子の一人が、
出てきた料理についている赤い紅葉の葉っぱを
つまみ上げて大喜びした』(P. 51)
これが、葉っぱを売るビジネスを
思いついたきっかけといいます。
葉っぱを売るとなると、
そういう市場が存在していないのだから
とても大変な作業に間違いありません。
ミネラルウォーターが
まだ市場で認識されていないとき、
水道水が飲めるここ日本で、
それを売ることがどんなに大変か
想像に難くありません。

葉っぱだって、欲しければ山に行ってすぐ採れます。
そんなもの誰が金出してまで買うのか?
と当然言われますよね。
しかし、喜ぶ女の子を直に見た著者は、
絶対いけると確信していたのです。



『「場面」づくり』(P. 178)
バナナやミカンなどを新幹線の中で
食べたいと思ったとします。
ビジネスで出張にきているサラリーマンなどは、
普通は一房食べたいとは思いません。
一本でいいのです。

それで小売でバナナ一本での販売にしたとします。
これだけでは十分ではありません。
食べたあとはバナナの皮がごみになります。
このゴミを始末できる小さなゴミ袋と
手をふくティッシュを用意しておけば、
多少割高でも売れると著者は言うのです。
このアイデアは悪くないと思います。
私も売れると思います。
この場合顧客が求めるものが利便性である以上、
それが満たされるなら、缶コーヒーよりも安く
健康にも良いバナナという食品に
全く買い手がつかないことはないでしょう。


『年金暮らしだったお年寄りは、
「彩」で収入ができて所得税を納めるようになり、
毎日のように通っていた診療所やデイサービスも、
忙しくなってそれどころではなくなった』(P. 96)
『お年寄りだからできる仕事を生み出し、
稼ぐことで人も町も元気になれば、
それこそが「福祉」』(P. 196)
私も同感です。
年寄りから仕事を奪うことが、
寝たきり老人を多数だす結果となったのです。
やるべき仕事がある状態というのが、
人にとってはとても良い状態なのです。
死ぬまで元気に健康に働けることは
大変うれしいことです。



■反論・誤植・注意点など■
『がんこグループ全店には
年間800万人のお客様が訪れるが、
葉っぱを見て事業にしようと思い立ったのは、
横石さんだけだ』(P. 188、189)
いや、きっと葉っぱを売ろうと思った人は
他にもいたはずと思います。
けれども、具体的に行動を起こした人は、
著者のみだったのでしょう。

『朝から晩まで働いたが、
お金のことはまったく考えなかった』(P. 46)
著者は自費でつまものの研究をして、
痛風になるまで料亭通いを続けていたというのです。
また、それを奥さんが
許してくれていたことも大きいでしょう。

『急に胸がぐーっと苦しくなった』(P. 146)
過労がたたって、血管がつまったそうです。
九死に一生を得たそうです。
葉っぱの市場開拓のために
これほどまで頑張れる人がどれだけいるでしょうか。

著者は利他の精神でここまでやっているのです。
お金のことを第一に考える人では、
葉っぱビジネスは成功できなかったでしょう。

普通なら、なんで自腹きらなくてはいけないの?
なんで過労で死にかけなくてはいけないの?
って思うはずです。
著者はほとんど儲かってないのですから。

ちなみに私は起業するというのならば、
お金の優先順位はかなり高いと考えています。
起業家がお金を第一に考えなくては会社はなくなってしまうのです。

そういう意味では、
著者は農協職員という立場であることから、
幸か不幸か、
事業の資金繰りに窮するということが
なかったとも言えます。

いろんな意味で、著者のビジネスは特異なのです。
同じことを考え付いたからといって、
簡単にビジネスが軌道に乗るまで持って行けるものでもありません。


以上の理由から、
著者のみが葉っぱビジネスを育て上げられたのだと思います。



■最後に■
著者は20歳に1979年、
徳島県の上勝町に農協職員としてやってきた。
後に、みかん畑全滅がきっかけとなって、
葉っぱを売るというユニークな発想でビジネスを始めたのです。

本書を読むことで、葉っぱを売るということの
メリット、デメリットや市場開拓のための努力など
いろいろ気づかされることが多い。

場面を作ることの大切さはもちろんのこと
現場第一主義など
実践で培われてた著者のマネジメントセンスは、
読者がそれぞれの立場において
成果を出すためのヒントとなるでしょう。



■評価■


24点/30

①読みやすさ 3点
ふつう

②情報量 3点
60-120min

③成長性 3点
場面の創出というヒントを自分のビジネスに活かせる。

④実用期間 5点
場面をつくるという考えはいつの時代も有効。

⑤インパクト 5点
葉っぱを売るというビジネスの発想の豊かさと
なによりも商品となる葉っぱの品質向上のみならず
使う場面の創出が重要という考え方がすごい。

⑥信頼性 5点
現場主義の実践とそれにともなう十分な実績がある。
葉っぱを売るビジネスを成り立たせるための
著者なりの簡単な市場理論も持ち合わせている。

レビューNo. 0267
評価年月日:2009年5月1日



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