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「日本の国宝、最初はこんな色だった」


  小林泰三氏著
全203ページ
1000円+税
新書

■この本を一言で表すと
「デジタルで鮮やかによみがえる絵画や彫刻」

■何故この本を手に取ったか?
「現代まで残っている絵画を京都などで拝見すると
すでに退色して茶色一色の絵画で面白くない。
こういう絵は元々どういう色彩だったのだろうと
前から興味があったから」

■流れ
デジタルでの復元

鮮やかな絵画や彫刻

参加する視線


■レビュー■
四天王(P. 28,29)と伐折羅像(P. 30)は
現代に伝わる本物をみれば、
像に用いられた素材の一色のみで
まったく鮮やかではありません。
悠久の歴史を感じるその雰囲気が好き
という人もいるでしょうが、
これは現代人が感じる美であって、
当時の人たちが見ていたものとは異なるのです。

お寺などで絵画を見て、
「鮮やかな馬が描かれています」といわれ、
期待して見た先が茶色の板だったり、
建物が「当時あまりの美しさにうわさになった」と言われても
現在の建物は色鮮やかではなく、
落ち着き払っていて、古めかしいばかりなのです。

ところが、
CGで復元された像の色彩を見て驚きました(P. 34、P. 40,41参照)

これは美しい。

なるほど、これなら人々を魅了するはずです。
現物だけでなく、こういう復元物を
現物の隣において欲しいと思います。


大仏(P. 46)も金があしらわれてもうピカピカなのです。
荘厳としかいいようがありません。
すばらしい。
これを実際に拝むことができた人たちは
仏教徒として大変幸せであったと思います。
とにかくきれいなのです。


『参加する視線』(P. 52)
日本の寺院などでは、
拝観する順序が定められています。
これはその流れにそって物語りが進むからであり、
拝観者は、その物語に参加することになるのです。
日本の寺院拝観の魅力は臨場感に引き込まれるところにあるのです。
見る者がただの傍観者ではいられないのです。


『クローズアップする視点』(P. 149)
これは参加する視線の
特別バージョンなのだそうです。
「洛中洛外図屏風」に描かれた図の
一部を見ているうちに
他の箇所が意識から消えて、
現在見ている箇所のみ
クローズアップして楽しむことができます。




■反論・誤植・注意点など■
『図版から緑青であることを証明する痕跡はない』(P. 65)
しかし、そうすることで絵画が大変ひきたちます。
さらに、当時の色彩の運びを検証すると
まんざらウソでもないようなのです。
このように勘で復元するところもあるけれども
作品を損ねぬよう、活かすよう考え
著者は必死の復元を試みています。



■最後に■
著者はデジタル復元のプロで、
「狩野派の屏風・花下遊楽図屏風」で
数々の賞を受け、
NHK番組で「平家物語絵巻」の復元をするなど
様々な実績があります。

そういう修復経験豊富な人の仕事ですので、
場所によっては勘で修復しているといっても
納得して見ることができます。
プロの勘は7割正しいと羽生氏も言っています。
(「決断力」参照)


■評価■


18点/30

(1)読みやすさ 3点 
ふつう

(2)情報量 2点 
30-60min

(3)成長性 1点 
ビジネスにはほとんど関係ない

(4)実用期間 5点 
長期間使える知識と思う

(5)インパクト 5点 
やっぱり再現された色彩はきれいでした

(6)信頼性 2点 
勘で修復しているところもあるので
どこまで当時と同じなのかは定かではない


レビューNo. 0331
評価年月日:2009年8月23日



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