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「臆病者のための株入門」


  橘玲氏著
全263ページ
750円+税
新書

■この本を一言で表すと
「とりあえずはこれ一冊で事足りる株の本質をついた本」

■何故この本を手に取ったか?
「橘玲氏が株に関する本を書いたと聞いて早速注文した」

■流れ
株のプロについて

株式投資とは何か

経済学的に考えて一番リスクの少ない投資法

ど素人のための投資法



■レビュー■
『株の世界には
まったく相容れない考え方が3つくらいあって
それぞれが好き勝手なことをいっている』(P. 11)
株の素人を相手に
難しい専門用語を振りかざして翻弄し、
わからなければ
無知で愚かな負け犬のレッテルを
貼られてしまいます。

これまで株式投資には、
難しい知識がたくさん必要だと思われてきました。
しかし、ジェイコム株事件を筆頭に
何人かの株に対して無知と思われる若者たちが
バイトで貯めた100万円程度の軍資金を元手にして
数年のうちに数億円の利益をあげた例があります。
(三村雄太氏著「平凡な大学生のボクがネット株で3億円稼いだ秘術教えます!」参照
ひろっぴ氏著「貧乏でなんのとりえもない高卒フリーター株で2億!」参照
相良文昭氏著「2年7カ月で66万円を3億円にした年利1000%を目指す!株短期売買法」参照
DAIBOUCHOU氏著「DAIBOUCHOU式サイクル投資法」参照)

『20代無職の男性が「金融のプロ」を
天文学的なレベルで上回る成績をあげたということは
株がプロの競技ではなく、
コイン投げやサイコロに近い偶然のゲーム、
すなわちギャンブルであることを、
反論の余地がないほど完璧に証明している』(P. 18)
株は未来予測が不可能なギャンブルなのです。
そうでなくてはなぜ、素人無職の20代男性が
現実に何億もの金を稼げているのか?
彼らは何万人に一人という確率で必ず現れます。
それこそが、株はコインに裏表を当てるのと同様の
ギャンブルという所以です。
そうでなくては、
プロが素人にぼろ負けしたということになる。
どの分野であろうともプロが素人に負けるなど
普通に考えて、万にひとつもありえない。


『金融のプロの言うとおりに売買していると
証券会社に手数料をぼったくられるばかりか、
なぜかサルにダーツを投げさせて
適当に投資銘柄を選んだより成績が悪い』(P. 139)
毎年ファンドマネージャーは、
猿に適当にダーツで選ばせた銘柄と
競争させられて負けている、
という事実を知ってあなたはどう思うでしょうか?

それは売る商品が
組織のしがらみの中で決まっていることに加え、
一部の上客を儲けさせることが
金融関係各社の生命線である
ということに原因があるいえます。
株は基本的にゼロサムゲームですから、
誰かに損してもらわねばならないのです。
その対象が小口個人投資家なのです。

ということは、いわゆる「金融のプロ」はカモから
手数料その他をぼったくるために存在するといえます。
だが、「金融のプロ」たちは
かたくなにその事実を認めないでしょう。


株が確率に従ったギャンブルかどうかなど
この際どうでも良いのです。
どちらにせよ「金融のプロ」など
個人投資家には必要ないことが
以上の内容からはっきりわかりました。
まったくもってぼったくりもいいところですね。



『株式投資は、他人の予想を予想する
という奇妙なゲームである』(P. 59)
株式投資は、美人コンテストに似ているという。
ただ、この美人コンテストは、
「誰が一番人気になるかを予想する」コンテストである。
自分の好みはさておいて、
みんながどの娘に投票するかを
当てなくてはいけません。
つまり、株式投資とは、
どの株をみんなが買うのかを
予想するゲームなのです。


ジェイコム株で100億円の利益を手に入れた
20代の男性は、株を買った会社の
業種すら知らないといいます。
しかし、儲けがでています。
これはみんなが欲しがる株を読んでいるからできることなのです。


『人間は常に合理的な行動をとるわけではない。
常勝トレーダーの存在は、
自らすすんで損をしたり、心理的な錯覚によって
間違った行動をとるプレーヤーが
市場に一定数いることを示している』(P. 78)
株式は心理戦ともいわれます。
どの株が上がるか下がるか、
それは場の雰囲気にかなり左右されます。
上がりそうなら買い、下がりそうだから売るのです。
短期売買に限っては、
会社の業績は株価にほとんど関係ないといえます。

数億円稼ぐトレーダーは、
コイン投げのような確率論のゲームだから
数万人に一人現れるというだけでなく、
このように市場の心理を
少なからず読める人たちではないかと思います。



『CAPM理論が正しければ、
世の中に効率的ポートフォリオは
たったひとつしかない。
それは株式市場の縮小コピーである』(P. 153)
『インデックスファンドに投資しなさい』(P. 142)
CAPM(キャップエム)は、
資本資産評価モデルというポートフォリオ理論で
ウィリアム・シャープ(1990年ノーベル経済学賞受賞者)が提唱しているものです。

インデックスファンドはすべての銘柄を
時価総額に応じて保有するもので
まさに市場を縮小コピーしたものです。

金融リテラシーを身に付けた者にとって
一番正しい投資はすでに答えが出ています。
近所の証券会社で
「すいません、
インデックスファンド○○万円分ください」
ということです。
自分が無理なく投資できる額で構わないのです。

しかし、これとて必ず儲かるわけではありません。
「株で絶対に儲かる方法」など絶対にないからです。



『「長期投資にリスクはない」
という定説は根拠がない』(P. 164)
世界一の富豪、ウォーレン・バフェット氏が
長期投資法を用いていることから
長期投資なら大丈夫と思う人も多いのですが、
それは、長期間株を保有していたら
景気の良いときがあり
そのときは株価が上がっているので、
そのとき売ったら儲かるというだけの話なのです。
きちんと投資しようと思ったら、
不当な安値で放置されている株を見つけて
みんながその価値に気付くまで待たねばなりません。
長期投資が大きな富を生むのは
期待リターンがプラスのときだけなのです。


■反論・誤植・注意点など■
特になし



■最後に■
『株式市場は人々が生み出した巨大なラビリンスだ。
次に何がおこるか誰にもわからない』(P. 12)
株式投資はギャンブルだからだ。

カモられたくないなら
『おいしい話は
あなたのところまでまわってこない』(P. 95)
『金融リテラシーは
投資家の唯一にして最大の武器』(P. 192)
ということだけ、
とりあえずは抑えておけば良いでしょう。

本書は株式投資を考えている人にとって必読書である。
最後の決定は自分が下さなくてはいけないが、
その際に参考にできる情報はどれか、
何を知っておかなければならないか
ということを本書で知ることができる。



■評価■


25点/30

①読みやすさ 3点
ふつう

②情報量 3点
60-120min

③成長性 5点
株式投資の無意味な常識に惑わされなくなる。

④実用期間 5点
一生使える考え方。

⑤インパクト 5点
株に難しい知識は必要ないというのは大変衝撃的

⑥信頼性 4点
著者のいうことにはきちんと根拠が示されている。
ただ、株式投資の性質上、これで絶対儲かるというものではない。

レビューNo. 0357
評価年月日:2009年4月26日



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