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「女が男を厳しく選ぶ理由」


  アラン・S・ミラー氏、サトシ・カナザワ氏共著
伊藤和子氏訳
全279ページ
2200円+税
単行本

■この本を一言で表すと
「男女の違いを膨大な参考文献を引用して
科学的根拠を含めて説明した本」

■何故この本を手に取ったか?
「男女はやはり違う、それはなぜなのか?
そこが分からなければ、
男女間にいつまでも歩み寄りはない。
それぞれの主張を相手に押しつけて平行線をたどる。
ゆえに、男女について根拠を示し、かつ
分かりやすい内容の本をさがしていた。
本書は男女の違いについて述べた本のなかで
経験だけでなく、
きちんと科学的根拠を示したので
それに当てはまると判断したから」


■流れ
人間の進化心理学の見方

男と女はなぜこんなに違うのか

セックスと配偶者選びの基準

結婚と家族

男女の立場から見た政治と経済と社会


■レビュー■
『男女は違う育て方をされるから違ってくるのではなく、
違っているから違う育て方をされるということだ』(P. 43)
物心つかない赤ちゃんのころから、
男女に違いが見られるといいます。
社会が男らしく、女らしくというように
決め付けるから男女差ができたのだ、と
やたらに主張する団体がありますが、
彼らに科学的根拠があるようには見えません。
現実として、やはり男女は違うのです。
それを認識したうえで、
尊重しあえるのが本当の男女平等でしょう。

それにしてもなぜ、
男女には生まれながらに違いがあるのでしょうか?
その理由は、
それぞれの繁殖方法が異なることに起因するのです。


『雌はお腹の子が自分の子だと安心していられるが、
人の雄は、つがいの子が自分の子かどうか確信が持てない』(P. 24)
『ママのベイビーは、パパのメイビー』(P. 124)
先天性遺伝子異常について調べるためのDNA調査で
アメリカで13~20%、ドイツで9~17%の子どもが
戸籍上の父親の遺伝子を受け継いでいないことが判明しました。
浮気調査ではなく、
DNAの研究をしようとして実施した試験です。
関係者は相当びっくりしたことでしょう。

実は、これ以前の調査でも
平均して15%程度の子どもが
父親と遺伝子が異なるという事実が判明しています。
世の中の約15%の男は、せっせと働いて
他人の子を育てさせられているということなのです。

生物にとって究極の目的は、
自分の遺伝子を後世につたえることです。
この事実の最高にひどい所は、
他人の子供を育てさせられていることではなく、
自分の子孫を残すことができないという所にあります。
世の中の男性の7人に1人は、
自分の子だと信じて他人の子を育て、
自分の遺伝子を残すことなく死に絶えていきます。
これは大変な詐欺行為といえるでしょう。
こういった背景から、
昔から不倫に関しては、
女性の方が罪が重かったようです。

ちなみにこの試験は、
日本では行われたことがないそうで、
DNAの不一致率は欧米は平均で15%ですが、
これが必ずしも日本にあてはまるとは限りません。
現在は、かなりオープンになってきたとはいえ、
世界とは良くも悪くも異なる日本ですので
異なる結果がでるものと考えられます。


『男と女で生涯繁殖成功度のばらつきが違う』(P. 44)
男は理論的には
何千人もの子供を作ることが可能だが、
女は生涯に多くても
25回程度しか妊娠できないといいます。
これが何を意味するのかというと、

倫理面の議論はまたの機会にするとしまして、
もし、男は莫大な資産を築けば、
たくさんの女性と関係をもち
多くの子どもをつくることが可能なのです。
歴史をみても、英雄色を好むといって
権力や財力をもった男は
たくさんの女性と関係をもってきました。
しかし、女性は莫大な資産を持っても、
自身の子は20人くらいが限界なのです。

ゆえに、
『男は競争に勝てば多くを得るが、
女は競争しない方が得策』(P. 46)
ということになって、
男は争って利権を獲得する者が、
また女は争わず確実に子孫を残した者が、
それぞれ子孫を繁栄させてきたのです。


『美しい親からは娘が多く生まれる』(P. 122)
実際に統計をとると
かなりの確率で娘が産まれるそうです。
これは美しい人は、権力者と結婚する確率が高く、
子孫を残すことが有利になるからです。
男は美しいだけでは、繁殖価は高くなりにくいが
女は美しさが繁殖価を高める最大要因なのです。
反対に、権力者の家には
男の子が産まれやすいといいます。


ここまでの結論は、
『異形配偶と母胎内で受精卵が育つこと、
そしてその結果として雄の適応度格差が大きいこと。
この二因子が男女の違いをもたらしている』(P. 48)
ということなのです。
男女の違いが社会のせいというのが
どれほど荒唐無稽がおわかりいただけると思います。



『理想の女性像は恣意的につくられたものではない。
何百万年もの進化の歴史を通じて、
性淘汰によって厳密かつ慎重に選ばれたものである』(P. 64)
『世界中のデータから、
どの文化圏でも男は年下の女、
女は年上の男との関係を望むことがわかっている』(P. 90)
これは女性は若い方が繁殖価が高いこと、
また、男は年配の方が
社会的地位、資産などを多く持つことに
密接に関係があります。
すべては子孫繁栄につながる重要事項なのです。
というよりも、そうでないものは淘汰されて
すでにこの世にない、
もしくは少数派となってしまっているのです。
子孫を残すという熾烈な生存競争の真っただ中に
すべての生物は存在しているのです。


『格差拡大社会は一夫多妻社会へ』(P. 106)
婚姻形態を決めるのは、
男たちの資源の格差です。
貧富の差が極端な社会では、
女たちは裕福な男を共有する方が
豊かに暮らせます。
もし、男の間で資源格差が少なければ、
比較的貧乏とはいえ差はそれほどないのだから、
女にとっては一人の男を独占する方が
確実に資源を確保できるため、
子孫繁栄に有利になります。

一夫多妻という制度は、
男性に支持をうけそうな気がするけれども、
実は大多数の男性が困ることになります。

一夫多妻社会でも、女はほぼ全員子孫を残せるが、
一部の男を除き大半の男は子孫を残せません。
一握りの資産家が女性を独占してしまうからです。
よって、実は一夫一妻性は、
大半の男とって都合のよいシステムなのです。

現代の日本では、
まだまだ格差は少ないというけれども、
一昔前に比べたら低所得者層が増え、
結婚したくてもできない状況になりつつあります。
(佐藤留美氏著「結婚難民」参照)


格差社会はこれからも是正されず
拡大すると考えられ、
子育てのための十分な稼ぎのない男は結婚できず、
比較的に経済力、社会的地位のある男が
不倫したり愛人をつくることが当たり前となって
ゆるやかな一夫多妻社会に
移行しつつあるといえます。


『自分の力を誇示して、
女に認めてもらいたい一心で、
男たちはあらゆることをする』(P. 140)
世の中がこれだけ発達したのは、
すべて女性のためなのです。
自動車も高層ビルも、科学も、果ては犯罪でさえ、
男が女に振り向いてもらうために
力を誇示しようとして発達させてきたものです。
ですから、不動産や車などの
一般に男性が買うと思われるようなものも
ひいては女性に受けが良くなくてはならないのです。

男の努力の根源は
女にモテたいという気持ちからきており、
モテたいという感情が、
世界が発展するための推進力となっていたのです。



■反論・誤植・注意点など■
『美の基準は不変性をもつ。
個人の好みの違いもなければ、
文化による違いもない』(P. 80)
確かにおおまかに
ウェスト:ヒップ=7:10程度が黄金比というような
スタイルの良さなどは、万国共通かもしれません。
なぜなら、
そのプロポーションこそが出産に適しているからです。
しかし、参考文献を示してあるとはいえ、
個人的な好みの違いすらないなんていうのには、
私は懐疑的です。
なぜなら、私は本書でいわれるようなブロンド美女より
日本人らしい黒髪美人が大好きだからです。
私自身が反例です。

また、欧州などでは
小麦色の健康的な肌が人気というけれども
日本では美白の女性がモテまくりです。

さらに、各国でアダルトDVDをレンタルする場合には、
やはり、その民族の女性が人気であるといいます。
例外的ともいえない反例が
いくらでもあげられるのです。
文化の違いや個人によって
多少の好みの違いはあると
いえるのではないでしょうか。



『投資する能力があり、
かつ投資する意思があることを確かめるためには、
高価な贈り物を要求すればいい』(P. 113)
私はこれには懐疑的です。
婚約指輪とかなら高価なのは当然だけれど、
ただ付き合っているだけのとき
いきなり高価な贈り物を
たいした理由もなく要求されたら
その女性に本気になりかけていたとしても、
普通は男の気持ちは確実に引くでしょう。
特に経済力ある男なら、
この女も結局金目当てなんじゃないか、
と落胆するでしょう。



■最後に■
本書の内容を喧伝することは、
なにがなんでも男女平等を掲げる現代において
白い目で見られかねません。

内容は至極まっとうで論理的かつ学術的です。
勘違いしないで頂きたいのは、
私は男は子孫をたくさん残すために
たくさんの女性と関係をもつのは当然だ、
などと主張してるのではありません。
客観的にみたらそういう理由で
男は女よりも浮気病なのだ、
男女の違いは繁殖方法の違いに起因するものだ、
と推測および判断しているだけなのです。


この本はある意味タブーに触れすぎているため、
あまり人に紹介してきませんでしたが、
いま、これまで読んだ本の内容を
すべてを忘れてしまい
10冊しか手元に残せないとしたら、
私は迷わずこの本を選ぶでしょう。
私にとっては、大ベストセラーとなった
話を聞かない男、地図が読めない女
よりも内容が深く、根拠のしっかりした本だからです。


男女の違いはみんな実感していることだと思います。
それなのに男女は平等だから、
同じに扱わなくてはいけないと
私は小学生のころから教えられてきました。
機会均等なら良いのですが、
男女がすべて同じであることを目指していて
違和感を覚えたものです。

男女はそれぞれ脳の構造が異なるため
考え方も構造パターンも、
得意分野、苦手科目も違うのです。
男は女の、女は男の心理が知りたくて
その行動パターンからお互いを
経験則で推定してきました。

ところが、
この本は著者の経験則のみに基づいたものではなく、
膨大な学術論文を参考文献として引用し、
文中においても、
必ず文献を示しているほどの徹底ぶりなのです。

著者が適当に
「おれが見た時はそうだったんだよ!」というのでなく、
現代では学術的に、
こういう主張がなされていますよ、という
終始一貫した客観主義で構成されています。
これほどの良書には
かつて出会ったことがありません。
素晴らしい本です。



■評価■


28点/30

(1)読みやすさ 4点 
読みやすい。
 
(2)情報量 4点 
120-300min 

(3)成長性 5点
男女の違いがよくわかる。 

(4)実用期間 5点 
一生使える。
 
(5)インパクト 5点 
男女の違いを学術的に論じた本として貴重 

(6)信頼性 5点 
参考文献数が半端じゃない 


レビューNo. 0410
評価年月日:2009年8月23日



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