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「電波男」


  本田透氏著
全407ページ
1300円+税
単行本

■この本を一言で表すと
「恋愛至上主義からの攻撃に、
無抵抗・不服従した結果がオタクである」

■何故この本を手に取ったか?
「理失礼ながら「電車男」のパロディかと思って
(全然違いました)アマゾンで注文」

■流れ
恋愛至上主義ではキモメンは搾取されるだけ

三次元の人間はキモメンを蔑みの対象とする

傷つけられても傷つけたくない心理が二次元へ癒しを求める結果に

二次元に興味を持つ者がキモメンだけではなくなってきた

オタク文化がいまに世間に認知される



■レビュー■
『オタクはいわゆる
「アキバ系ファッション」に身を固めるが、
あれは本当はファッションというわけじゃなくて、
特に何も考えずに
ありものの服を着ているだけなんだよね』(P. 45)
著者の服は、基本的にユニクロだといいます。
最近、ユニクロは世間に良質低価格が受けて
認知されてきています。
かつては、ユニクロで買ったことがばれることを
「ユニバレ」として周囲から引かれていたものだが、
最近は見栄よりも実を取る人が増えたおかげで
ユニクロを着る人が多くなりました。

だが、オタク雰囲気のない人はユニクロでも
それなりの着こなしをしています。
なにを着ても、まったくオタクっぽくないのです。
これは、ありものをそのまま着ていてもいいや、
と考えるか
アイロンなどかけて、きちんとしたものを着るか、
という差であると思います。

つまり本当に自然なままでいると、
オタクでなくても
オタクっぽくなってしまうのだといえます。
逆にいえば、
オタクでも身なりをきちんとして清潔感があれば
まわりはその人をオタクだと思わないものです。
隠れオタクがいても気づかれないのはそのためです。



『内面がまったく同じでも、顔・容姿によって
女の受け取り方が180度異なる』(P. 77)
なるほど、著者の言うとおりです。
少し例を出して、具体的にいえば、

『イケメンまじめ・・・知的
キモメンまじめ・・・がり勉

イケメンマッチョ・・・スポーツマン
キモメンマッチョ・・・ホモ!?』(P. 77)

いい男は何してもいい男です。
イケメン>>>越えられない壁>>>キモメン
これは鉄則のようなものです。
キモメンがこのルールをいつまでも理解しないでいると
女性から批判され、
大変つらい目に会うと著者は言います。

『女にとって、恋愛対象となる男と、
そうでない男は、まったく別の生き物』(P. 70)
これが男にはなかなか理解できないのですが、
事実らしいです。



『恋愛資本主義における搾取の構造を、
俺は「あかほりシステム」と名付ける』(P. 73)
『ほんだシステムは自己発電型の永久循環システム』(P. 103)
システム名の由来説明は本書に譲るとして、
「あかほりシステム」はキモメンから
風俗などで女に流れたお金が、
ホストなどのイケメンに貢がれる構造を表したもので、
「ほんだシステム」は、オタク市場にある商品を
お互いに投入消費し合うことで
お金を循環させるシステムであると
説明されています。

ほんだシステムを恋愛至上主義の連中が
ほおっておくはずがなく、マスコミなどを通じて
オタクのイメージ低下を狙っている
と著者はいうのです。

『オタク市場は2900億円の巨大市場』(P. 105)
これは野村総研が試算して数字だが、
実際は8000億円ほどだという意見もあるといいます。

これだけの金が、オタク文化に費やされるのだが、
オタク文化がなければ、本来これは
ファッションなどに費やされるはずであると考えられ、
オタク攻撃の動機として
考えられないこともありません。

ゆえに、著者は、
『恋愛資本主義陣営は
「オタク趣味の男は、潜在的な性犯罪者であり、
気持ちの悪い存在=キモい男だ」という「常識」を、
必死になって喧伝し続けている』(P. 178)
として、普通の人が
オタクという人種になることを阻止するために、
「オタク=ヤバい人種」の烙印を押して
脅しをかけていると著者は主張しています。


この主張は、実際のところどうなの?っておもうけど、
たしかにマスコミはオタク文化に対して厳しいですね。
これまで、どんなに売れても
アニメ曲がオリコンで一位をとったことがないことからもそれが分かります。
これはやはりオタク文化以外の業界にとって
オタクの行動が金にならないからでしょう。
オタクは自分のいいと思ったものにしか
お金を使わないのです。
マスコミが必死で作った流行を
オタクは平気で無視するのだから
マスコミがオタク文化を快く思うはずがないのです。
ゆえに、著者の主張が虚言とは言い難いでしょう。
ただ証拠はないので憶測の域を出ません。



『それって、女性ファッション雑誌を読んで
刷り込まれただけのお仕着せの幻想なんじゃないの?』(P. 110)
『三次元の恋愛だって、
幼い頃からメディアによって教え込まされてきた
恋愛マニュアルを自ら演じているだけなんだ』(P. 125)
オタクのことを馬鹿にする
恋愛至上主義に漬かった人たちを
著者は、そう指摘しています。

これは、当たっていると思います。
流行は必ず仕掛け人がいます。
そうでなくては、生産が追いつくはずがありません。
予想以上に売れてしまうと、
アップルのiPodや
任天堂のDSのように品薄になるのです。
これははっきりってチャンスロスであり、
(焦らして商品の値崩れを防ぎ、かつ
売れる期間を伸ばしているという見方もできるが)
売る側からしてみれば
もったいない状況であるといえます。


よって今年はこれで行くと決めたら、
流行させるためにマスコミがあの手この手で
一般人を囲い込むのです。
だから、流行りが作られているのは
疑いようもない事実です。

しかし、流行りはあなどれない一面もあります。
流行にのることで、
流行りに敏感な人というイメージができ、
イメージアップにつながるのです。
それだけでなく、
同じ流行を追っている人と親密になれたりします。
そういう効果があるので
流行りを追うことは戦略の一環として悪くないのです。



『確かに我々は、闘わずにして恋愛市場から去った。
しかしそれは、女が怖いから逃げたのではない。
オタクは、喪闘気を溜め込んで鬼畜となり、
女を傷つけるという人生を選ばなかった。
二次元の世界で
女性キャラと恋愛して喪闘気を昇華し、
人間らしい優しい心を守りながら生きていこう、という
善意に満ちた選択を行ったのだ』(P. 337)
著者は、二次元に逃げたことは否定していません。
しかし、どれだけ女性に傷つけられてもオタクは、
たとえばスーフリDQN族の和田サンのようには
絶対にならないと主張しています。
ちなみに「DQN」とは「ドキュン」と読み、
TVで放映されていた「目撃ドキュン」に出てくるような
いろいろな面でヤバめの人たちの総称です。


『アナログの世界で、デジタルでしか許されないような
鬼畜な行為に及んでしまう人間は、
妄想力が欠如している』(P. 150)
オタクは暴力をふるいたくなくて
二次元で癒されているのだから、
現実に女性に暴力をふるうようなことは
ほとんどないのです。
むしろ、スーフリのような事件からいって、
オタクではなくDQNの方が
女性への暴行に走るケースが多い。
これも事実です。

女性が被害者のおかしな犯罪があるとすぐ
「極度のオタクが
現実と妄想の世界の区別がつかなくなった」と
さも知ったように解説する知識人がよくいます。
ところが最近は、
中にはオタクをよく理解している人がいて、
「それはないでしょう。
現実の女性に興味がないから
極度なオタクなわけですから」と
コメントを返している場面があって、
思わず「なるほど!」と唸ったことがあります。

以下の文章を見れば、
著者もそれに同意見であるようです。
『妄想力を高めれば高めるほど、
二次元に没頭していき、
三次元はどうでもよくなるのだ』(P. 184)



オタクとDQNの抗争のようになっているが、
著者は近い将来にオタクが勝つと予想しています。
それは、この戦いが
アナログとデジタルの戦いだからで、
これまでアナログはデジタルに
負けを喫してばかりいたからだ、というのです。

私も著者のいうようにオタク文化が勝つと思います。
それは、完全に二次元にはまるオタクばかりではなく、
三次元で普通の生活を送りつつ、趣味の一環として
アニメや漫画が好きな人たちが
大勢でるからであると思っています。
そして、そういう人たちの流れは
止められないだろうとも思います。

実際に世界中で日本のアニメは受け入れられ、
ファンを増やし続けています。
不振のハリウッド映画をしりめに、大盛況なのです。

また、外国人だけではありません。
若い世代は男女問わず
アニメ文化に偏見が少ないのです。

『若い女の子はすでにどんどんオタク化してますやん!』(P. 215)
『男もどんどんDQNとオタクに
二極化されているのだが、
実は女もDQNとオタクに二極化されているらしく、
最近の女の子にはコスプレ喫茶で
メイドさんの格好をして働いたり、
同人誌を買ったり、とういうオタクも増えているようだ』(P. 347)
というわけで、女性もオタク化しているのです。
これは誰かが仕組んだわけではないし、
これまでのことを考えれば
むしろ本人は
おおっぴらにしたくはない事実であるはずです。
それでもオタクは増えているのです。

新しい概念と古い概念がぶつかったとき
負けるのは必ず古い概念である。
これまで歴史はずっとそうでした。
新しい概念が出てくるときは、
その概念は、大抵の場合が
周囲に多かれ少なかれいじめられているもので
それでもなお止められない衝動であるからこそ
古い概念と対峙できるまでに成長してくるのです。

そう考えると、慣習に従っているだけの
古い概念とは士気が違うのです。
また、時代の流れとして
新しい概念は止められません。

本書で著者が言うとおり、そう遠くないうちに
オタク文化は世間に認められる日がくるでしょう。



『ほとんどのオタクは妄想力が炸裂しているかわりに
三次元と二次元の区別がついているので、
DQN行動をとることは少ない。
特に、浮気が脳内で完了するのは、
大きなメリットだろう』(P. 368)
女性は肉体的な浮気以上に
精神的な浮気を許さないといいます。
それは遊びなら勝てるけど、
本気になられたら自分は捨てられるかもしれない、
と考えるからです。
だから、脳内で浮気といっても
女性から見れば良い気分ではないでしょう。
でも、二次元が相手なら外で子供つくっちゃったり、
トラブルになることはないので、
やはり、たとえ遊び半分で気持ちはないとしても
現実に浮気されるよりは、
二次元に気が行く方がマシだといえます。

『はっきり言って、男は不倫の相手にする女なんて
肉壷くらいにしか考えてないんだから
(相手の女性を人間として尊敬しているなら、
不倫の対象にするわけがなく、
すぐに離婚して結婚ということになるはずだ)』(P. 370)
これは的を射ています。
男がどんな詭弁を弄しようとも
反論の余地がありません。

本気なら、どうしてさっさと今の奥さんと別れて
その女性と結婚しないんでしょうね?
妻子がいるから、今すぐには離婚が無理?
それならいつまでに離婚するか
具体的に考えているんでしょうか?
おそらくそんなことはありませんよね。
それは所詮、不倫は男性にとってお遊びだからです。
本気で女性のことが好きなわけではありません。
結局は、奥さんのところに帰って行った男性の方が
断然多い事実からも、そのことが分かります。

言葉よりも行動の方が、その人の本音を語ります。
(後藤よしのり氏著「間違いだらけのオトコ選び」参照)

不倫は女性にとって良い結果になりません。
不倫をしていて幸せになったという女性は
いままで見たことがありません。
また、不倫はクセになるそうです。
(藤田徳人氏著「彼と彼女の科学的「恋の法則」」参照)

さらにいえば、
不倫は実らないことが多いのですから、
いたずらに年齢を重ねるのは明らかです。
幸せな結婚をしたいなら、
絶対に不倫はしないこと、と
酒井順子氏著「負け犬の遠吠え」でも
指摘されています。

ただ別に不倫とか愛人とかそういうのは、
本人の勝手だから覚悟があるなら、
他人に止める権利はないんですけどね。



■反論・誤植・注意点など■
『高三女子の半数が、すでに、非処女!』(P. 27)
これはデータの取り方に問題があるといわれている。
これが学校で全国一斉に
アンケートに答えさせた結果ならば納得できるが、
日中に駅前あたりをうろついてる学生に
聞いたという例もあるのです。

よく考えてください。学校さぼって
駅前で遊んでいる人ばかりに聞いたアンケートから
全国の女子高生像が想像できるでしょうか?
そもそもN値(サンプル数、ここでは有効回答数)が
書かれていませんので
ひょっとしたらたかだか100人程度に聞いた結果かもしれません。
一部の地方で少人数に聞いただけの
しかも自己申告のアンケートなど
まったく信用できないでしょう。
世の中はマスコミが言うほど狂っていないのです。


■最後に■
著者が言いたいことをぶちまけた本なので、
意見を異にする方は、
読めば怒り心頭間違いありません。

というのも、
本書の内容は著者の主観満載でお届け!
というのを地でいくものだからです。
しかもこの本は男の側から見たものですから、
女性の主観満載本である「だめんずうぉーかー」や
負け犬の遠吠え」を支持する読者からは
総攻撃されること間違い無しでしょう。

ちなみに、
『負け犬が恋愛資本主義の手先になって
オタクを攻撃してくるから、
仕方なく応戦しているんだYO!』(P. 349)
これが一応、著者の言い分です。



この本はいままでマスコミによって
恣意的な見方しかされてこなかった
オタクの心理状態を
理路整然と書いた本として価値があります。

何故、現在少子化になっているのか?という
問いに対する答えへのヒントが
ところどころに見え隠れするのです。

それだけでなく、
文章も読みやすくて、
ユーモアがあるので素直に面白いと思います。
利害関係がなければ
楽しく読めるのではないでしょうか。

本書は、文庫版も出ていますので、
興味のある方は、
そちらの方がお安いですので、お勧めです。

■評価■


22点/30


(1)読みやすさ 4点 
読みやすい

(2)情報量 4点
120-300min

(3)成長性 2点 
雑学程度

(4)実用期間 4点 
これからオタク文化は無視できない存在になる。
世界中で日本のオタク文化は絶賛されている。
これを無視できなくなるので
世間の目もかなり好意的になってくるだろう。
しかし、それにはまだ10年くらいかかりそうだ。

(5)インパクト 5点 
オタクの心理がわかる。衝撃的な内容である。
他で知れない内容。

(6)信頼性 3点 
主観的すぎるが一応納得できる。


レビューNo. 0489
評価年月日:2009年5月16日



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