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「結婚難民」


  佐藤留美氏著
全191ページ
700円+税
新書

■この本を一言で表すと
「女性の著者が結婚しない男の言い分を代弁」

■何故この本を手に取ったか?
「現代では、結婚はひとつの嗜好品と同じようなものになってしまい、
すべての人が結婚することが不可能になった。
この元凶のほとんど、あるいはすべてが、男にあるような意見がある。
本書では、ほんとうにそうなのかが考察されているから」


■流れ
結婚したいができない男たち

結婚してはいけない13の女

ロスジェネ男が結婚しない理由

ロスジェネ女は質素で堅実

男たちは既成概念を崩すべき


■レビュー■
『「結婚してはいけない女」の見分け方』(P. 89)
30代前半のロストジェネレーション世代のことを、
ロスジェネ世代といっています。
この世代の結婚してはいけない性格の女性を紹介されています。
13例が紹介されていますが、
これらの女性に共通するのは、『自己愛が強いこと』(P. 91)
また、これらの結婚してはいけない女性は
『ドラマやセレブがやっているのを見て
影響されたケースがほとんど』(P. 92)
つまりは主体性がないのです。

ですが、こういう女性は少数です(P. 94)
質素で堅実な女性は、現代日本では最も多いのですが、
いい意味で普通な存在であるために、
彼女たちがマスコミで取り上げられることはありません。(P. 148、149)

『ロスジェネ女は結婚相手の男性に、
家事を手伝ってくれるような優しさと、
元気に働いてくれる頼り甲斐と、
夫婦の会話が絶えない明るくてほっとする家庭を求めている』(P. 143)
一般に、女性はお金持ちが好きだと思います。
ですが、必ずしも億万長者を求めているのではなく、
夫婦が生活できて、子供一人が育てられるくらいの経済力として
年収600万円が必要だと考えているだけなのです。
これは、とても現実的な考えであると思います。

ただ、男の方が家族を養うのが「男の義務」というように考えていて
いまの年収では結婚は無理という人が多いのです。

特に、非正社員が年収600万円に達することは、ほとんどありません。
そういうわけで、非正社員の場合は男女双方の思惑が合いません。
結婚に至るわけがないのです。

『大半の非正社員は貧困層』(P. 106)
日本での貧困層は夫婦子供一人の家庭で、
年収240万円以下だそうです。
じつのところ、非正社員のほとんどが
年収200万円以下なのです。

これに対して、正社員は勝ち組といわれています。
たしかに非正社員よりは断然よい待遇です。
しかし、それでも左うちわというわけではありません。
『7割の正社員が一生ヒラで、生涯賃金は4割ダウン?』(P. 116)
かつてのように全員が出世できる時代は、過去のものとなっています。
しかも、残業代と高熱費をケチりたい企業側は、
実質労働量は減らさず、ノー残業デーなどを設定し始めました。
若者はなぜ「会社選び」に失敗するのか」によれば、

大手自動車会社では、有給をほとんど消化できるけど、
それは建前で、みんな自宅で仕事をしている、とあります。

女性を口説かない男には、
おおきく分けて3つのパターンがあります。
『深刻な「女性嫌悪」が理由』(P. 125)
これは、女性にひどいことを言われたりされたりして
トラウマになった男が二次元の女性に逃げ込むパターンです。
詳しくは、本田透氏著「電波男」を参照ください。

『デートするカネもないから「口説けない」』(P. 126)
年収200万円以下の人は自分が食べていくのだけでも精一杯です。
女性を食事に誘って割り勘とか、ありえません。
でも、おごってあげられません。
だから、いい女がいても声をかけないというパターンです。

『残業漬けでデートするヒマもない』(P. 127)
正社員で金銭的なハードルをクリアしている人も、
競争社会において疲れ果て、デートする時間も元気もないパターンです。

これら3つのパターンにより、
女性に声をかける男性は激減しているのです。
それが結婚できない若者の増加の原因となり、
ひいては少子化につながっているのです。

『ロスジェネ男とその父親の境遇は、
本来比較が成り立ちません』(P. 161)
高度経済成長期で将来の見通しが立った時代と
不況が長らく続き、成果主義が導入されて見通しの立たない現在では、
確かに境遇は同じではありません。


■反論・誤植・注意点など■
別に著者が悪いわけではないのですが、
一言書いておきたいので、書きます。

10年前に比べて、女性は確実にスリムになってきたことが
データから証明されています。
そこで、
『10年ほど前から、女性標準サイズの9号の服を、
事実上サイズダウンして販売している』(P. 50)
とあるのですが、いかんだろうそれは。
サイズを示している意味がなくなります。
ガソリン買いに行って、いままで1L=1000ccだったのに、
実質1L=990ccになってたら、普通は怒ります。
基準とか単位というものは変えてはならないものです。
混乱を引き起こします。



■最後に■
少子化がすすむのは、
結婚したくても収入が少なくてできない男が多いからです。
そういう男たちは別に草食というよりは、
法を犯すことなく生きているため、おとなしいだけです。
お金があれば、いろいろと散財して騒いでいるでしょう。
結婚ももちろんしているでしょう。

しかしもう、かつてのように
万人に家庭が築けるだけの給与を与える時代ではないのです。
そうなれば、自然と結婚できない男女が表れて当然です。
結婚できない若者がたくさん現れたのは、
独身貴族を味わいたいというわがままというわけではないのです。

また、無理にでも結婚させるという時代でもなくなったので
産まれてくる子供がまともに育てられないような状況が
容易に想像できるような望まない結婚ならしない、
という選択肢があることも未婚の若者が増えた原因です。
しかし、子育てに責任を感じるからこそ
無責任に結婚できないのです。

すべてが時代のせいだとはいいませんが、
すべてが若者のわがままでもないのです。




■評価■


点数合計 18点/30点満点

(1)読みやすさ 3点 
ふつう

(2)情報量 2点 
30-60min

(3)成長性 3点 
参考になる点はある。

(4)実用期間 4点 
10年くらいはこのままであると思う

(5)インパクト 2点 
いまさら言われるまでもない

(6)信頼性 4点 
おおよそ正しいといえる

レビューNo. 0490
評価年月日:2010年8月10日



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