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「傭兵のお仕事」


  高部正樹氏著
全232ページ
1500円+税
単行本

■この本を一言で表すと
「戦場で生き抜くための知恵」

■何故この本を手に取ったか?
「軍というのは組織学を学ぶにはうってつけである。
その中でも傭兵部隊というのは、
通常の軍隊と比べて
より危険な任務が与えられるのが常である。
そういう組織での生き抜き方というのは
現代のビジネスに通じるものが多いと思う。
それが学べると思ったから」

■流れ
前線に行く準備

基本戦術

サバイバル術

実戦


■レビュー■
『どんなに優れた技術をもっていたとしても
体力がなければ何も活かせない』(P. 54)
これは仕事にも通じます。
一般に理系の人は数学や理科に強いけれども
その分、体が弱いと思われています。
しかし体力のない人は一晩中実験なんてできません。
すぐれた技術を活かすには、
やはりある程度の体力が必要なのです。


『頭ごなしに怒鳴りつけてはいけない、
それが積もり積もって怨みに変化する
思わぬところで爆発するかもしれない』(P. 144)
指揮官だったカナダ人が、
誤射に見せかけて、
仲の悪かったイギリス人に
吹き飛ばされたそうです。
もちろんこのイギリス人は
あとでひどい目にあっています。

『傭兵部隊と「和」。
これこそが傭兵部隊を指揮する
一番大切な要素なのだ』(P. 144)
意外というか、納得するというか
傭兵部隊には、和の精神が必要なのです。

すぐに命のやりとりをする戦場です。
ささいなことで命を落としかねません。
現在の日本では、
恨まれても殺されることなんてまずありませんが、
それでも「和」は重要視されるものだと思います。



『ショック症状になると、
死なないような怪我でも
コロリと逝ってしまうので侮れない』(P. 150)
これは、事故などで怪我をしたときもそうです。
ショック症状はとても恐ろしいのです。

こういうときは、
「傷は浅いぞ!」、「すぐに救急車がくる!」など
励ましの言葉が効くそうです。

また、
勝ち気な人には、
「この程度で死ねるか!」
と思わせるのも良いそうです。



■反論・誤植・注意点など■
『戦場にいる民間人は、たとえ女子供でも、
相手側サイドにいる限りは敵と見なす。』(P. 95)
著者は、
実際に8歳のゲリラをみたことがあるそうです。
ゲリラとは軍服を着ていない兵隊のことです。
もちろん、ゲリラは国際法違反です。
どんな殺され方をされても文句がいえません。
ゲリラがいるだけで、普通の民間人も
疑われてしまうからです。
一般人が戦争に巻き込まれてしまう恐れが
大きくなってしまいます。
つまりは、ゲリラというのは、
国際ルールをやぶり、
一般人を盾にして戦争している卑怯者なのです。

第一次世界大戦のとき、
欧州では民間人も巻き込んで
大きな犠牲を払いました。
そこで「ハーグ陸戦協定」を制定し、
交戦中であっても民間人を殺すことを禁じたのです。

もし、ゲリラがいたら
兵隊たちは、殺したくなくても
自分が殺されないようにするために
必要な措置を取らざるを得なくなります。
そういう意味で、
ゲリラは普通の民間人を危険にさらしている
とても悪いやつらなのです。

そして、そのゲリラに
女子供もなることが多いのが現状なのです。
だから、民間人の女子供といえども、
軍人は警戒してしまうのです。

戦場で銃を向けてくる以上
女子供でも死ぬ覚悟はあるはずです。
著者のいうことは正しいでしょう。

『現実の戦争の中で
ヒューマニズムを唱えるヤツには、
死が待っているだけだ』(P. 96)
ゲリラに対して、国際法に則り、
毅然とした態度を示す傭兵たちを批判する人は
ゲリラに無抵抗で銃殺される覚悟があるのだと思いますが、
みんながみんなそうではありません。

日本は法治国家ですから、
ハーグ陸戦協定に従う傭兵たちは「正しい」のです。


■最後に■
著者は現役傭兵の高部氏です。
この平和な日本に生まれているのに
わざわざ傭兵をやっているからには
さぞや給与が高いのかと思いきや、
実は、ほとんど赤字に近いのだそうです。

それで日本でお金を稼いでから
傭兵として活躍しにいくのだそうです。

なぜ、お金にならないのに命をかけるのか?
と、普通は思うのですが、
逆にお金のためだけに命をかけるということは
できないのだそうです。
そうではない理由があるから
戦争をしに海外に行くというのです。

著者が次の新しい本を出してくれるかどうか
これほど心配な気持ちになったことはありません。

どうか、無事に帰国した折には
またいろいろと戦場の話をまとめて
出版してほしいと思います。



■評価■


24点/30

①読みやすさ 4点 
かなり分かりやすい。

②情報量 2点 30-60min
兵器の名前や性能が
ある程度分かるなら早く読める。

③成長性 3点 
組織学のひとつの事例として役立つ

④実用期間 5点 
一生使える。

⑤インパクト 5点 
現役傭兵の日本人がいるなんて驚き

⑥信頼性 5点 
戦場での実体験談


レビューNo. 0562
評価年月日:2009年5月24日



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