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「「戦場」から学ぶ仕事術」


  柘植久慶氏著
全227ページ
705円+税
単行本

■この本を一言で表すと
「実戦経験のある著者が説く仕事術」

■何故この本を手に取ったか?
「戦場という命のやりとりをする場所では、
実用的なものだけが重要視される。
また組織学の観点からも
会社は軍隊から学べる点が非常に多いと思うから」

■流れ
新しい組織に属したときの心得

実力を磨く大切さ

情報は近代戦の生命

スペシャリストになれ

迷ったときの対処と負け戦の難しさ

指揮官の心得

組織を去るとき



■レビュー■
『相手の求めるものは何か』(P. 29)
あたらしい組織に属したとき、
はじめのうちは、
突っ込んだ発言をすべきではありません。
社内の人脈がまだよくわからないからです。
誰が誰とつながっていて、利害関係があるのか
まったく見えないため、発言の如何によっては
敵をつくりかねないのです。

しばらくは、
自分の実力を磨きながら不用意な発言は避け
社内の人間関係に心配りをすべきです。


『組織は規律が命だから。
「遅れる」ということは致命傷』(P. 38)
特に日本では遅れることは許されない。
ゆえに、予定の時間より早く待ち合わせ場所に
ついておかねばなりません。
著者は、いつも一時間早く出社して、
そこで読書していたといいます。


『実現可能かわからない目標を持った上で、
二年刻みで将来設計』(P. 76)
ナポレオンは、2年以上先を読まなかったといいます。
理由は、それ以上先は読んでも
読み切れるものではないからです。
つまり、何十年も先になる長期的な計画は
立ててもいいけどどうせ計画変更になる
と考えていた方が良いのです。


『自分が努力して専門分野を持っているなら、
他人の評価を気にしない、というのは多くの面で正しい』(P. 113)
誰とでも仲良くしなくてはならない、と
よく偽善者たちは言うのですが、
全くその必要はないと著者は言っています。
私もその意見に賛成です。
どんなに努力して、何をしようとも必ず敵はできます。
神様にも悪魔という敵がいるのに
不完全な人間に敵がいないわけがないのです。
いたずらに敵をつくるのは考えものですが、
敵ができるのを恐れて何もしないというのであれば
後で必ず後悔することになるでしょう。


『「敵の立場になって考えろ」を
合言葉にしていた』(P. 128)
あなたが敵だったら、どうするか考えることは
防衛の手段を講じる上でとても重要なことです。
敵を知り、己を知れば百戦危うからずです。


『女が暴漢におそわれているの見かねた外国人が
はずみで相手をけり殺してしまった。
それに対して裁判所の下した判決は、
「過剰防衛」の有罪だった』(P. 138)
戦いのプロフェッショナルは、
「大人と子供のケンカでない限り手加減などできない。
徹底的に打ちのめさない限り、
一瞬のすきを突かれて逆転される」
と言っています。

善意で危険を冒してまで、
見ず知らずの女性を助けたのに
過剰防衛で有罪になるのであるから、
女性には気の毒だが
今後見て見ぬふりをする人間が増えるのは
間違いないでしょう。
文句がある方は、司法関係者に向けてお願いします。

司法が結果的には
面倒事に対しての関わり合いを避け、
見て見ぬふりを推奨するような判決を
下したのだから仕方がないでしょう。
この事例から、
世間一般の大人たちがおかしな人間に対して
見て見ぬふりなのは
一種の処世術として正しいといえます。

社会全体で犯罪を撲滅したいなら、
善意で行動しようとする人が
不利になるような判例を作ってはいけない。
この事件には、
日本人はなぜ見て見ぬふりをするのかという
問いへのヒントが内包されています。


『非正規社員が、
いったんこれまでの勤務先を離れると、
次の就職先が見つからないのは、
これといった特技がないため』(P. 212)
これはそのとおりだと思います。
何か武器になるような技能がなくては、
年齢の高い人間は雇用するとコストだけ高くて
雇用者はどうしても
さらに若い安い労働者になびいてしまいます。
よって、正社員として採用を希望する人は、
何よりも高い専門性が必要なのです。
それを身につける努力を怠らなければ、
採用してくれるところは必ずあります。
自衛のための手段として、
簡単に替えの利かない人材を目指すべきです。



■反論・誤植・注意点など■
『私はプロの作家になるとき、
その道のゼネラリストになろう、
と目指してきた』(P. 119)
これは、はじめからゼネラリストを目指せ
という意味ではないと思います。

著者のように、他人と違う経験を持つ
いわゆるスペシャリストが、
ただそれだけでずっと生きていけるほど
世の中は甘くないというのです。

ですから、
スペシャリストとして生きるだけでなく
自分の中で転換期を迎えたらゼネラリストとして
活躍しなくてはならない、と解釈できます。

ひとつの精通した専門分野に付加して
いくつかの分野に詳しいことを、
私は「一専多能」と呼んでいます。
これからはそういう人が活躍する時代です。

本業と関係ないことを勉強しても
それが無駄になることはないのです。
(安河内哲也氏著「できる人の勉強法」参照)


■最後に■
戦場についての記載はほとんどなかったので、
ちょっとがっかりしたけれども、
さすが、タイトルにあるように
ビジネスの話は満載でした。

いろいろと本を読んでいると
ビジネスの基本的なことについては
真新しい情報というのはなくなってくるので
いまいちインパクトに欠けました。


■評価■


18点/30

(1)読みやすさ 3点 
ふつう

(2)情報量 2点 
30-60min

(3)成長性 2点 
雑学程度

(4)実用期間 5点 
一生使える

(5)インパクト 3点 
なるほど、と思うことが多い。

(6)信頼性 3点 
著者の経験に基づく主観的な話が多いが
それでも信用に足る一定の根拠はあると考えられる。


レビューNo. 0563
評価年月日:2009年522日



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