無料メールマガジン

メルマガ案内


TOPROサイト解説RO学習に関する本RO自己啓発に関する本RO仕事に関する本RO投資に関する本ROお金に関する本RO健康に関する本RO日本と世界に関する本ROその他の本


■リンク■

○skさんの模型サイト

sk-site

 


■管理者プロフィール■

プロフィール


■問い合わせメール■

こちらからどうぞ


 

カスタム検索













「猪口さん、なぜ少子化が問題なのですか?」


  猪口邦子氏、勝間和代氏共著
全208ページ
1000円+税
新書

■この本を一言で表すと
「少子化を食い止めるために子供を持つ人を支援しよう」


■何故この本を手に取ったか?
「少子化がなぜ問題なのか、詳しく解説してもらえると期待して」


■流れ
少子化の問題点

少子化が進む理由

ワーキングマザー

少子化対策



■レビュー■
日本の男性は育児に積極的に参加しないということが言われます。
この原因として揚げられるのは、
『日本の男性配偶者が諸外国と比べて理解がない
ということではなくて、長時間労働と通勤時間の長さの凄まじさが、
諸外国には滅多にない日本の大都市の特徴になっているから』(P. 50)
『子どもを産むうえで障害になっているのは、
子どもを持つことに伴うコスト』(P. 66)
ゆえに、
少子化対策の一つとして揚げられるのは、
『金銭コスト、時間的コスト、精神的コストの三つを
すべて下げる』(P. 103)
ということです。

子育ては、お金が要るし、自分の時間が持てないし、
子どもがどこかで悪さでもしようものなら、
親の監督不行き届きで大変な思いをするものです。
だから、これらのコストを下げてやるというのは、
とても良い方針であると思います。

子育てで一番気がかりなのは、
子どもの学費であると思います。
大学にまでやると、
それこそお金がたくさん必要になります。
ですから、義務教育は給食も含めて税金でまかない、
原則無料とし、
高校生でも奨学金が借りやすい状況にする。
大学も返還免除の奨学金を拡充して、
半年ごとに成績をチェックする。
成績に応じて学費の全額免除、
4分の3免除、半額免除、4分の1免除
というのも必要だと思います。
今こそ、「米百俵の精神」を実行に移すときです。

『ひるむな、ひがむな、足引っ張るな』(P. 156)
女性が働きながら子どもを育てることが大変な理由のひとつには、
職場の理解が得にくいことが揚げられます。
これは、子どもが熱を出したなどの理由で仕事を急に休んだりすることで
仕事に支障がでて、
そのフォローを周囲がさせられて
迷惑であるということでしょう。
また、「自分はまだ子どもいないのに」というひがみがあるようです。
そのため、足を引っ張ってやろうと思う人も現れるようです。


■反論・誤植・注意点など■
児童手当制度などが創設されるとよい(P. 22)
ということが書いてありましたが、
これは確かにそうですが、
それ以上に安定して政策が実行されるかが問題です。

かつて、3人目を産んだ場合には、
その子が18歳になるまで毎月5000円の手当が出ていました。
しかし、二人目から5000円出すけれど中学生まで、と
政府が突如方向転換しました。
そのせいで、それがもらえると思っていて
三人目を産んだ人は
裏切られた格好となりました。
なぜなら、そのお家では二人目はそのとき
もうすでに高校生で、
三人目は中学生だったのです。
ということは、
手当がもらえる期間が短くなっただけということです。

私の実家の話です。
母がぷんぷん怒っていたので覚えています。
このように、数年で政策が変わるから、
児童手当はないものと思っていた方がよいでしょう。
あてにならないのです。


■最後に■
なぜ、少子化が問題なのか?というタイトルでしたが、
問題については、
あんまり詳細に書かれていなかったので
正直拍子ぬけしました。

対策に関しても、
具体的なものは子どもができてからのものばかりで
独身者が結婚して、これから子どもを作ろう
と思うようにする対策は
ほとんど語られていません。

経済的な不安が蔓延している現代日本で、
保育所を充実したら、
女性は子どもを産もうと思うでしょうか?
やはり、それなりの経済基盤がなくては無理です。
その経済基盤も、リストラや倒産などで
突如ひっくり返されるときがくるかもしれません。
そうなったときに、助けてくれる人はいません。
自分でやっていくしかないのです。
ですから、本当は二人子どもが欲しくても
一人にしておこう、ということになります。
もしくは、産むこと自体ためらうでしょう。
実際に、女子短大生は、保育所が充実したところで
それを理由に子供を産もうと考えることはない、と
はっきり言っています。
(小倉千加子氏著「結婚の条件」参照)

著者らは、とても有能な女性で、
かつ大変高額な収入を得ていますので、
一般女性の不安が実感できているのか疑問です。


結局、
本書の内容は著者らの私見を述べただけで、
現実的な少子化対策の提案になっていませんでした。
また、なによりも少子化がなぜ問題なのか、
というタイトルにあったさえも明確になっていません。



■評価■


15点/30点満点

(1)読みやすさ 2点 
言い回しが難しいところがある。
もっと簡単に言えるはず。

(2)情報量 2点 
30-60min

(3)成長性 2点 
ワーキングマザーのしてほしいことが分かる

(4)実用期間 4点 
10年もすれば、また時代の流れは変わると思う。
加速度つけて少子化が進んでいるかもしれないが。

(5)インパクト 2点 
あんまり印象的な話はなかった。

(6)信頼性 3点 
少子化対策は子ども産んだ人への保育所と手当の充実だけでは
おそらく十分ではない。




レビューNo.0711
評価年月日:2010年01月01日



本ページトップへ戻る

カテゴリトップへ戻る