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「現代たばこ戦争」


  伊佐山芳郎氏著
全219ページ
740円+税
新書

■この本を一言で表すと
「タバコを吸う権利と吸わない権利の議論」


■何故この本を手に取ったか?
「タバコは体によくないことは知っている。
しかし、それでも吸う人はいるし、
彼らは税金を多く払っているから吸わないひとよりも
国家に貢献しているといい、そもそも吸う権利は侵されないはずだ
と、言っているが実際のところどうなのか
このすでに議論されつくしたであろうテーマの結論が知りたくて
アマゾンで検索して見つけた」


■流れ
世界のタバコ情報

タバコ病

受動喫煙の被害

誠実なタバコユーザーとして狙われる若年層

健康被害に関するタバコ裁判



■レビュー■
『先進工業国中では、
日本の喫煙者率が一番高く、
喫煙者率から見ても、日本の取り組みが
世界から取り残されていることがわかる』(P. 4)
日本では、禁煙がひろがってきているとはいえ、
まだまだタバコを吸う人が多く、
特に、女性の喫煙が増えているそうです。
はっきりいって、あれだけ活性酸素を発生するものを
常時吸いこんでいるなんて、老化を促進するようなこと
なぜ、女性がするのか理解に苦しみます。
美は女性の最大の関心事であると思っていたので
たいへん衝撃的な事実でした。

アメリカは、1980年後半に
自国民にタバコを吸わせないような政策をとりはじめたために、
タバコ産業の活路として海外の市場開拓に乗り出しました。

その結果、
日本はアメリカの圧力に屈して、
タバコの関税を廃止し、タバコのCMをがんがん流したのです。(P. 15-17)
これでアメリカの銘柄のシェアが数年で2%弱から14%以上になりました。

『毎年毎年、長野県ふたつ分もの森が、
タバコの葉っぱを乾かすだけのために消えている』(P. 28)
これだけで、一概に悪とはいいませんが、
タバコ製造には森林破壊の一面もあることが分かります。

『タバコが出火原因、年間6000件を超える』(P. 178)
火事というのは、人命や財産を奪う恐い災害です。
ゆえに、たとえば放火は、一般に殺人の次に重たい罪だといわれます。
そのような恐い火事を年間6000件も起こしていると考えると
やはり、タバコは推奨されるべきものではありません。
寝たばこで火事がおき、喫煙者自身が焼死する事件も起きています。

『喉頭がんは喫煙者のかかる病気であり、
非喫煙者はほとんど罹患しない』(P. 44)
ここだけみても、
タバコはがんになりやすい嗜好品であることは確実です。

「タバコで病気になって死ぬことになっても
太く短く生きることを選択するのは本人の自由だ。
タバコ税ぶんだけおおく税金も払っている」という主張も
よく聞きますが、がんで急死する人ばかりではありません。
肺がんや、その他のタバコに関わる病気を発症し、
苦しい呼吸に耐えながら生き続けなくては
ならなくなる可能性も十分に考えられます。(P. 56)
そうなれば、医療費だけみても
タバコ税の額面なんかでは到底足りません。
看護などで家族の手も煩わすでしょう。
本人の考えとは裏腹に、
家族と社会に迷惑をかけるおそれは十分にあるのです。
上記発言をする喫煙者は、
そのあたりの認識が甘すぎです。

それでも、
「祖父が90まで喫煙しながら肺がんにならなかった」
などという例をあげて反論してくる人もいるようです。(P. 57)
これに対して著者は、
高速道路を歩いても車にひかれないで目的地までいけるかもしれない。
たまたまそうなったとして、
「高速道路を歩いても危険ではない」などと言えば、
「君は馬鹿ではないか」といわれるのがおちである。(P. 57)
というふうに返しています。
また、そのとおりであると思います。

タバコの煙は毒であることは確実なようです。
しかし、私は、喫煙したい者にも喫煙する権利はあると思います。
喫煙自体が成人には合法であり、認められていますし、
本人が健康被害を知ってなお吸いたいというのですから
そこは自由なのではないか、と思います。

ただしそれは、喫煙したくない者に受動喫煙させてまで
守らねばならない権利ではありません。
それでは、自分の権利は主張するくせに
相手の権利は踏みにじるという行為となり
まったく公平ではありません。

『たばこを吸いたい人とその煙を受けたくない人との双方が
同じ場所にいた場合に、双方をともに満足させる方法はない』(P. 91)
ゆえに、喫煙スペースを設けて分煙する以外にないのです。

『受動喫煙問題は、快、不快というレベルで
済まされるほど軽いことではなく、
非喫煙者の健康被害をもたらすという意味で、
非喫煙者の健康権、人格権に関わる現代最大の人権問題の一つ』(P. 65)
と考えると、喫煙者の権利だけは通せません。
実際にがんにかかるだけの有害物質
これが両者の最大限の譲歩なのではないでしょうか。

『アメリカたばこ会社の巨額和解』(P. 136)
2060億ドルの賠償金を46の州政府に払うことになったそうです。
そして、訴訟の波がおき、
『中南米諸国もアメリカたばこ会社を提訴』(P. 156)
世界中でたばこ被害の損害賠償裁判が活発化するおそれがあります。
それなのに、
『日本たばこのアメリカたばこ会社買収』(P. 175)

という日本の逆行ぶりには目を見張るものがあります。
このままだと、過去にアメリカが販売したタバコ被害に関しても
日本のタバコ会社、ひいては
日本政府が保障するはめになる可能性もあります。

アメリカで資産されているたばこによる
社会的損失額の試算数字は15兆3400億円だそうです。(P. 179)
これらのすべてをタバコ会社が補償できるわけがありません。
どうするのでしょうか?

 

レイノルズたばこ会社の幹部と話した時、
そのうちの一人が、「あんなもの吸わない」といったそうで、
自社のものを吸わないとはどういうことなのか、と聞くと
『彼は「我々は売るだけだ。
若者や貧しい人、ブラック、そして馬鹿な奴に買わせるのだ」
(We just sell it.
We reseve it to young, poor, black
and stupid people)と答えた』(P. 127)
売る人がこんなこと言っているんですよ。
喫煙されてらっしゃる方は、
それでも吸い続けるのでしょうか?



■反論・誤植・注意点など■
『国際がん研究機関(IARC)が、ダイオキシンを
「明らかに発がんと関係がある」とした』(P. 38)
これは、どのくらいの発がん誘発率があるのでしょうか?
また、何がんになるというのでしょうか?
そういう情報が書かれてません。
国際機関が発表したからといっても、
論文などで根拠まで示されなければ信用しません。

だって、一般に公共性が高いと思われる日本政府が
あれだけさんざんダイオキシンの猛毒性をあおったくせして
現在では、それほどの毒性はないことが暴露されてしまっています。
国民バカにしてるんじゃないのか、と思います。
極端な話、焦げたものを食べても発がん確率は上がりますよ。
この分だと、なんでも発がん物質になりますね。
ご飯たべて、体内で燃焼したら活性酸素できて発がんに結びつきますよ。
すっごく極端な話、
ガンを極度にきにするのであれば、
明日から、ごはんたべられません。
餓死してしまいます。

よって、
どのくらい発がんに関係しているのかはっきり示してくれないと
それが許容できる範囲のものなのか区別できません。
鵜呑みにしてたら、また騙されますので警戒させてもらいます。
わたしは、ダイオキシンに警戒すべきほどの発がん性は
無いと考えています。
それよりは、燃焼したときに発生する煙を肺にすいこんで
肺がんになる確率があがるほうが怖いです。


■最後に■
喫煙者 VS. 非喫煙者ではない、と著者は主張していました。
喫煙者はやめたくてもやめられないのであって、
それはその人の意思が弱いからでは決してないのです。
そこを責めては酷というものです。

一番悪いのは、これほどの依存性があるもので
しかも体に有害であるということがわかりきっているというのに
アメリカに屈して、もしくは短期的な税収の増加を考えて
自国民に売りだしている日本政府だと思います。
タバコ税さえ上がればそれでいいのか?
と勘繰りたくもなるというものです。




■評価■


点数合計 21点/30点満点

(1)読みやすさ 3点 
文面がかたい感じがして、
読みやすい感じはしない
でも、誤字脱字などはなかったところはすばらしい

(2)情報量 2点 
30-60min

(3)成長性 3点 
タバコの害について再確認できる
私も23歳ごろまで3年ほど吸っていたけど
きっぱりやめられたし、
きっともうタバコは一生吸わないでいると思う

(4)実用期間 5点 
一生使える

(5)インパクト 4点 
タバコの害は思った以上に大きかった

(6)信頼性 4点 
データの根拠はそれなりにきちんと提示されており
信用できる内容と考えられる



レビューNo.0752
評価年月日:2010年9月22日



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