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「まだ、タバコですか?」


  宮島英紀氏著
全255ページ
740円+税
新書

■この本を一言で表すと
「タバコはやはり体に毒」


■何故この本を手に取ったか?
「現代たばこ戦争を読んだので、
他の著作の意見も参考にしたかったから」


■流れ
ニコチン中毒の怖さ

タバコの煙は毒ガスと同じ

未成年とタバコ自販機

タバコによる損失



■レビュー■
麻薬依存症の人は、ほとんどがタバコを吸っているそうです。
その治療を受けている患者にどちらが断ちにくいか、と聞くと
『タバコのほうがやめられない』(P. 31)
というのだそうです。
麻薬よりも依存性の高い嗜好品がタバコなのです。

この高い依存性は、ニコチンによるものです。
麻薬患者が麻薬がやめられないのは、
意思の弱さによるものではなく、
中毒症状が強いからです。

それと同様に、いやそれ以上に強い依存症を引き起こすのが
ニコチンを含むタバコの特徴なのです。

これはそういう意味で、
喫煙者のせいというよりも、
警告を意図的に怠り、
むしろ喫煙をけしかけている日本政府に問題があるといえます。
(伊佐山芳郎氏著「現代たばこ戦争」参照)
すべて自己責任で片付けていいものではありません。

『タバコは植物として土に生えている段階でも、
周囲に害をもたらすことがある』(P. 48)
たばこ畑の近くに養蚕農家があると、
たばこ畑から立ち上る毒気にやられて蚕が死ぬそうです。
昔から、タバコ農家と養蚕農家の間で
何度もいさかいがあったそうです。(P. 49)

その被害の一方で、タバコの毒は害虫駆除に有効で、
江戸時代から農薬として使用されてきたようです。(P. 50、51)
ゆえに、現代において科学的に検証するまでもなく、
タバコはやはり毒素の強い植物であると昔からわかっていたと言えます。

『喫煙者が歯周病になる確率は、
吸わない人に比べて2.5倍ないし2.7倍』(P. 61)
『一日に一箱のタバコを吸うと、
4年間で一年分のシワが余分にできることが判明している』(P. 62)
見た目が年齢よりも老けてみえることは
『もしタバコを吸っていなければ、
脳卒中での年間死者のうち男性で1万1000人、
女性で4000人が命を落とさずに済んだと推測している』(P. 84)
まさに、喫煙は百害あって一利なしとはこのことです。
その他にも喫煙によってタールが肺胞に付着して、
酸素および二酸化炭素の交換効率が下がるため、体力が落ちます。

『”軽いタバコ”が喫煙者の健康を守るなどという概念は
幻想以外の何物でもない』(P. 143)
煙に含まれるタールやニコチンに関しては
機械で測定するらしいのですが、
この実験の測定状況が人間が実際に吸いこむ場合と
まったく違うのだそうです。
そのせいで、健康を気遣って
タール、ニコチンの少ないタバコを吸っている人がいますが、
有害物質の量はそれほど減っておらず、
しかし、ニコチンを補給するために本数が増えるため、
よけい体に悪い状態になっているのです。

『ビルのなかを循環するタバコ煙』(P. 171)
自分の部所では、禁煙にしているはずのに、
実は知らないうちに
タバコ由来の有害物質を吸っている可能性があります。
というのも、
『タバコの煙は目に見えなくなれば
無害になるというわけではない』(P. 172)
ということで、煙ではないですが、
空気中に浮遊する有害物質は、
気密度の高い商業ビルの中を
いつまでも循環して舞うことになるのです。
そう考えると、ビルのどこかで一か所でも禁煙していない部屋があると
そこからタバコ由来の有害物質が発生し、他の人たちが、
しかも一日中をそれを吸いこむこととなるのです。
このことから、「館内完全禁煙」というように
徹底している意味がよくわかりました。

『タバコは土へ還らない』(P. 234)
著者は実際に一年間放置してみたそうです。
その結果、雨などで黄ばんだり、よれたりしたものの
まったく土に還るようには見えず、
ほとんど形は崩れていなかったそうです。

実際のところ、タバコも分解されると思います。
しかし、時間がかかるのだとおもいます。

ゆえに、投げ捨てられたタバコは分解されるまで、
何年もそこにゴミとして存在してしまいます。

もちろんマナーを守っている多くの喫煙者が存在するのは知っています。
だから喫煙者全員を避難するつもりはありません。
ただ、つい軽い気持ちで捨ててしまうこともあるでしょう。
しかし、ポイ捨てする人がいるのに道路がキレイということは、
そのゴミを拾ってきちんと捨てている人がいるということです。
そういう事まで考えを及ぼせないなら大人とは言えません。
知っててやっているなら性質が悪いです。
ポイ捨てするとき、「自然に戻る」などと
自分に都合の良い言い訳をせずに、きちんと灰皿にいれるべきです。

また、偶然かもしれませんが、
タバコの近くには
アリもよりつかず、雑草も生えなかったそうです。
その昔、農薬として使われていただけあります。




■反論・誤植・注意点など■
『喫煙への注意は命がけ』(P. 113)
著者はよく他人の目に余る行動に注意するそうで、
行列への割り込みからヘッドホンの音漏れまで、
いろんな人に注意してきたけれど反抗されたことはないそうです。
しかし、喫煙者に注意すると、
ツバをはきかけられ、肩をぶつけられ、乱暴な言葉を浴びせられ、
ゴルフクラブのアイアンで頭を割られそうになったそうです。

この事例から、著者はタバコを吸うと
人は暴力的になってしまうのではないか、と推測しています。
しかし、あくまでも推測です。

『喫煙妊婦(一日10本以上)から産まれると、
11歳時点で10 mm程度の身長低下があるとされている』(P. 187)
1 cm低いことがあったというけれども、
あんまり大きな差ではありません。
それは本当にそういう傾向があるといえるのでしょうか?
それくらいならば誤差範囲であるといえるかもしれません。
なにしろ、普通は朝と夜で身長が5 ㎜程度異なります。
必ずしもタバコが原因といえないでしょう。





■最後に■
実は、私自身成人してからの数年間は喫煙者でした。
もちろん体に悪いことも知ってました。
今ほど禁煙がうるさくないことや、
友人のほぼ全員が喫煙していたこと、
また、もの珍しさというか、
大人になったら飲酒と喫煙を経験してみたいと思うのは
20歳にとって当然の心の欲求なのです。

そうやって、興味本意で喫煙を始めてしまった若者たちが
ヘビースモーカーになってしまったとして、
そこから禁煙するのは並大抵のことではありません。

タバコを吸うことは、自分のためにもならないし、
まわりに迷惑をかけることが明白であるけれども、
それがやめられないのは、実は本人の意思に弱さのせいではありません。
よって、タバコをやめられないのは
その人の意思が弱いからだ!なんて責めるのはよくありません。
吸ったことない人には禁煙のきつさがわからないはずです。

また、喫煙をしたい人が、他人の禁煙志向によって、
喫煙を強制されるのもおかしな話です。
この場合は、タバコを止めるだけの強い意志がないのではなく、
止めるつもりが最初からないだけです。

非喫煙者は受動喫煙なんて冗談じゃない、と思うのは当然ですが、
喫煙者と非喫煙者がいがみ合うのではなく、
タバコを吸う権利、吸わない権利をお互いの納得できるように
配慮できていけばよいと思います。




■評価■


点数合計 18点/30点満点

(1)読みやすさ 3点 
ふつう

(2)情報量 2点 
30-60min

(3)成長性 2点 
大体知ってる内容だった

(4)実用期間 5点 
一生使える知識

(5)インパクト 2点 
なるほど

(6)信頼性 4点 
信用できる内容


レビューNo.0753
評価年月日:2010年9月22日



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