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「飛翔する日本」


  中川昭一氏著
全231ページ
1500円+税
単行本

■この本を一言で表すと
「熱意ある前途有為な政治家が語るこれからの日本の外交」

■何故この本を手に取ったか?
「中川氏は世界的金融危機に際して
IMFに1000億ドル融資を世界に先駆けて表明した。
これは後に一石四鳥の神政策とネット上で絶賛されることになる。
その凄腕の政治家、中川昭一氏の考えを知りたかったから」

■流れ
国を支える基盤は経済力

多極化する世界

日本の美徳は世界では食いものにされる

世界に通用する政治、外交

底力を持つ日本は再び飛翔する



■レビュー■
『政治に携わる者は日本のために
命をかける決意がなければ務まらない。
それが今日の日本における政治家の
必須条件だと思っている』(P. 30)
この文章に中川氏の政治家としての覚悟が読み取れます。


『少子化を外国人労働者で補って
成長率を維持すればいい
という意見もあるが、まっとうな議論ではない』(P. 51)
私もそのように思います。
また、少子になったとしても
日本に移民の必要性は感じられません。
(「世界と日本経済30のデタラメ」参照)


『何より、外国人に
日本経済の成長を担ってもらうというのは
あまりにも無責任だ』(P. 51)
まったくそのとおりだと思います。
また、安くこきつかえる労働者を
入れたいと思っているだけだ、と
諸外国からそうとられてもおかしくありません。


『どこにでも輸出していいとは思わない。
知的財産権を保護できないところでは
技術やソフトを盗まれて、
損害をもたらすからだ』(P. 57)
中期的にみて、知的財産権を理解できない国に
ハイテク機器は輸出しないのが賢明です。
もちろんこれは中国のことを指しています。


『TOB万能に対して、私は危機感がある』(P. 62)
TOBによる買収におびえずに済むのは
日本ではトヨタくらいだと、中川氏は言います。

『「変える必要のないもの」「変えてはならないもの」と
「変えるべきもの」とは、
きちんと分けて対処しなくてはならない』(P. 64)
つまりは、かなり大きな会社でも
買収されてしまう危険があるのです。
ということは、日本の会社が買収されて
電力、ガスなどのインフラや
技術力の高い自動車、
精密機器などが外資となったら
日本の国益を損なう可能性が高くなります。

『何がなんでも民営化し、
「民間だけで、好きなことをやることが善だ」
という時代ではない』(P. 84)
米国において石油会社ユノカルが、
中国による買収を受けたときに、
米国政府は国家の安全保障の観点から
この買収にストップをかけました。
国益を考えたときに国家が介入することは
至極当然なのです。


『中国に学ぶところがあるとすれば、
「人のネットワーク」だろう』(P. 77)
中国人の華僑ネットワークには
目を見張るものがあります。
あの世界に散らばる緻密な人的ネットワークは
すごいと思います。


『要は「自分に都合のいいものは何か」
を考えてのぶつかり合いだ。
各国は争いに勝つために
ありとあらゆる手を使ってくる』(P. 79)
『日本が譲歩しても、それを「徳」とは考えず、
より一層の「得」を追求してくるだけだ』(P. 106)
譲り合いの精神というものは世界には無い。
「ここまで譲ったのだから、
あなたも譲ってほしい」といっても
「は?何のこと?」という反応をされるのだそうです。
それどころか、
「これまで低姿勢だったのに、いきなり態度を変えた。
信用できない」と懐疑心すら持たれるのだといいます。

『恥を知らない日本人は嫌だし。
慎みのない日本人つきあいたくないと思っている。
しかし、こと国際関係や外交交渉は
「なすりつけ」「使い分け」「知らんぷり」がまかり通る世界だ』(P. 121)
日本人の恥を知る概念や譲り合いの精神は、
世界ではまったく理解されません。
幼い頃から自分の主張を通すための議論や
プレゼンテーションには慣れているけれど
相手の心情を読み取ろうとする優しさは
教わらないのでしょうね。
これでは残念ながら、
人のいい日本人はカモネギです。
餌食になっておわりでしょう。
『日本人が歴史的に享受してきた環境が
世界のスタンダードではないことに
気づかねばならない』(P. 106)
相手は日本人とは
違う教育を受けてきた人たちなのだ、
自分たちの常識が通用すると思ってはいけない、と
肝に銘じて交渉の場に赴きましょう。


『戦争という要素を
まったく無視するわけにはいかない。
日本にその気がなくても、戦争は起こり得る』(P. 111)
今の憲法第9条は、解釈次第では
他国から侵略されても、
日本には交戦権がないとも取れます。
おかしな話だと思いませんか?
自衛隊不要論を唱えている者たちは
こちらから仕掛けなければ、
相手からは攻められない
とでも思っているのでしょうか?
もし攻められたら、自衛隊不要論者は、
全国民が他国に亡命完了するまで前面に立ち、
侵略軍と粘り強く交渉してくれる
とでもいうのでしょうか?
ところがたいてい有事の際には、
そういう偽善者ほど
まっさきに逃げると相場は決まってます。
彼らの頭の中がお花畑でいっぱいでないならば、
自衛隊を放棄させておいて
他国に隙をみせようと目論んでる
一種の工作員もしくはスパイとしか思えません。
自衛隊不要論者は油断なりません。

永世中立国のスイスは、侵略を受けたら、
全土で武力抵抗を起こす準備を整えています。
『絶対的平和主義者は
「弱虫」「臆病者」「事なかれ主義」として
バカにされる』(P. 111)
日本が無防備であることに対して
私は危機感があるのですが、
中川氏もそういう危機感があるようで
日本の政治家としてすばらしいと思いました。

『「日本憲法はすばらしいから、
絶対に変えてはならず、
改正を議論をすることも許されない」という主張は
そもそもがおかしい』(P. 141)
日本国憲法も時代の変化に合わせて
適宜変化すべきものです。
ドイツでは大戦後60回以上憲法改正しています。
なぜ、日本だけがかたくなに時代おくれの憲法を
掲げ続けねばならないのでしょうか。


『外国は歴史というものをしぶとく覚えていて、
現在と将来に向かって活かす。
それも、都合の悪いことは知らないふりをし、
都合のいいことは大いに活用する』(P. 123)
日本に対しては、
特定のアジア諸国(韓国、中国など)が
わかりやすい例としてあげられると思います。
彼らは外交カードとして切れると思ったら
それらを全て利用して
自分たちの有利な立場を築こうとします。

『荒唐無稽な主張でも、
それを積み重ね、続けていると
既成事実になってしまう』(P. 129)
従軍慰安婦が強制連行ではなく、
その70%ほどが日本人だったこと、
給与が陸軍大将並みの慰安婦もいたこと
(つまり奴隷ではない)
在日朝鮮人が強制連行でなく密入国で
むしろ日本は困っていたこと
などが白日の下にさらされましたが、
(「嫌韓流1嫌韓流2嫌韓流3嫌韓流4」参照)

これらを真実と思っていた人は多いと思います。
調べたらウソだとわかるのに、
100回言えば真実になると考えて
彼らはいまでも平気で
このようなウソをつき続けています。
一番かわいそうなのは
濡れ衣を着せられた我々の祖父母たちです。
清廉潔白であるにも関わらず、
自分の子や孫の世代から
犯罪者のような扱いを、辱めを受けているのです。


『歴史教育に他国からの視点はいらない』(P. 176)
『日本の教科書を
たとえ中国や韓国などが不快に思っても、
事実が間違っていなければ相手にする必要はない』(P. 176、177)
韓国や中国が
日本の教科書に文句をつけてくるのなら
日本も反日教育を国是としている
韓国や中国の教科書に
これでもかってくらい
文句をいう権利があるはずですが・・・、
どうやら現代の不平等条約と考えて良いようです。

ですが、これは日本が毅然とした態度をとれば
変な干渉はされずに済むはずです。
では、なぜ政治家が毅然とした態度をとれないのか?
それは我々国民の多くが歴史に対して無知で、
海外でも日本と同じように交渉できる
と勘違いしているからです。
そういう人たちは
日本の国益を考えて行動する政治家を見ると
我田引水のような気がして支持できないのでしょう。
相手国に譲ることで、
その善意に自己満足している人もいるのでしょう。
そのような国民が大多数を占めれば、世論が怖くて
政治家は当然、毅然とした態度が取れません。
でも、逆に真実を知り、国際的な交渉を知り、
国益を尊重する政治家を支持する人が増えれば
日本はまだ大丈夫です。
日本にはまだ国益を考える
有為の政治家がいるからです。


■反論・誤植・注意点など■
『日本が買い負ける時代』(P. 75)
中川氏は日本が水産資源の競りで
買い負けている状況を憂いています。
しかし、これは心配しなくてよいでしょう。
商社や水産業者の話を聞けば、
「買おうと思えば、金はあるが、
あのマグロにそれだけの値打は無い」
と言っていまして、
明らかに値がつりあがりすぎなのだといいます。
そのうち世界の方が、値上がりに根をあげるでしょう。


■最後に■
『「縮こまる悪循環」から
「上昇する好循環」に転じるためには、
まず国民の収入が向上しなければならない』(P. 39)
中川氏がこのように述べているのを聞いて、
それは素晴らしいと思う一方、
では具体的にどうするのか?ということになります。
その一つの指針が、
『中でも優先して取り組みたいのは、
寝たままになっている膨大な資産を活かすことだ』(P. 217)
だというので、なるほど!と思いました。

100年に一度の大不況といわれる
今回の経済危機において
中川氏は実質死蔵されているドルでの
外貨準備100兆円を活かそうと
IMFに融資をもちかけました。
(融資なので金利がつきます)
そのとき、
IMFは世界各国から貸し付けを申し込まれて
財源がつきかけていたので、
この申し出に喜びました。

しかし、これだけの巨額の融資です。
タダでというわけにはいきません。
このときの条件が、
先進国(G7)は融資対象外にすることでした。
つまり、途上国に優先的に資金を回したのです。

さらに、日本の提案により
IMF、世界銀行、国際フォーラムでの発言権や
投票県が出資総額に反映されることになりました。
その結果、1000億ドル出資を
世界に先駆けて発言した日本に
世界は追随する形となり、
EUが1000億ドル、中国が400億ドル
それぞれ出資することとなりました。

このIMFへの出資は、
一石四鳥の神政策とネット上でいわれています。
というのも、
1:世界に先駆けて1000億ドル融資表明で経済の安定化に寄与したこと
2:死蔵していた外貨(税金による財源ではない)を有効活用し金利がつくこと
3:この出資を機に融資額に応じた発言権を認めさせたこと
4:隣国のたかりを未然に防いだこと
のように、
日本の国益に適うすばらしい政策であったのです。
(注1:1997年の金融危機で貸した7000億円が
いまだ約束通り返還されておらず
そのうえ二国間で融資を打診してきた韓国に対して
融資の話はIMFに1000億ドル出したから、そこを通すように言った)
(注2:ちなみにIMFの取り立ては厳しく、
前回韓国に貸した1兆円のうち
3000億円はIMF経由だったため約束どおり返済されている。
ところが、残り7000億円は上記のとおり未返済、不良債権化している。貸し出した人間は責任を取ってほしい)


さらに、中川氏は米国に対して
「今回、日本はアメリカを助けない。
アメリカだから自国のことは自国で処理できるものと期待している」と発言したのです。
これだけアメリカにはっきりものが言えて、
なおかつ、
経済に明るい日本思いの政治家だったことを考えると
酩酊状態で会見したことで
責任をとって辞任したのは
仕方なかったとはいえ
日本国の損失ですらあると思います。

しかし、闇献金疑惑で有罪確定の党首が辞任せず
党首の座だけおりて、いまだに裏で糸をひいているような悪徳政治家もいる現代で
(こちらの書籍で第4位の方です
日本を貶めた10人の売国政治家」参照)
このような潔い政治家は貴重です。


■評価■


22点/30

(1)読みやすさ 4点 
意外と読みやすい

(2)情報量 3点 
60-120min

(3)成長性 3点 
海外での交渉事がどのようなものか漠然とわかる

(4)実用期間 4点 
10年くらい

(5)インパクト 3点 
日本を愛する政治家の魂が感じられた

(6)信頼性 4点 
中川氏の立場での意見ではあるが信頼できる。


レビューNo. 0786
評価年月日:2009年9月12日



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