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「日本がアルゼンチン・タンゴを踊る日」


  ベンジャミン・フルフォード氏著
全232ページ
667円+税
ペーパーバック

■この本を一言で表すと
「日本衰退を望むかのような妄想的日本経済悲観論」

■何故この本を手に取ったか?
「日本政府の借金総額が
800兆円を超えたという事実は周知である。
そんな中、日本が破綻するかもしれない
という内容の本が出れば
注目せざるを得ない。
本書は、
外国人記者の目からみた日本経済という点と
取材に際して、関係者は
日本人には警戒して話さないような内容でも
気を許して話す可能性があるため
本書でしか得られない情報が
あるかもしれないという点で
面白そうだと期待したから」

■流れ
デフォルトしたアルゼンチンは明日の日本の姿

不況はヤクザがつくった

ヤクザがらみの不良債権

日中逆転で日本衰退



■レビュー■
『政・官・業・ヤクザの鉄の四角形』(P. 31)
日本の癒着構造には、ヤクザが必ず絡んできます。
普通は、マフィアのような闇の存在は
表に出てこないのだそうですが、
日本ではフロント企業などを通して、
ヤクザが普通に表に出てきます。
そして特権階級の一員となってしまいました。


『不正と本気で闘うと命がない』(P. 55)
日本人がなぜ、不良債権を処理して
経済改革できないかというと、
それは命がなくなるからだというしかありません。
(ベンジャミン・フルフォード氏著「ペテン師の国 ヤクザの帝国 国家破産へのスロープ編」参照)
誰しも命が惜しいものです。
家族がいるならなおさらです。
不正と戦わないで
おとなしくしている方が賢明なのです。


『不良債権の3分の1はヤクザがらみ』(P. 94)
日本の不良債権は
235兆円ほどあると著者はいいます。
このうちの3分の1がヤクザ絡みだそうです。
これは総額で70~80兆円となり、
国家予算に匹敵します。
本当にびっくりです。


『メキシコとアメリカは
教科書問題でやりあったりしない』(P. 162)
それは教科書の内容が国によって異なるのは
当然あることだからです。
それなのに日本では問題になるという現状は
おかしいとしか言いようがありません。
日本人はこの際、事実をきちんと白日の下にさらして
教科書問題にけりをつけるべき
と著者は主張しています。
それは我々も望むところであり、
すでに動いている人も多数います。
結果がすぐにでることは難しいですが、
近い将来、日本の教科書に
他国が難癖つけてくる現状は打破されると思います。



■反論・誤植・注意点など■
『アルゼンチン経済の大崩壊は、
日本の明日の姿である』(P. 11)
アルゼンチン経済が破たんしたのは、
ドル建ての借金が膨らんだからです。
日本の借金のほとんどは日本国債であり、
かつ日本人が円建てで行っているものです。
最悪の状態になったとしても、
新たに円を発行すれば済みます。
そういうわけで状況が根本的に違います。
日本が破たんするというのは妄想です。
それくらい経済を知る著者は
百も承知だと思うのですが、
なぜこれだけで、
日本経済を悲観するのか理解に苦しみます。


『劇的に復興した韓国に学べ』(P. 113)
韓国は1997年に事実上経済破たんしました。
ゆえにIMFの管理下におかれて、
何とか復興したのです。
実はこのとき、日本も経済的に支援しており
1兆円ほど融資したのですが、
いまだに7000億円ほどが返済されておりません。
そして、2008年にまた韓国は破たんしました。
10年で二回破たんする国は、世界に例がありません。
そのような国をお手本にすべき
と著者は言っています。
まったくなにを言っているのか・・・。
そんなに言うなら、
著者の母国カナダが
韓国をお手本にしてみてはいかがでしょうか。


『北朝鮮が崩壊し、
大量の難民が出たらどうだろう?』(P. 126)
『日本は島国根性を捨てて、
新たな開国する必要がある。
そうでなければ改革は失敗に終わるだろう』(P. 127)
これは、外国人の移民を受け入れることを
改革と言っているようです。
しかし、移民を受け入れることと
改革がうまくいくということに
関連性がまったくありません。

そもそも改革とは何なのかも示されておらず、
無責任な発言です。
2009年現在、日本の失業率は上がっていて、
あまり働き口はありません。
そこに日本語ができないであろう難民が
移民で入ってきてどうするというのでしょうか?
仕事のない人は救済がなければ
犯罪に手を染めるしかありません。
移民受け入れによって
日本の治安が悪化の一途をたどることは
火を見るより明らかです。
そうすれば移民への日本人の感情は悪化して
フランスやドイツで起こったような
移民排斥運動が起こるでしょう。

著者は、どうして本書では
移民を受け入れた先進諸国で
移民とのトラブルが問題となっていることに触れないのでしょうか?
著者ほどの記者が知らないはずがありません。
これでは、著者は日本に移民を大量に送り込んで
日本の国力をそぎたいのかと、
かんぐられても仕方ないでしょう。


『日本の警察は人種差別集団』(P. 129)
来日外国人犯罪者の半数が中国人であることや
約八割がアジア出身であることを
公表していることについて
著者はそういって斬っています。

ちょっとまってください。
私は警察は客観的真実を言っているだけで
差別しているわけではないと思います。
事実として世界と比較すれば、
日本人はほとんど犯罪を犯しません。
人口比でみたら
外国籍の人が日本で犯す犯罪が多いのは
明らかなので、客観的に事実をいって
自国民を守るために忠告しているだけです。
文句があるなら日本での外国人の犯罪を
減らしてから言うべきでしょう。
私は日本人が得るべき情報を
正確に報告しているという点で
警察は果たすべき責務を
全うしているだけと感じます。
筋違いな人権擁護論はやめていただきたいです。

それに、もし私がカナダで犯罪を犯したら
やっぱり日本人の誰某が犯罪を犯した、と
必ず、日本人が、といわれるはずです。
それは当たりまえのことです。

著者は警察に対して主観で批判をしています。
この発言は撤回すべきです。


『日本は世界一の極右国家』(P. 130)
もう笑うしかない。
移民を受け入れなかったら極右だなんて
もっと冷静に記事をかくべきです。
それならば、
移民に対して集団暴行を働いている国は
どうなるんでしょうか?
ヨーロッパにいくつもそういう国がありますが、
それはいいのでしょうか。
それらの国を差し置いて、
日本が極右とか冗談が過ぎます。

ところで著者の母国カナダでも
近年、移民(中国系)とのトラブルが
表面化してきています。
ひょっとして著者は、
日本も移民を受け入れて苦しみを味わえ!と
思っているんじゃないかと考えてしまいます。

著者はやたらと移民を受け入れろと主張します。
著者の考えでは、
日本は少子化で人口が減ると
国力を維持できないのだそうです。
そういって心配してくれるのはありがたいことです。

ところで、国力とはなんぞや?
「国力」とは、「国民の学力の総和である」
という定義が適当かと思います。
(「学問のすすめ」参照)
人口が多いだけで先進国になれるなら、
どうして一億人以上の人口を抱えて、
さらに資源も豊富な国々が多数、
日本よりも経済的に下に位置しているのでしょうか?
人口が多いから絶対有利だ
ということではないのです。
国民の学力の総和が国力であるのですから、
日本語すらまともにできない難民を
移民として受け入れ、
それらのほとんどの人たちが、
生活保護なしで生きていけないという状況になれば
それこそ本当に日本は国家破たんしてしまいます。


『日中逆転による企業衰退』(P. 205)
中国が日本に技術で並ぶのだそうだ。
現場をしらない人が言いそうなことです。
日本メーカーのすごさは
大手企業のハイテクと町工場のローテクが
相乗効果によってもたらしたものです。
これに数年で中国が追いつくことなどありえません。
実際、
『5年後に中国の技術水準が
日本と同等になる』(P. 206)とありますが、
本書発行の2002年から7年も経った
2009年7月現在、そうなっていません。


■最後に■
つっこみどころが多すぎます。
日本経済の先行きに関しては
ほとんどと言っていいほど当たっていません。
それに日本経済が
破たんするという予言をしていますが、
その心配はまったくないのが現状です。
それでも国債が多く発行されすぎて不安だという方は
国債を刷れ!」を参照ください。
日本が破たんしないことが
理解していただけるはずです。


何度も言いますが、
アルゼンチンが破たんしたのは
外貨での借金が膨らんだからです。
韓国もドルを買わねばならない状況に陥って、
ハゲタカファンドにやられてしまいました。


円建ての日本国債での借金では、
円を発行すれば済む話ですので、
日本政府が破たんすることがないのは
経済記事を書く人なら当然わかることです。
なぜ、日本が破たんすると思ったのでしょうか?
とても不思議です。
発言が無責任すぎるでしょう。

いろいろと辛辣なことを書きましたが、
本書を鵜呑みにして間違った知識を植え付けられている人も多いかと思い、敢えてきつめにしました。

そういうわけで本書は、
ヤクザと不良債権に目をつけた点でのみ
評価できると思います。




■評価■


13点/30

(1)読みやすさ 3点 
ふつう

(2)情報量 3点 
60-120min

(3)成長性 1点 
主張が主観的すぎて参考にしにくい

(4)実用期間 1点 
2008年9月を境に国際的な経済状況は
大変変わってしまったし、
日本は経済的にまだまだタフで、
著者の主張の通りにはならない。

(5)インパクト 4点 
ヤクザと不良債権の関係は知っておくべき

(6)信頼性 1点 
いってることが無茶苦茶。
主観で意見をいっている箇所が多いし、
日本政府は具体的かつ革命的な政策をとってこれなかったにも関わらず、日本経済は著者のいうとおりにはなっていない。


レビューNo. 0820
評価年月日:2009年7月31日



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