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「金持ち父さんの予言」


  ロバート・キヨサキ氏著
全379ページ
1900円+税
単行本

■この本を一言で表すと
「すべての人は将来の自分と家族のために
経済的激震に耐えるだけの準備をすべき」


■何故この本を手に取ったか?
「金持ち父さんシリーズだったので」


■流れ
法律が変われば未来も変わる

株式市場の大暴落が近い将来にやってくる

パーフェクトストームに耐えるための方舟を作る

方舟で自分をコントロールする


■レビュー■
『自分がうまくやれるシステムに留まるのは当然さ。
もし私がお父さんの立場でも、たぶん同じことをしたと思う』(P. 62)
ビジネス書を見ていると、お金持ちになりたいなら
リスクをとって、起業しろ!みたいなことがよく書いてあります。
しかし、それができる人は少なく、実際に金持ちになる人は多くありません。
それは当たり前のことなのです。
現在の安定を捨てて、または今の仕事を捨てて
新しい仕事を始めるということは、ゼロから始めるということになります。
いままでそこそこ稼げていたシステムを捨てるということは、
万人にとって必ずしも得策ではありません。
著者の言う金持ち父さんでさえも、自分に安定を供してくれるものがあれば、
起業せずに、それを手にしていただろうと言うのですから、
やはり安定していることは、誰にとってもとても魅力的なのです。
だから、いま自分がうまく言っている仕事を持っていて
起業に踏み切れない状況だったとしても
恥ずべきことでも責められるようなことでもないのです。

『今私がこんなにも金持ちでいられるのは、
隠れる避難所がなかったからだ』(P. 65)
起業というのは、平均的であるよりもずっとたくさんのお金を手に入れて
平均よりも大きな住居を構え、
また高級な車を悩むことなく購入できる
それくらいの富を手に入れられる可能性があるからこそするものです。
そうでなくて、普通につつがなく暮らしたいというのであれば、
起業に伴うリスクは割にありません。
例えば、公務員になって安定した生活が送れるのであれば
わざわざ高いリスクを冒してまで、起業しようとする理由がないのです。
年収2000万円くらいの所得が目標なんだったら
起業なんかするな、という著者の意見は正しいのです。
(ロバート・キヨサキ氏著「金持ち父さんの投資ガイド上級編」参照)
というものの、日本はたくさんのお金を稼ごうと思ったら、
累進課税でいじめのような重税を課されるので注意が必要です。
それが大体、年収1400万円くらいの給与所得者までは税率23%なんですが、
年収2000万円なんて稼いでしまうと、一気に税率40%までいってしまいます。
もちろん、10%の市民税がかかりますし、
また健康保険料なども相当上昇してしまいます。
ゆえに、今ある年収に副業を合わせて手取り1000万円くらいにしておいた方が
日本の税制を考えると生きていきやすいと考えられます。
(吉川英一氏著「手取り1000万円が一番幸せ」参照)

『この先、何百万という人たちが、
自分から進んでそうする気持ちもなければ、
お金についてそれほど洗練されてもいないのに、
株式市場に無理やり参入させられる』(P. 73)
老後の生活資金として支給される年金の額はとても少ないです。
厚生年金は破綻しかけていますので、
現在の若手が老後を迎えるころには、
崩壊している可能性が高いです。
(橘玲氏著「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」参照)

それで、老後はみんな一人の投資家として
生きていかなくてはならなくなります。
なぜなら、年をとっているので、なかなか雇ってくれるところはなく、
体も若い時のように動かないし、医療費もかかるからです。
そういうことで、退職金でまとまったお金が手元にあるし、
一番手っ取り早い投資として、株式投資を考える人が多いのです。

しかし、ここで気をつけておかねばならないのは、
株式投資をするだけの力量が全ての人にはなく、
参加者の90%が損を出して撤退していくのが株式市場です。
なんの準備もなしに否応なしに頬り込まれてしまえば、
ほとんどの人は勝てません。
希望があるように見えて、実は詰んでいる、というのが、
現在のアメリカの姿ですが、実はアメリカで起きたことは
近い将来の日本でも起きるといわれており、
日本も近い将来そうなるのではないかと思われます。


■反論・誤植・注意点など■
『アメリカは大きな軍事力を持つ国ではあるが、
ほかから何かを取り上げるためにその軍事力を使ったりしない』(P. 164)
これは確信的にとぼけているのでしょうか?
イラクを攻めた後で、油田が利権のほとんどがアメリカの手に落ちてます。
アメリカはイラクを悪の枢軸と呼びましたが、
同様に名指しされた悪の枢軸国である北朝鮮には資源がないので無関心です。
これだけ見てもアメリカが軍事力を背景に
色々と欲しいものを手に入れていることがわかります。

『もし経済改革がすぐに効果をもたらさなかったら、
日本は彗星と化して世界経済に激突し、
そこで繁栄する多くの恐竜を絶滅させるかもしれない』(P. 177)
先の金融危機は、アメリカのハゲタカファンドが韓国を食い物にしようとし、
ドル建ての返済に窮した韓国がその気もないのに、
リーマンブラザーズを救済するなどという詐欺に近い発言をして破綻においこみ、
サブプライムローンで膨れ上がっていたアメリカ国民の負債に飛び火して
世界中に波及したものです。

日本が世界経済のお荷物みたいな記述がされてますが、
このドルへの不信によって
相対的に円高にされてしまった日本の輸出産業は、いい迷惑ですよ。
著者は日本経済に不安があるみたいですが、
どこがどう不安なのかは具体的に語っておらず、
おそらく周囲の意見で日本はヤバい、というのがあって
それを鵜呑みにしているだけなのでしょう。
円建ての借金が主体である限り日本政府絶対に破綻しません。
日本の国債はすべて円建てです。
しかも96%が日本国民保有です。
外国人が保有している日本国債も、もちろん円建てなので、
最悪でも輪転機を回せば返済できます。
破綻は絶対にあり得ません。

むしろ、2008年にはドルで外貨準備している日本が
IMFに1000億ドルを拠出を表明して
ドル建てで資産のほとんどを保有している世界中の発展途上国の不安を払しょくし、
アメリカのドル基軸崩壊を瀬戸際で食い止めました。
フランスはドル基軸をやめようという国々の先頭に立っていて
金融危機を機会にそれを提言していました。
もし、ドルが基軸通貨でなくなってしまったら、
アメリカは現在の地位を保つことはできないでしょう。
アリとキリギリスという童話がありますが、
どちらがアリで、どちらがキリギリスか言わずとも分かるでしょう。
アメリカは力がある国ですが、それゆえにゴリ押ししすぎです。



■最後に■
繰り返し繰り返し書くのでとてもくどいです。
しかも、正直どうでもいいような
とってつけたようなことを、さも重要なことのように書いてあったりします。
正直言って、すでにネタ切れな雰囲気が漂っています。

また、話がアメリカの法律に対して書かれているので、
日本人にとってはどうでもいいことを延々と話していることもあります。

内容は悪くないんですが、
シリーズを通して読んでいるとそう思ってしまいます。


■評価■


点数合計 13点/30点満点

(1)読みやすさ 3点 
毎度くどい、が読みやすさは普通

(2)情報量 3点 
60-120min

(3)成長性 2点 
すでに金融危機が訪れてしまったとはいえ、
方舟をつくらないでいいというわけではない

(4)実用期間 1点 
すでに100年に一度の金融危機であり、
いまさら方舟をつくるには準備期間がない

(5)インパクト 1点 
これまでの金持ち父さんシリーズを読んでいたら
本書を読む必要は無いと思う

(6)信頼性 3点 
シリーズを通して主張は一貫しているので納得できる内容ですが、
本書では日本経済についてはちょっと勘違いしているようです。


レビューNo.0889
評価年月日:2010年12月9日



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