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「雨の降る日曜は幸福について考えよう」


  氏著
全ページ
円+税
単行本

■この本を一言で表すと
「億万長者なることは困難でも
家族とのささやかな幸福は比較的簡単に手に入る」


■何故この本を手に取ったか?
「橘玲氏の著作だから」


■流れ
人生における幸福の法則

よくある質問

著者の主張



■レビュー■
『どんなに魅力的で、才能に溢れ、人生を謳歌する術を知っていても、
時代を超えて輝き続けられる人はごくわずかしかいない』(P. 20)
たとえば地方公務員であれば、倒産もありませんし、
基本的に引越しすることもありません。
給与も右肩上がりで、基本的に年齢や勤続年数に応じて出世します。
その地で安寧に暮らし天寿をまっとうできるでしょう。

しかし、それ以外の大多数の人たちにとっては、
人生波乱万丈とはよく言ったもので、大きな浮き沈みがあります。
良いときがあれば、悪いときもあるのが人生です。
いまをときめく人たちは、光が強く当たる分だけ影も濃くなるものです。

ゆえに、たとえいまが順調でも、浮かれていてはいけません。
不遇の時代に備えて己の力を磨き続けるべきです。
優秀な経営者は、順調なときほど悲観するというのは、
こういうことを肌で感じているからだと思います。
常に輝いているという人もいますが、
それは傍から見ていてそう思うだけで、
本人にしか分からない苦労や苦しみがあるものです。
また、輝いている期間が長い人というのは、
その裏で並々ならぬ努力をしているものです。

『生涯収入が三億円程度しかないサラリーマンが、
退職時に一億円の資産を築くことは不可能に近い。
不可能を可能にするには、博打で勝負するしかない。
たいていの博打は、素人が身ぐるみはがされることになっている』(P. 53)
人件費削減のための都合の良い理由ちして
基準のよくわからない成果主義が日本のそこかしこに導入されました。
そのため、ほとんどの人たちの年収は以前よりも下がってしまったのです。
成果主義の導入に反論する者は、
「あなたが結果を出せないから必死なんじゃないの?」
といった目で見られるため、
成果主義の導入に賛成せざるを得ないでしょう。
よって、下がった分だけ余計に稼がなくてはならないので、
副業として週末に仕事をしたり、株式に投資するサラリーマンが続出しています。
また、定年退職した人は、年金も当てにならない時代ですので、
やはり、そういった人たちも株式やFXなどの
投資の世界に飛び込まざるを得なくなっています。
しかし、投資の世界はそんな簡単に利益があがるほど甘くありません。
投資ではなくて投機を行うこととなり、
新規参入したにわか投資家の9割が
一年以内に市場から撤退していくことになるでしょう。
なぜ投資で失敗するのかというと、
多くの場合は、勉強不足と経験不足が原因だと考えられます。

『好むと好まざるとにかかわらず私たちは現役を引退し、
第二の人生を歩むことになる。
老後とは生活の糧を労働から得るのではなく、
年金と資産運用のみに依存することだ』(P. 124)
老後は誰しもが一人の投資家になります。
私たちが投資を学ぶ理由はここにあるのです。

ゆえにそれを学ぶのは現役のいまからでも早すぎるということはありません。
いえ、それどころか定年退職したからそろそろ投資でも、では遅すぎます。
逆に考えれば、どうせ60歳で仕事をしなくなるわけですから、
40歳でアーリーリタイヤしてもよいわけです。
20年早くお勤めが終わったと思えばよいのですから。

はっきりいって、投資だけで食べていくのは
一朝一夕では難しいと思います。
最低でもはじめてから2~3年かかると思っていたほうがよいでしょう。
ひょっとしたら、市場に身ぐるみはがされるかもしれない、
ということも念頭に置いておいた方がいいでしょう。

投資といってすぐに思い浮かべるのが、株式市場です。
株式市場への投資は、たいてい投機と呼ばれるべきものです。
それでも、なぜ株式がよいかといいますと、
手数料を控除率としたときに、それがほとんどゼロに近いからです。

『日本でカジノが合法化できないのは、
公営ギャンブルの既得権を守るためである』(P. 212)
ギャンブルにおける胴元の取り分を控除率で表すと、
競馬、競輪では25%、宝くじは50%、
それに対して、ラスベガスのカジノは1~5%です。
よって株式は、カジノよりも分がよい投機です。
だから、勝てる人も出てくるのです。

競馬で生活している人がほとんどいないのは、
胴元が強欲で返金率が極端に悪いからです。
宝くじは「愚か者に課せられた第二の税金」とも言われます。
投機以下です。

しかし、カジノはやり方しだいでは勝てる可能性もあります。
パチンコで生活していう人は競馬で生活している人より圧倒的に多いのですが、
それはパチンコの控除率が大体3%前後だからです。
カジノはそれと同等クラスの控除率ですから、
カジノで生活できるくらい稼ぐ人が出てきてもおかしくありません。

しかし、だからこそカジノは日本では合法化されないでしょう。
カジノを合法化すれば、競馬、競輪などの公営ギャンブルは全て淘汰されます。
それでは関係団体がなくなり、天下り先がなくなるからです。

控除率が25%なんて、高校で確率を勉強した人なら
絶対参加する気になれないゲームです。
ゆえに、そのことをよく知っているお金持ちたちに
ギャンブルをする人がほとんどいないのです。

ところが、控除率の小さい株式市場や外国為替市場では、
普通の人たちから何人もの億万長者が誕生しています。
(三村雄太氏著「平凡な大学生のボクがネット株で3億円稼いだ秘術教えます!」参照)

(ひろっぴ氏著「貧乏でなんのとりえもない高卒フリーター株で2億!」参照)

(相良文昭氏著「2年7ヵ月で66万円を3億円にした年利1000%を目指す!株短期売買法」参照)

なぜ、株式やFXの市場でこんなことが起きるのかといいますと、
『市場は巨大なので、小さな歪みから何人もの億万長者が誕生する』(P. 163)
ことがその理由です。
おおきな市場では、かならずどこかに小さな歪みができます。
しかし、その小さな歪みというのは、全体からみたら小さいだけで、
個人から見ればとてつもなく大きなものです。
その歪みに気付いた者は、
それが是正されるまで市場で儲けることが可能となります。
個人が勝てるのは、控除率が小さな分野で
制度の歪みを見つけて上手に利用したときのみなのです。

『人生最後の数日で医療保険は破綻する』(P. 66)
日本人の八割が病院で死にます。
終末期の医療費は一ヶ月百万以上と群を抜いて高額で、
人は一生のうちで使う医療費の大半を死亡するまでの
数日間で使っていることになるようです。
これでは医療費が財政を圧迫するのは当たりまえの話です。

『福祉国家とは、差別国家の別名である。
私たちは、福祉のない豊かな社会を目指すべきだ』(P. 230)
福祉国家スウェーデンでは、重税のために、
可処分所得が40%程度になるそうです。
(安部忠氏著「税金ウソのような本当の話」参照)

そのために、夫婦は共働きしなければ食べていけず、
生活は楽ではないといいます。
極度な福祉国家を謳うと国民が疲弊します。
その結果、消費は抑制され、国力の衰退を招くでしょう。

医療費は、もっと生きるために使われるべきであると思います。

数日以内に死ぬことがわかっている人を
多額の医療費をかけて延命することが
本人にとってもうれしいことなのでしょうか?

そして、その結果、国家が破綻に追い込まれることになったら、
誰が責任をとるというのでしょうか。

延命措置を止めろとはいいませんが、
極度な福祉国家は国家破綻の元凶であることは
認識しておくべきことです。

とは、いっても医療関連の既得利権は、医師会などの団体が
人道と道徳を盾に絶対に手放さないでしょうから、
国家が破綻するまでかえられないのが現状なのでしょうね。

『ヨーロッパ諸国はどこも極右政党の台頭に悩まされている』(P. 228)
自分の国を支持することは当然です。
しかし、アメリカではこのような極右政党がないといいます。
それはなぜかといいますと、
アメリカは弱者にとても冷たい社会を形成しているからです。
だから、外から入ってきた者は、たいてい不利な状況にいますので、
ネイティブのアメリカ人が騒ぐような状況になりません。
ところが、福祉が比較的充実している欧州では、事情が異なります。

『先進諸国の社会的弱者は、
世界基準ではとてつもなく裕福な人たちだ。
彼らが極右政党を組織して移民排斥を求めるのは、
福祉のパイが限られていることを知っているからだ』(P. 229)
ゆえに、福祉が充実すればするほど
その国の国民は移民を排斥します。
これからの日本は二極化していきます。
その結果、これまで極右政党の存在しなかった我が国で
欧州のように、街宣似非右翼ではない、
(いかつい大型車で街宣活動している人たちは実は右翼に見せかけた利権団体です)
本物の右派が誕生する可能性が高いです。

『人は誰からも承認されない人生に堪えることはできない。
一方で、他人の欲望を生きる人生は破綻を免れないだろう』(P. 148)
人は尊敬されることが大好きです。
人から認められることは、とてつもない快楽と心の安寧をもたらします。

かといって、他人に承認されたいというだけで、
人よりいい車に乗って、
人よりいい家に住んで、
人よりいいものを食べても、
それが自分の欲望としてないのならば、渇きは永遠に満たされません。

たとえば、別に心の底からブランド物のバッグが欲しいわけではないけど、
友達にうらやましがられるのが心地良いので、
羨望の的になる手段としてブランド物を手に入れるという事例があります。
しかし、もともとブランド物のバッグ自体が欲しいわけではないので、
それを手に入れただけでは本当のところは幸せではないのです。
このようにして、自分の欲求では無いにもかかわらず
他人の欲しいと思うものを求めていると散在してしまいます。
経済的に破綻するまでブランド物を買い漁る人が
現実に存在することから考えて、これは荒唐無稽な例えではありません。
我々が幸福を見失う理由はまさにここにあると、著者は考えているようです。
私もそのとおりであると思います。





■反論・誤植・注意点など■
『売春を合法化すれば、性産業の従事者が
避妊や性病の知識を得ることがはるかに容易になる』(P. 213)
たしかに、現代日本において売春は建前上禁止されていますが、
実質は抜け穴だらけです。
売春を違法とすることは、
奴隷的境遇から女性を守るためであるというのですが、
援助交際などによる事件をみていると、
売る側は自らの意思で選択している場合も少なくありません。
それゆえに、売春を合法化する選択肢もあることが示されていますが、
これには慎重になるべきです。

日本は明治政府ができる前まで売春は合法でした。
しかし、世界中から批判され、
近代化を目指していた明治政府は売春を禁止にしたのです。

そういう経緯があるのですから、
合理的であるからといって、売春を合法化すると
先進国の中で唯一売春合法の国と嘲笑される結果となるでしょう。
こういった産業がなければ、性犯罪率が上昇するでしょうから
徹底的に取り締まれ、とは言いませんが、
かといって、メリットのみ見て
おおっぴらに認めることは、良い選択とは思えないのです。



■最後に■
サラリーマンになって、給与をもらうようになると
いろいろ税金を支払わなくてはならなくなりますが、
税務上の手続きは、すべて会社がやってくれるので、
今、自分が毎月どのくらいの社会保険料を収めて
所得税はいくらであるとか、控除はいくらかとか、
そういう数値をはっきり覚えている人は少なくなってしまいます。

どうせ、知ったところで税金の額が変わるわけでもないし、
無駄な出費ばかりしている政府をみてると
腹が立つばかりでどうしようもないからです。

しかし、それで文句だけ言って
何もしないならそれで終わりです。
自分にできることを知るためにも、
特に、人生でもっとも大きい支出である税について
しっかり学ばねばならないと私は思います。
これをうまくコントロールできる人とできない人との間には、
埋めがたい溝ができてしまうでしょう。

ここで重要なのは、税を知ろうとするかしないか、で
その溝のどちら側に行けるかが決まるということです。

税法上の知識は、誰も秘密になんてしてません。
あなたが知ろうとするかしないかだけの話なのです。

人生戦略に関して、
著者は良書をいくつも書いておられますので、
興味がある方は、差し当たって
以下の書籍を参照してみてください。

「黄金の羽根」を手に入れる自由と奴隷の人生設計

世界にひとつしかない「黄金の人生設計」

得する生活

「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方

ちなみに、本書「雨の降る日曜は幸福について考えよう」は、
文庫本が出ているみたいです。タイトルが違うので最初は気付きませんでした。

知的幸福の技術(文庫版)




■評価■


点数合計 20点/30点満点

(1)読みやすさ 3点 
ふつう

(2)情報量 3点 
60-120min

(3)成長性 2点 
橘氏の著作をあらかた読んでいる人には
新しい情報は多くなかった。

(4)実用期間 5点 
一生使える

(5)インパクト 2点 
まさに著者の言うとおりである

(6)信頼性 5点 
信頼できる内容


レビューNo.0988
評価年月日:2010年12月9日



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