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「トヨタの正体」


  横田一氏著、佐高信氏著
週間金曜日取材班編
全125ページ
1000円+税
単行本

■この本を一言で表すと
「ライブドア事件に関しての堀江氏の言い分」

■何故この本を手に取ったか?
「ライブドア事件は
日本中で大きく取り上げられた事件である。
堀江氏がどのような罪で起訴されたのか
気になっていた。
本書により本人の告白によって知ることができるから」


■流れ
堀江氏逮捕前の話

逮捕勾留中の話

釈放されてからの裁判までの話

堀江氏の言い分


■レビュー■
『カローラは、セダン、フィルダー、
ランクス、スパシオなど
同じ車種とは思えないほどバリエーションが豊富。
一位の座を保つために
頭にカローラの冠をつけているといわれています』(P. 8)
これは有名な話で、
カローラが販売で一位になっているけれども、
実質一位は、
ホンダのフィットであると言われています。
これがトヨタには許せないのでしょう。
しかし、
セダン、フィルダー、ランクス、スパシオの総計を
カローラとして報告されている現状からすれば、
一番売れた車がカローラであるとは
納得しがたい状況です。

『燃費が10キロ以下のハイブリッド車を
「地球環境へ配慮」「環境対応」などといえるはずがない』(P. 9)
これはもっともな意見です。
本当に燃費のことを考えるなら、
排気量の小さな車の方が
実際には燃費がよく、
特に軽なら乗用車の倍は走ります。
車は必要だけど環境も考えたい、というなら
軽自動車か、コンパクトカーに乗るべきなのです。

『トヨタのイメージダウンになるニュースは
マスコミでほとんど見ることはない』(P. 21)
これは、トヨタがスポンサーとして
多くのマスコミを抑えているからです。
もし、スポンサーの機嫌を損ねるような記事を書いて
広告を引き上げられたら
広告業界はやっていけないのです。
ゆえに、マスコミはトヨタに対して批判的な記事はかけないのです。

『実質的なサービス残業で人件費を浮かせ、
過労死をしても労災支給金さえ支払わないトヨタ』(P. 64)
これは大変問題であると思います。
トヨタの生産ラインのヤバさは異常です。
詳しくは、鎌田慧氏著「自動車絶望工場」を参照ください。

自動車絶望工場」の時代から40年経ちましたが、
工場勤務の期間工のきつさは、このころから変わってないといいます。
ほとんどの労働者が過労死ぎりぎりのところまで働いている現状に、
トヨタのヤバさが伝わってきます。
こんなに労働者を酷使して、本当に品質の良い車ができるのでしょうか。




■反論・誤植・注意点など■
ハイブリッドカーについてのコメントで
『特定の条件下での結果、
仮に、三年間で一万キロしか走らずに
廃車にした場合、逆に環境負荷は通常車よりも多くなる』(P. 17)
というのがあったが、
三年で一万キロしか走らないような
ライトユーザーは割高なハイブリッドに手をださないし、
また、通常車であっても無駄に変わりはありません。
ハイブリッド車を買った多くのユーザーは、
どちらかというとヘビーユーザーです。
低燃費で浮いたお金がカローラを買う場合の
プリウスとの差額を上回るという自信があるから
ハイブリッドを買っているのでしょう。
あと、「特定の条件下」というのはどういう条件なのでしょうか。
そういうところをきちんと書かないと、
根拠が根底から覆ることがあります。
よって、この箇所の記述には信憑性がありません。

『乾いた雑巾をしぼるのがトヨタだと言われますが、
世界に誇るトヨタとしては、あまりにせこい』(P. 56)
企業としては、慢心することなく無駄を省く行為は当然です。
そこを「セコイ」と言って批判する姿勢には疑問を感じます。
さらに、
『自民党だけを応援するとかのみみっちいことは
今年からやめたほうがいいでしょう』(P. 56)
とまでいっていますが、
闇献金などの違法行為でなければ、
自分の支持する政党を応援することは当たりまえではないでしょうか。
著者の意見に主観的、
また恣意的なものが感じられてなりません。
きっと、著者は自民党以外に支持政党がおありなのでしょう。
それは構いませんが、誰がどの政党を支持しようと
それは著者に文句を言われる筋合いなどないことです。
「自民党を支持してるからトヨタはみみっちい」、
これが理論的であると認め、
かつ納得できる人がはたしているのでしょうか。

『外国人の就労による恩恵は受けるが、
それに伴う社会的費用は出し渋る』(P. 75)
これはトヨタに限った話ではないので、
この部分でトヨタのみを批判するのは公平ではありません。
どの企業も外国人労働者を大量に受け入れて生産性をあげています。
その割に社会保障などの問題は捨て置かれているのが現状です。
法律の整備を進めるべきとは思いますが、
トヨタのみに完全な保障を求めるのはいかがなものかと思います。

『彼らが買いたくなる自動車をつく」り、』(P. 83)
「彼らが買いたくなる自動車」をつくり、」にしたかったのだと思います。

『桃太郎はアジアでは日本植民地主義の象徴として
嫌われている存在でもあるのに』(P. 98)
桃太郎なんて、海外では話題にすらならないマイナーな存在であるし、
そもそもその「桃太郎を嫌っている国」というのはどこなのでしょう。
まるでアジア全体から嫌われているように書かれていますが、
具体的な国名をあげてみたら、
中国、韓国の二国くらいなんじゃないでしょうか。
なぜなら、これら以外のアジア諸国は断然親日で、
日本を嫌っていないからです。
そうではないというなら、
もっと具体的に根拠となるデータをきちんと示してほしいです。

『奥田さんは一年に何人、
人を殺しているんですか』(P. 104)
こんなことをいきなりいわれたら、
誰だって怒るでしょう。
無礼にもほどがあります。
これで相手を怒らせて報復されたからといって
文句を言うのは筋違いのような気がします。
やりあうからには、相手がなにかしらの
政治的、経済的な圧力をかけてくることは、
ミサワホームほどの大企業の代表なら予想できていたはずです。
それを見越したうえで啖呵をきったのでしょう。
銀行を通じて圧力をかけてきたトヨタの行動も大人げないと思いますが、
全面的にトヨタが悪い、というのは妥当ではないでしょう。


■最後に■
著者の意見は参考になるけれども、
全体的に「トヨタ憎し」といった感じで、
主観的なものが多分に含まれていました。
しかし、そうはいっても全く無根拠というわけでもなく
実際にトヨタに就職した後輩や自動車業界に詳しい友人などから
個人的に収集した情報と本書の内容は結構一致するのです。
トヨタ最高!と思っている人は、
本書をとりあえず一読して見るとよいかとおもいます。

一言だけ言っておきますが、
私は別にアンチトヨタではありません。
トヨタが好きか、といわれたら
別に好きじゃないですけど
嫌いというわけでもありません。それだけです。
ゆえに、客観的に意見を述べたつもりです。


■評価■


点数合計 20点/30点満点

(1)読みやすさ 3点 
ふつう

(2)情報量 2点 
30-60min

(3)成長性 2点 
自動車好きには知られていることだけれど
トヨタ車の品質が最高に高いわけでないことが分かる

(4)実用期間 5点 
「自動車絶望工場」の頃から
企業の体質がほとんど変わっていないことを考えると
この情報の有効期限は長いと考えられる

(5)インパクト 5点 
世界に誇れる日本の企業トヨタの正体は
話半分に聞いてもインパクトがありすぎる

(6)信頼性 3点 
著者の言っていることは間違いではないのだろうけれど
主観的すぎると思う

レビューNo. 1061
評価年月日:2010年5月27日



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