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「続トヨタの正体」


  週間金曜日編
全140ページ
1000円+税
単行本

■この本を一言で表すと
「リコール王トヨタと言われる事実を示した本」

■何故この本を手に取ったか?
「前著を読んだので、続きも読もうと思って」



■流れ
大量リコール

なぜ車好きはトヨタを嫌うのか

ハイブリッド車の評価

コスト削減が働き手に強いる犠牲

トヨタの20年後についての著者たちの意見



■レビュー■
『車好きの人はトヨタ車が嫌い』(P. 3)
『ネガ潰し、マーケティング、パクリで成長』(P. 37)
ネガティブなところを潰しいくことをネガ潰しといいます。
それは車は耐久消費財としてみるならば問題ありません。、
しかし、車好きはネガティブなところを潰して
無個性となった車に魅力を感じないのです。

また、マーケティングの結果から
あまり儲からないと判断されるスポーツカーのようなニッチ商品は
ラインナップに手を抜いて該当する車種がありません。
ゆえにミニバン、セダン以外では
作りこまれた車が無いのです。
それがまた、車好きからトヨタは面白くないといわれる原因なのです。

さらに、
『平気でパクリをやる』(P. 41)
と、主張されており、
それがまんざらウソでもありません。

スバルのレガシィにはカルディナ、
ホンダのオデッセイにはガイアを後追いで出して
それぞれのメーカーが創出した分野のシェアを奪おうとしました。
しかし、私個人の意見では、
それは企業として悪いこととは思いません。
これらは似ているけれど、
違う車であり簡単に見分けがつくからです。
ひとつの分野に
たくさんのメーカーが製品を出しているほうが、
活況でよいと思います。

ところが、ホンダのストリームを
全長全幅全高に一ミリの違い無くパクったウィッシュは
さすがに言い逃れできない類似商品です。
ここまで似せてしまっては、
独創性のかけらもありません。
車好きが呆れかえるのもよくわかります。

『生産の速度が速すぎる』(P. 14)
数年で新車がでてはきえるというサイクルでは、
車を作りこむ時間が短すぎます。
試作車の台数が減り、
コンピューターシミュレーションが増えたそうです。
これは安く早く開発するためには仕方ないことです。
しかし、命にかかわる自動車という商品が
それでよいのだろうか?という疑問は残ります。
パワーウィンドウが燃えたり(ビッツ)、
ハンドルの軸が折れたり(ハイエース)と
信じられない事故がおきている現状から考えて
実車試験はやはり行うべきであると思います。

『「世界のトヨタ」の対応の酷さに愕然としました』(P. 22)
とは、ハイエースの純正スピーカーが
走行中に突然炎上したという男性の言葉です。
原因究明も十分にされず、説明もなく、
文書での報告を要請しても断られ、
代車の手配と部品交換したんだからもういいじゃないか、という
ぞんざいな態度だったそうです。

特にひどいのは、リコールすべき車にのり、
欠陥部品が原因で事故になったときで、
『ドライバーに不利な交通事故の立証』(P. 19)
『トヨタは運転ミスを主張』(P. 26)
というように、運転していた側のミスである、
と主張されてしまいます。
これでは、リコール隠しをしている可能性のあるメーカーの車には、安心して乗れません。
運転者が死んでしまえば、死人に口なしで、
運転操作を誤った、と勝手に判断されて終わりでしょう。
もし、通行人を巻き込んでの大惨事だったら、
残された家族はどうするんでしょう。
そう考えると、欠陥車というものを放置したり、
対応がおろそかなメーカーをいうものは信用できないと思います。

『大きなハイブリッド車ではなく
何故コンパクトなハイブリッド車ではないのか』(P. 65)
大きな車はハイブリッドにしても燃費12.2km/㍑(P. 64)
ということは、ハイブリッド車でないコンパクトカーにすら
燃費という面では負けています。
ビッツは20km/㍑を超えているのです。
はたしてこれで本気でエコといえるのでしょうか。
はっきりいって、大型ハイブリッド車に乗る人は
本気でエコなんて考えていません。
ハイブリッドはファッションなのです。
地球にやさしいイメージを演出するためツールです。

それでも、ハイブリッドであるのだから
大型車であっても地球環境の保全に貢献しているはずだと反論をいただきそうなので、
『ハイブリッドの燃費が良いのは、
実はハイブリッドの機構よりもエンジンが
小排気量で燃費重視の設計であることが大きい』(P. 72)
という事実を予めここに紹介しておきます。

大排気量のエンジンを積んだ時点で
ハイブリッドであろうともはやエコを主張できないのです。

『期間工の労災隠し』(P. 86)
本の一例ですが、
期間工が仕事が原因で腱鞘炎になっても、
トヨタは労災認定を嫌がって会社を休むことを許可しなかったといいます。
さすがにこれは問題だと思います。

『他の企業がトヨタ方式を導入しても効果がなかなか出ないのは、
思想改造や人間改造の要素をうまく取り入れられないからです』(P. 92)
トヨタ生産方式は、国内外から絶賛されています。
1兆円の純利益を出すような会社ですから、
注目度が高いのも当然といえば、当然です。
しかし、トヨタ方式を導入した企業で、
経営が著しくよくなった会社というのは、
ほとんど聞いたことがありません。
それは、トヨタほど徹底して社員を酷使できないからです。
トヨタは軍隊と同じような組織であると言われます。
そこまで徹底しなければ、トヨタ生産方式はマネできません。
全ての会社にそれができるかどうかは疑問です。

『東京と北海道で車が売れなくなってきている』(P. 116)
東京は渋滞するし、最近ガソリン高いし、
そもそも都会は車なんかなくてもなんとかなるということと
北海道では純粋に人口が減少していることから
この結果になったといいます。
これから人口が減っていく日本では
国内の自動車は販売不振になることは明白です。
自動車メーカーは海外で稼ぐしかないのです。
しかし、それで良いと思います。
日本は世界唯一の鉄道メガロポリス形成国家です。
(増田悦佐氏著「日本文明世界最強の秘密」参照)

鉄道は輸送に関してエネルギー効率の大変よいのです。
特に日本の鉄道は時間に正確で、確実性が高いのが特徴です。
これは他国には真似できない日本の優位点のひとつなのです。


■反論・誤植・注意点など■
特になし


■最後に■
本書は前著、「トヨタの正体」の続編にあたります。
ですから、本書に興味がある人は、
前著からの購読をお勧めします。

本書では特にリコールの内容にハッとさせられました。
自分は無過失であるにもかかわらず死ぬかもしれない。
それだけでなく、人を巻き込むかもしれないと思うと、
こわくて欠陥車かもしれない車には乗れないと思いました。

リレーロッドが折れるとか・・・、あり得ない話です。


■評価■


点数合計 21点/30点満点

(1)読みやすさ 3点 
ふつう

(2)情報量 2点 
30-60min

(3)成長性 2点 
これを知っていたからといって
ビジネススキルがあがるわけではないけれど、
日本の代表企業トヨタの事を良く知っていても
損はないと思う

(4)実用期間 5点 
10年以上使える知識

(5)インパクト 5点 
このリコール隠しはやばすぎると思う

(6)信頼性 4点 
前著に比べて主観的な意見が少なく
信用できると思う

レビューNo. 1061
評価年月日:2010年5月27日



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