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「まんがで読破 続・資本論」


  マルクス氏、エンゲルス氏共著
全192ページ
552円+税
マンガ単行本

■この本を一言で表すと
「資本主義の基本をわかりやすく解説」

■何故この本を手に取ったか?
「前著「まんがで読破 資本論」の続編であるが、
内容がかなりまともになったと聞いてちょっと読んでみようと思ったから」

■流れ
貨幣が生まれた理由

剰余価値について

資本主義の構造

なぜ恐慌がおこるのか



■レビュー■
物には多くきわけて二つの価値があります。
何に利用するかという『使用価値』(P. 9)と
他のものと交換する『交換価値』(P. 10)です。

昔、人々は物々交換で取引していました。
しかし、これはとても都合が悪いのです。
自分の欲しいものと、相手の欲しいものが
いつも一致すればいいのですが、
現実にはそうはいきません。

そこで、
『一般的等価物』(P. 16)
という物の価値を測る物差しとなる物が必要になったのです。
これは誰しも必要とする穀物などが妥当です。
また、腐食しない貴金属なども
小さくて持ち運びしやすいので適格です。
ゆえに、昔は「お米」や「金」、「銀」だったのです。


『貨幣は信用が大事』(P. 22)
しかし、金などの貴金属には限りがあります。
そこで貨幣の価値を政府が保証することで、
1万円分の金貨に10万円の価値がある、といった
信用を生みだしてきました。
それが現在では、紙幣となっています。

一万円札は日本政府がなくなれば、
ただの紙切れであって、
御札そのものに一万円の価値はありません。
しかし、
日本政府が強い限りは、そこに価値が保証されます。

そして、貨幣経済が発達してくると
お金さえあれば何でも買える、
と人々が思うようになります。
これを
『貨幣の物神性』(P. 24)
と呼びます。


『「協業」と「分業」』(P. 50)
他社との合併によって事業を拡大して、
それを細分化することで作業をより単純化すれば、
未経験の労働者を
即戦力にすることが可能となります。

こうすることで、
労働者は替えのきくために
さらに雇用者にとって
都合のよい状況ができあがります。
よって、高度に発達した資本主義社会においては
労働者の立場はより一層弱いものとなります。

そして、分業の結果、
かつては職人や小売店などとして
独立していた労働者たちが
会社から離れられなくなります。
会社として一貫したシステムを
構築できないためです。
これは岡野雅行氏も指摘していることです。
(「学校の勉強だけではメシは食えない!」参照)


『資本の一回転』(P. 71)
生産したものが商品として売れるまでをこう呼びます。
投入した資本をはやく回収したいので、
資本家は当然、保管や運送などの
流通期間を短くしようとします。
この期間が長いと売掛金があって
帳簿上は黒字なのに
キャッシュフローが滞って倒産する
といったリスクが増します。
資本の一回転をどう早めるかは大変重要です。

『付均等拡大』(P. 87)
大量生産すれば生産コストが下がり
安く商品を売ることができるので
競争力が上がります。
しかし、これは大幅な設備投資費が
かからないことが前提です。
たくさん売れるからといって、
工場を新設したりすれば
多額の設備投資費が必要になります。

かつて、京セラ創業者の稲盛和夫氏が
海外の取引先から注文を受けた時
1000個、5000個、10000個、10万個の注文した場合の
それぞれの見積もりを出してくれといわれ、
10万個の場合は天文学的に高くなる、
と回答しました。
すると大量注文すると
日本では安くなると思っていた取引相手は
仰天してなぜこのようなことになるのか?
と聞いたところ
「10万個の製品を納めようとするなら、
我々は工場を拡大しなくてはならない。
その設備投資費を
10万個の製品だけで回収しようとすると
当然こうなる」と答えたといいます。

よって、
大量生産で大幅にコストが下げられるのは、
設備投資費を回収したあとということになります。

だからこそ、新製品は価格が高く、
ヒットしてある程度数が出れば、
価格が下がってくるのです。


『資本主義はあくまで競争社会
不況や恐慌を恐れている暇はありません』(P. 92)
不況になるのは、
行き過ぎた経済活動の揺り戻しともいえます。
すべての経済活動はつながっているので、
多少なりとも影響を受けるのが現代社会です。

しかし、恐慌が怖いからといって手を緩めれば
自分が手にできるはずだった富を逃してしまいます。
だから、恐れている暇などないのです。

資本主義社会では、
誰もが必死になって荒波に立ち向かっていくしかないということです。



■反論・誤植・注意点など■
『剰余価値』(P. 38)
一日1Gで働く労働者が4時間で一個のイスをつくるとして
材料費4G、設備投資費5Gとした場合、必要経費は10Gです。

ここで、労働者に8時間働いてもらうと、
材料費、設備投資費ともに倍になり
計18Gになるのですが、
人権費が1Gなので
合計19Gの必要経費しかかかりません。

よって、大量生産することで
剰余価値が生まれると説明されています。

これは、労働者にサービス残業させて
利益を向上させようとする、と
解釈するとすごく分かりやすいですね。
本書では約束は守られているといいますが、
雇用者が労働者を
不当に買いたたいている現状が見えます。

さらに、
本書ではなぜか「付加価値」について
語られていませんが、
こうして生産した二個のイスが
19Gで売られることはまずありません。
付加価値がついて卸値は30Gでかまわないのです。



■最後に■
前著「まんがで読破 資本論」が
残念な内容だったけれど、
今回は汚名返上といったところでしょうか。

資本主義とは何か、について
わかりやすい解説がされていました。

多くの人が
既になんとなく知っている内容だと思いますが、
悪くない内容だと思います。




■評価■


21点/30

(1)読みやすさ 5点 
マンガで大変読みやすい

(2)情報量 1点 
30min未満

(3)成長性 3点 
資本主義の基本を理解できる

(4)実用期間 5点 
一生使える。

(5)インパクト 2点 
知っていることの再確認

(6)信頼性 5点 
内容に間違いはない。

レビューNo. 1071
評価年月日:2009年7月12日



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