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「ゼロからでもできる農業のススメ」


  常瀬村泰氏著
全204ページ
720円+税
新書

■この本を一言で表すと
「ゼロから就農をはじめるために最初に読むべき本」


■何故この本を手に取ったか?
「食料自給率が低下を危惧する日本政府が、
これから自給率を上げていく政策が執られること必至であるので、
就農がどのようなものか知っておきたかった」


■流れ
農業を始めるなら今がベストな理由

農業をはじめるまでの流れ

農業に必要な物

農業を始めた人たち



■レビュー■
『人が生きていくうえで欠くべからざるもの、それは食べ物ですよ。
だから食べものを作っている人は、一番強い』(P. 37)
これは、日本人宇宙飛行士の秋山氏の言葉です。
そのとおりであると思います。

秋山氏は就農して実際に農業に従事しています。
戦時中も農家は強かったですし、
やはり食料を作っているので、
不測の事態がおきても、食料があるから餓死はしないよ、と
平然としていられるでしょう。
もし、いま大地震がおきて、救援が三日以上こなかったら、
食料はどうしたらよいのかと、
サラリーマンをしている大半の人たちが悩むことになると思います。

新規就農者に何よりも求められる”資質”何か?
『それは、農業に対する強い「意欲」である』(P. 66)
農業だけに限らないけれども、都会暮らしに疲れたからとか、
会社がいやになったから、とかそういう理由で農業を始めるなら
きつい単純作業に根をあげることは間違いありません。
そういった逃避で農業をはじめる人は、
ほぼ間違いなく失敗すると言われています。

農業を始めてすぐ、つまり初年度は、
慣れていないせいもあり、サラリーマンの頃よりも
所得は落ちるのが現状です。
しかし、
『農業だけで生計が成り立つようになるのは就農後三~五年で、
その頃には所得も平均で1100万円前後まで上がっている』(P. 77)
とのことですから、
気長に地道に努力できる人にとっては、
職業として選んでも悪くないと思います。

『農業者になるためには、れっきとした「資格」が必要』(P. 80)

農業者として認定してもらうためには、
営農計画書を提出して認められなくてはならないようです。
コンサルタントなんて資格いらないから、
勝手に名乗っても問題ないのに、
農業者の場合は勝手に名乗ると詐称になってしまいます。
この事実は意外でした。
ですが、農業は勝手にやっていると、
ほぼ確実に失敗するので、営農計画書を出させるというのは、
失敗しるのを未然に防ぐための措置であり、
決して、新参者に対する嫌がらせであるとか
参入障壁として作ったわけではないと考えられます。

『”どこでもいいから就農したい”では、行政や農協も
なかなか相談に乗りようがないと思います。
どこで、何を、どう作りたいのかということを、
知らないなりにも自分自身で調べて勉強した上で
相談にいったほうがいいでしょう』(P. 134)
やはり、はじめは自分で調べなくてはいけないようです。
何事もそうだと思います。
仕事の連携を高めるためのホウレンソウとか、
その部署で受け継がれているようなシステムのこととか、
そういう場合はすぐに質問するべきですが、
本やネットに書いてあるような基本的なことなら、
自分である程度調べたほうが、
自分の希望する将来のプランが明確に見えてくるはずです。

『お金と時間の約束をきちんと守るかどうか、
もしも自分が反対の立場だったら、
そこで相手の人間性を判断すると思うんです。
そこがルーズになってしまったら、”あいつはいい加減な人間だ”と
思われても一切言い訳できません』(P. 138)
農業をすることになったら、
一人で農作業していればよいから、
人付き合いが少なくなるのかと思ったら、
近所での挨拶や会話が結構多いのだそうです。
そういわれて見れば、田舎ではあっちの家、こっちの家で
おばあちゃん同士がよく集まって話をしています。
そうやって、コミュニケーションがとられているので、
他所からきた人は、どんな人なのだろう、と
興味深々で注目の的になります。
そのときに、ルーズな一面を見せてしまうと、
あの人は実は・・・、と噂されてしまうでしょう。

これは、とても大切な心構えであると思います。
農業に限らず、新しいコミュニティにいくと
必ず新人はいろんな人たちから見られます。
そのときに共通して判断の材料とされるのが、
約束と時間を守るか、であると考えられます。

『これまではずっと「努力すれば大抵のことがかなう」と、
無邪気に信じていた気がするんですよ。』(P. 158)
『でも農業って違うんですよね。』(P. 158)
努力すればなんでも叶う、といろんなところで言われています。
それは違うと、私も思います。
どんなに努力しても、無理なものは無理。
極端な話、どんなにがんばって体を鍛えても、
機械を使わずには時速300kmでは走れないし、
どんなに車の運転を練習しても
慣性の法則を無視した動きはできないでしょう。
特に、農業は自然との調和で成り立っているものです。
自然を前に、人間の努力ではどうにもならないことはたくさんあるのです。

もちろん、努力することは必要です。
努力が無駄だといっているのではありません。
ですが、努力したら必ず結果が得られるとは限りません。
努力は結果の必要条件であることを
いつでも何をするにしても念頭においておくべきであると思います。


■反論・誤植・注意点など■
特になし


■最後に■
『農業は「3K」ならぬ「6K」』(P. 200)
6Kのうちわけは、
キツイ・キタナイ・キケン・クサイ・カッコワルイ・ケッコンデキナイ
だそうです。
そういう側面があることも知ってから
就農を選択していかなければいけないでしょう。

また、年収が1000万円以上あっても、
本書を見ている限りでは、農作機械の購入などで
結構物入りなようなので、贅沢はできないかもしれません。

興味が出た方は、本書に就農に関する基礎的な情報がありますので、
一読してみると良いと思います。
就農に関する本では、
堀口博行氏著「農業で1000万円稼ぐ法」もオススメです。



■評価■


点数合計 20点/30点満点

(1)読みやすさ 3点 
ふつう

(2)情報量 2点 
30-60min

(3)成長性 3点 
自分の人生の中で
農業の可能性を見定められる

(4)実用期間 5点 
これからは未経験の人でも
農業が一つの就職の形となる

(5)インパクト 2点 
農業をはじめるのは楽ではないと改めて思った

(6)信頼性 5点 
信頼できる内容


レビューNo.1084
評価年月日:2011年2月9日



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