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「日本は世界4位の海洋大国」


  山田吉彦氏著
全191ページ
838円+税
新書

■この本を一言で表すと
「日本には資源が大量に眠っていた」


■何故この本を手に取ったか?
「日本の海にはとてつもなく大きな可能性がある。
エネルギー資源のみならず、レアメタルまでもある。
そういった情報をまとめている参考図書を探していて本書を発見した」


■流れ
日本は海洋大国

日本の海に眠る資源

日本の未来のために日本人の手で日本の海を守れ



■レビュー■
『尖閣諸島周辺には、イラクの原油の推定埋蔵量に匹敵する
1000億バーレル、約700兆円分もの石油が
埋蔵されていると見られている』(P. 4)
イラクといえば、世界でも1、2位を争うほどの産油国です。
そのイラクと同等程度の油田が尖閣諸島周辺にあるとなれば、
日本の未来は相当明るいのではないでしょうか。
この埋蔵量は、日本がまったく輸入に頼らなくても
60~70年間は自前でやっていける量です。

『94年分の天然ガスが眠る海』(P. 73)
さらに、メタンハイドレードなどのガス田が日本近海にはあります。
これらをすべて合わせると、日本のガス消費量の約100年分だそうです。

『日本の陸地、すなわち領土の面積は世界で61番目だ。
しかし、日本が他国を排除して、
経済的なさまざまな権益をもつ海域である「排他的経済水域」と、
領海を足した面積は、世界で六番目の広さになる』(P. 16,18)
『「深さ」の要素を加え、三次元的に見るとどうなるか。
驚くことに、「海の大きさ(=海水の体積)」を比較すると、
日本の海の大きさは、世界で四番目となる』(P. 19,20)
日本は小さな国であると思われていますが、
実は結構大きな国です。
人口でもトップ10に入るくらい大国です。
(岡崎大五氏著「日本は世界で第何位? 」参照)

比較対象が、極端に大きなアメリカだったり中国だったりするので、
日本が小さく見えてしまいますが、
陸地だけでいっても、約200カ国存在する国々の中で
61番目というのは、健闘している方だと思います。
さらに、海をいれると世界で6位の面積を誇ります。
これはすごいことです。日本は海洋大国なのです。

そして、著者は海の体積までも計算にいれて、
日本は第4位の海洋大国であると言っています。
しかし、海の体積がそれほど重要なのか、疑問に思うでしょう。
『海水中にはウラン、コバルト、リチウムなどのレアメタルが、
微量ながら含まれている』(P. 42)
『原発500年分のウランが毎年』(P. 58)
ということから分かるように、海水の体積が多ければ多いほど、
海水中に含まれる資源確保の余地があるということです。

ゆえに、海水の体積を計算に入れるのは、
資源確保の観点から、ごく自然なことなのです。

特にすごいのがウランを海水から取り出す技術です。
コストは現在のウランより2倍程度と高いのですが、
ウランはここ20年で数倍に高騰しており、
このままいけば、
海水から取り出した国産ウランの方が安くなる可能性があります。
また、現在のコストでも、火力発電よりは低コストであり、
国産ウランで原子力発電をしても採算はとれるところまで来ているのです。
現在、それをしないのは、
ウランは輸入した方がまだ安いから、それだけの理由です。
もし、資源争奪戦がはじまり、ウランが高騰した場合、
日本は、火力発電の比率を下げ、原子力発電の比率を上げることで、
現在の料金と同程度のコストで、電気を使用し続けられるでしょう。

『レアメタルを国内で採取できる可能性はあるのか。
それは海にある。「海底熱水鉱床」と
「コバルト・リッチ・クラスト」だ』(P. 81)
エネルギー資源が、日本にたくさん眠っていることはわかりましたが、
実は、エネルギーだけでなく、
レアメタルも日本近海には、たくさん眠っているのです。
ただし、やはりコストがネックとなって、
市場での競争は困難です。
しかし、他国が日本にレアメタルを売らない、となっても、
コストを度外視すれば、ある程度のレアメタルは確保できるのです。

『日本沿岸は「世界三大漁場」』(P. 107)
いま、エネルギー資源、鉱物資源が
日本にはたくさんあると言いました。
しかし、それだけではないのです。
食糧確保の観点から、漁場としての海は重要です。
日本には暖流と寒流が交わる潮目があり、
良好な漁場をもっているのです。

よって、海洋大国日本は、
エネルギー資源、鉱物資源、水産資源の宝庫であり、
壮大な可能性を秘めていると言えます。

『無人離島は、目を離すとたやすく占領されることもあるのだ。
この点からみると日本の離島の管理は、脆弱といわざるを得ない』(P. 154)
これだけの魅力的な海です。
諸外国が黙ってみているはずがありません。
いろんな国が日本の領海を狙って侵犯してきています。

領海侵犯は警告後発砲するなんて、
ロシアやアメリカなどの諸外国では当たり前なんですが、
日本は、領海侵犯された上に逆に銃撃を受けたりします。
政府が弱腰過ぎて、対応が甘く舐められているのです。
そのしわ寄せがきて、現場で日本を守っている人たちの命が
本来なら不要の危険にさらされているのが、大変気の毒でなりません。

『日本の海は、広くて大きい。
そのため、無限の可能性を秘めている。
この海を利用し、この海とともに生きていくことこそが、
日本人の未来への道なのである。
そのためには、日本人の手で海を守らなければならない。
目をつぶっていると、あっという間に東シナ海となり、
オホーツク海は未来永劫ロシアの海のままだ。
いずれ、日本海は「東海」と呼ばれるようになり、
韓国の海にならないとも限らない』(P. 182)
そのとおりだと思います。
日本の未来は、日本の海にかかっています。
これからの時代、日本は海を守らずして、未来はありません。
日本の海の可能性を、全ての日本人が知り、
意識して守っていけるようにすべきだと思います。
ぼけっとしていたら、競争の激しい国際社会で、
日本はせっかく手にできたはずの権益を、
みすみす他国に奪われかねません。



■反論・誤植・注意点など■
『日本人に欧米人のようなメタボリックな人間が少ないのは、
肉食を好む西洋人よりも、
はるかに魚食の率が高いからだとされている』(P. 108)
確かに、肉食よりも魚食の方が、健康に良いと言われています。
しかし、日本人が欧米人のように極端に太ることができないのは、
日本人の胃腸が欧米人に比べて弱いからです。
たくさん食べると胃腸がもたないため、
日本人のほとんどは、激太りするほどは食べられないのです。
(新谷弘実氏著「病気にならない生き方」参照)

『何らかの理由により、日本で食糧の輸入が途絶えると、
五人に三人は飢え死にする計算になる』(P. 108,109)
簡易的には、
食糧自給率=100×国産食品のカロリー/国産+輸入した食品のカロリー
という式で、日本の食糧自給率は表されます。
現代日本では、食糧が過剰に消費されています。
というのも、廃棄ロスを出さない店は存在しないからです。
もし、なんらかの理由で食糧の輸入がストップした場合、
廃棄ロスなんて絶対に出せないので、
今以上にロスをなくす方法をとると思います。
そうなると、どうなるか、
輸入のカロリーがゼロになるので、
食糧自給率は100%になります。

さらに、いまの日本の農家は付加価値の高い野菜を中心に生産してます。
もし、国内だけでカロリーをまかなえ、となれば、
野菜から芋などのカロリーが高いものに作付けを変えるでしょうから、
数年以内に、輸入に頼らなくても十分やっていけるだけの
カロリーは生産できるのです。

では、なぜ日本はそれを今やらないのか、といいますと、
経済的に不利益になるから、です。
カロリーの高い穀物、植物油などを作るより、
カロリーの低い野菜を作った方が儲かるのです。

だから、カロリーベースで食糧自給率をみたとき、
国内だけで食糧を賄おうとすると
5人に3人は死ぬ、と思えてしまうのです。

でも、実際には、EU同士でさえ
過剰に生産してしまった小麦を押し付け合っているのですから、
世界中の国々が買い手の日本に食糧を輸出しない状況になるなんて
ほとんどありえないことです。
もしそうなっても、
日本は、政府が食糧危機対策としてマニュアル化している、
ビニール袋を用いたサツマイモの栽培方法などを実行すれば、
自宅のベランダがサツマイモ畑に変身します。

結局、国民の努力によって、
万が一、食糧の輸入が完全ストップしても
餓死者は出ないと私は推測します。
(浅川芳裕氏著「日本は世界5位の農業大国」参照)

『九時五時で年収1000万円の漁師』(P. 112)
年収1000万円というと、かなり魅力的ですが、
漁連があるから、誰でも漁師になれるというわけでありません。
漁連に所属しない漁師が漁をすると、密漁になります。
それに年収1000万円に届く漁師は限られていて、
さらに技量も必要なるため、一朝一夕では無理です。



■最後に■
日本は資源が無いため、これまで大変な思いをしてきました。
その日本が一面焼け野原となり、何もない状態から
先進国にまで駆け上がってきた背景には、
並々ならぬ不断の努力があり、
我々日本人にはあまり自覚がありませんが、
これが他国にとって脅威にすらなっています。
このたび、日本に大量の資源確保の目途がたってきました。
これまで資源がなく苦しみながらも善戦してきた日本が、
自国のエネルギーを100%賄えるだけにとどまらず、
今度はエネルギー輸出大国になる可能性すらあるのです。



■評価■


点数合計 21点/30点満点

(1)読みやすさ 4点 
読みやすい

(2)情報量 2点 
30-60min

(3)成長性 2点 
日本が資源大国になる

(4)実用期間 5点 
100年先まで使える資源関連情報

(5)インパクト 3点 
日本が資源大国になるということに
大きなインパクトがあるが、
これはすでにネット上で結構知られていることである

(6)信頼性 5点 
信頼できる内容


レビューNo.1263
評価年月日:2011年2月9日



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