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「早わかり「防災」新常識」


  玉木貴氏著
全209ページ
1200円+税
単行本

■この本を一言で表すと
「防災のための知恵」

■何故この本を手に取ったか?
「地震などの災害がおきたとき
どのように動けばよいのか、これを読めばわかると思ったから」

■流れ
災害対策チェック

防災グッズガイド

防災の心得


■レビュー■
『避難所や避難ルート。
これを知るには「DIG」を体験するのがおすすめです』(P. 22)
頭の中で考えるだけでは、実際に被災したときに動けるかわかりません。
ですから、ルートを一度辿ってみることで疑似体験すると良いでしょう。
これは実際にそのルートを歩く方が良いですが、
時間がない方も多いでしょうから、地図上を辿っていくだけでOKです。
それだけでも疑似体験ができるので、
有事の際には動くことができると考えられます。

『必要な条件を満たしていれば、専用品じゃなくてもOK』(P. 38)
防災グッズは、何も専用品でなくてもかまいません。
むしろ専用品ではなくて、日常生活で使うものを、
どうやって被災地で活かすか、そこに視点をもっていき、
知恵を絞ったほうが絶対に良いです。
防災グッズがないと何もできない、というのでは、
防災グッズが家屋の下敷きになって取り出せない時、
何もできなくなってしまいます。
防災グッズは、あくまでも被災地にあったら便利、というだけです。
ですから、日常ありふれたものを活かす知恵を養い、
さらにいろんなものを作る練習などもしておくと良いと思います。
具体的には、
空き缶からランタンをつくったり、
飯ごうを作ったりすることです。
また、ロープの結び方とか、応急処置の仕方とか、
そういう技術も体得している方が良いでしょう。

『平バール、ノコギリ、防塵マスク』(P. 52)
被災地の三種の神器とまでいわれるグッズです。
平バール、ノコギリは倒壊した家屋から人を助けだすときにかなり便利です。
液状化してあと乾燥し、路面に埃がのこると
風がふくたびに視界がかすむので防塵マスクは必須です。

『家具を置く部屋、置かない部屋を分ける』(P. 96)
地震での死亡要因は、家屋や家具の下敷きになったものが大半です。
家屋が耐震設計になっていて倒壊を免れたとしても、
家具の下敷きになって死亡または負傷しては元も子もありません。
よって、使わない部屋がある場合には、家具をそこに集中して
寝室には背の高い家具を置かないようにする、という対策がとれます。

『土嚢が用意できない場合は、
水嚢およびその代用品で応急処置する』(P. 104)
土嚢を用意するといっても、時間がかかりますし、
その度に庭の土を掘り起こすわけにもいきません。
そんなとき、水でつくる水嚢が便利です。
水嚢は厚手のビニール袋と水道水で簡単に作成できます。
平時にはたたんで保存できるため
場所を取らないので、とても便利なものです。

『ガケ崩れは、「ガケ崩れ3倍の法則」で、
元の高さの3倍分にも広がる』(P. 109)
がけ崩れが起きそうな場所には、近づかないことが重要です。
10mの高さのガケが崩れると、
30m先まで土砂がやってくるということです。
崖から少し離れているくらいでは
安心できないと思ったほうが良さそうです。

『高所から落下するとき、ガラスはとがった方を下にして、
加速しながら落下してきます。
その威力は、アスファルトにもつき刺さるほど』(P. 148)

地震が起きたらすぐ外に出た方がいい、といわれますが、
ビルが立ち並ぶ場所では、あてはまりません。
なぜならガラスが降ってくる可能性があるからです。
これがもし自分の頭上に降ってこなかったとしても
落ちて飛散したガラスによって負傷する可能性があります。
つまりは、ビルのガラスが割れて落ちてきた場合、
路上にいる限り、遮るものもありませんから
逃げ場はほとんどないと考えた方がよいでしょう。
よって、近くに3階以上の建物がある場合には、
外にでたから安全というわけではないと認識しておいた方が良いです。

『津波は「波」ではなく水の「かたまり」。
そのエネルギーはすさまじく、わずか50cm程度の津波でも
人を引き込む威力をもっています』(P. 169)
津波の高さがそんなに高くなくても、足をすくわれて押し流されます。
その後、津波がひくときに、
海水と一緒に海までひきずりこまれてしまうのです。
たった50cmの高さの波でも、それほどの威力があるのです。
津波はどんなに小さくても危険だと考えておかねばなりません。

津波がくるとわかったあと、
自転車や自動二輪で逃げるのが良いでしょう。
それらがなければ徒歩でいくしかありません。
絶対に、
『車での避難は避ける』(P. 170)
ようにすべきです。
理由は、避難しようとする車が多すぎて渋滞が発生し、
津波にそのままのみ込まれることがあるからです。
第二の住宅として利用できる車を失うかもしれないのは、
とても残念なことですが、命あっての財産です。
潔く放置して逃げましょう。

『浸水がはじまったら、遠くへの避難あきらめ近くの建物に避難』(P. 171)
周囲に水がやってきた場合には、
もう遠くの高台に避難するのはあきらめて、
近くのコンクリート造りのビルに逃げ込みましょう。
木造家屋は軽いので、
波がきたときにそのまま流される可能性が高いです。

『被災後、落ち着いたらまずするべきことは、ふたつあります。
それは被害の記録と、羅災証明の申請です』(P. 196)
被災後、これらの行動を取る理由は、
これが国からの補償金がでる基準となるからです。
小規模な損害なら、専門家がみてくれるのですが、
被災地が広範囲にわたると、官庁の職員というだけで
災害に関しては素人同然の者が適当に羅災証明を出すことがあるからです。
よって、きちんと被害の記録を自分でつけておいて
不当な判定をされた場合には、対抗できるようにしておかねばなりません。




■反論・誤植・注意点など■
『災害と聞くと地震のイメージが強いのですが、
じつは日本で一番多い災害は水害』(P. 16,17)
過去10年の間に水害・土砂災害を受けなかった市町村は、
全体のたった1.4%しかなかったからそう考えるそうですが、
これはおかしいと思います。
どのレベルの水害が起きているのかまで言及していないので、
床下浸水した家屋が一軒でもあったら水害があった市町村になってしまい、
まるで街全体が被害をうけたみたいに感じてしまいます。
災害の規模は、経済的な損害の規模ではかられるべきだと思います。
そうすれば、やはり地震が日本で最も被害が大きい災害となります。

『粉末飲料やフリーズドライ食品は、
水やお湯で溶けば、これもすぐに味わえます』(P. 39)
被災地のお湯は大変な貴重品です。
貴重な水を、貴重な燃料を用いて加熱しなくては得られないからです。
お湯を使わなくても食べられる食糧を備蓄しておくべきです。


■最後に■
防災の知識は、これまで関連本をたくさん読んできたので、
得るものは少ないかと思っていましたが、
本書は、他の本にない対策が色々載っていたので、
一読の価値はあるものと思います。

もちろん、本書一冊だけでは、
防災対策としては完全ではないので、
複数の本を手に入れることをお薦めします。

■評価■


点数合計 21点/30点満点

(1)読みやすさ 4点 
イラスト図解有りで読みやすい

(2)情報量 2点 
30-60min

(3)成長性 3点 
防災対策の方針として活用できる

(4)実用期間 5点 
一生使える知識

(5)インパクト 2点 
なるほど、と納得できる内容

(6)信頼性 5点 
信頼できる内容

レビューNo. 1284
評価年月日:2011年4月6日



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