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「大災害サバイバル・マニュアル」


  畑村洋太郎氏著
全303ページ
533円+税
文庫本

■この本を一言で表すと
「大震災が来た時に備えるための必須予備知識」

■何故この本を手に取ったか?
「日本でおきる災害で最も被害が大きいのが地震である以上、
震災対する備えは万全を期したいと思っており
何をしておけばいいのか一人で考えるよりも、
編著でたくさんの人の意見がつまった本を読もうと思ったから」


■流れ
大震災が起こったその時

避難所生活の実態

身近な震災対策

財産を守る

ボランティア

地震に関する基礎知識


■レビュー■
『どこかで大震災に遭遇した場合、
自分の周囲のダメージが大きければ大きいほど、
最初に伝えられる情報量は少なく、
救援も遅くなると思ったほうがいい』(P. 14)
情報というものは、発信する人がいるからこそ作られるものです。
だからこそ、被害が甚大であれば、それだけ情報発信しているような
余裕がなくなり、周囲に何がおこったのか伝達しにくくなるのです。
よって、地震がおきても情報がなかなか伝わらない場合、
被害が大きいのだな、と予想できるのです。

『砕け散ったガラスの破片は二次災害の原因となる』(P. 30)
ガラスや瀬戸物などの破片は、足をきるなどの怪我のもとになります。
被災した場合には、家の中にいても常に靴をはきましょう。
足を切ると、避難することが難しくなります。
また、医療品も品薄であり、普段ならすぐ治療してもらえるはずが
なかなか医者にも見てもらえない状況になります。
ちょっとした怪我が命取りになるのが非日常なのです。

『電気の復旧とともに火の手が上がった』(P. 48)
これは損傷した回線に電流が流れることでショートし、
付近の燃えやすい物に引火することで火災が起きたと言われています。
よって、このような火災を通電火災と呼ぶのですが、
この通電火災を防ぐためには、
電力が復旧したときにブレーカーを落としてあると効果的のようです。
配線に損傷がないことが確認できるまでは、
ブレーカーはおとしておく方が良いでしょう。

『119番や救急車よりも頼りになるのは、
家族や近所の人たちである』(P. 51)
阪神淡路大震災のとき、
公的機関によって救助された人というのは、実は数%に過ぎません。
ほとんどの人が、家族や近所の人たちによる救助によって助かっています。
それもそのはずです。
数万人に上る人たちを数時間で助けられるほど、
公的期間に人員の余裕はないからです。
そもそも救助にくるべき警官や自衛隊の人たちも、
被災している可能性があるのです。
その努力と頑張りにも限界があるでしょう。
よって、震災の際には、頼れるものは、
自分と家族と近所のひとたちしかいない、
そう思ったほうが良さそうです。

『どさくさに紛れて善意につけこむ詐欺的行為が横行した』(P. 79)
募金活動している団体はとても怪しいものが多いです。
きちんと収支を発表し、
どこにいくら持っていったかわかる団体以外には
絶対に寄付しないほうが良いでしょう。

たとえば、日本ユニセフの収支を調べた結果、
常日頃から寄付金の30%の収支が
構成員への給与等になっているとのことです。
なんだかわかりませんが結構高給取りのようです。

ちなみに日本ユニセフはユニセフと関係がないようです。
ユニセフなら大丈夫、と思って寄付する人が多いのですから
これはかなり問題があるのではないでしょうか。

我々の善意が悪意の者たちに食い物にされているかもしれない、
そう考えて、募金をするなら被災者に必ず届くように、
しっかりしたところを選んでから実行したいものです。

『被災直後、被災地側がまず要望したのは
「毛布、日もちがしてすぐに食べられる食料、ペットボトルの水、
粉ミルク、紙おむつ、生理用品」などで、
カップメンはお湯を必要とするから需要が低かった。
被災してしばらくすると
「衣料、寝具、保存に耐える食料品、医薬品、
日用品、学用品、新聞雑誌類」などに変わっていった』(P. 80)
『レトルト食品や手軽なカップラーメンは、
停電や断水状態だと役に立たない』(P. 178)
『重宝するのが缶詰』(P. 178)
『氷砂糖や飴もいい』(P. 178)
よく非常用食品にカップメンを挙げる人がいますが、
これは間違いです。
被災した場所にある水と燃料は、これ以上ないほどの貴重品です。
お湯というのはそれらを消費してつくるものですから、
豊富にあるわけではないのです。

はじめからそのまま乾麺をかじるつもりだった、
というなら別にかまわないのですが、
お湯があるものと期待して用意されていた場合は
あてが外れてしまいます。

だから、何もなくてもそのままで食べれる保存食品が一番良いのです。
その代表格は缶詰です。
もともと冷蔵庫もなかった時代から
船乗りたちに愛された食品であるので、
災害時にもその威力を発揮してくれるものです。
しかも、専門店などでなくても
近場のスーパーなどで安価に手に入れることができます。

『大震災で、最も便利な交通手段となったのは
50ccのミニバイクだった』(P. 88)
これは震災直後は警官がいたるところで通行止めをしているためです。
しかし、歩行者および自転車は通行規制されないことが多かったようで、
エンジンを切って歩行者になれるミニバイクは重宝したそうです。
自転車でも良いのですが、ミニバイクに比べて
パンクしやすかったそうですし、また地面が悪くなっているため
いつもより体力を消耗してしまうため、バイクの方が断然良かったようです。

ガソリンのストックが気になるのですが、
ミニバイクは燃費が良く、問題なかったようです。

『避難所に入れなかった人や、入れても寒くて出た人が、
マイカーで寝泊まりするケースが見られた』(P. 91)
この場合に気をつけなくてはならないのが、
通称エコノミー症候群です。
実際に、新潟の地震で避難所生活していた方の中に、
エコノミー症候群で亡くなった方がいます。
エコノミー症候群では突発的に亡くなるので、
起きてからでは遅いので、意識的に予防しなくてはいけません。
同じ姿勢を長時間取り続けていることや
水分補給を怠るとなりやすいようなので、
そこに気をつけて車中泊すると良いと思います。

『一つだけではだめ。持ち出し袋を二つ用意し、一つは室内に、
もう一つは戸外に置いておくとはずれがない』(P. 168)
防災袋を用意しておいても、家屋が倒壊して持ち出せなかったり、
火事で燃えたりすると意味がなくなってしまいます。
よって、戸建の方は、庭の倉庫などにもう一つ用意しておくと
有事の際には、重宝すると思われます。

『液状化現象が起こった後に乾燥すると、
細かい砂が吹雪のように舞う。
マスクがなければ外を歩けないし、
できれば防塵マスクがほしいところだ』(P. 175)
これは震災にあってみないと分からない情報です。
防塵マスクが必要になるなんて予想もつきませんでした。

湯船に水をためておくと良い、という考えが一般的ですが、
『揺れが激しすぎて水は湯船からほとんどこぼれ、
浴室から水があふれて隣の台所が水びたしになった』(P. 84)
とあって、必ずしも得策ではないようです。
むしろ、
『生活用水は、地震後すぐに断水することは少ないので、
体の自由がきく状態なら、地震後でも
浴槽などに溜めておくことが賢明だ』(P. 178)
とあるように、地震がおきたら、
すぐに湯船に水をはるとよいと思います。
ここで水が確保できるか否かで、
その後の生活がかなり違うと思ってください。

『在来であろうと、ツー・バイ・フォーであろうと、
プレハブであろうと、しかるべき耐震設計をもち、
それに基づく施工管理を行っている住宅は、
工法に関係なく生き残っています』(P. 196)
阪神・淡路大震災では、在来工法で建てられた建築物が多く倒壊したため、
在来工法は地震に弱いというレッテルを貼られてしまいました。
しかし、それは1981年以前の建築基準法が改正される前のものに
在来工法のものが多く、地震に対する備えが弱かったためで、
実際は工法による差よりも、耐震設計がきちんとされているかどうか、
の方がよほど大きな要因となるようです。

『遅々として進まない都市ガスの復旧を尻目に、
震災2週間後の被災地区のプロパンガス復旧率は、
実に98%に達した』(P. 214)
都市ガスは配管を全てチェックしないと復旧できません。
しかし、そのチェックすべき配管の長さはとてもながく、
大阪ガスの配管だけでも地球を半周できるくらいだといいます。
それを短時間でチェックするなどとても無理です。

それとは逆に
プロパンガスは、ボンベから直接ガスを供給するので、
配管が短く、点検が容易なのです。
だから、復旧までの時間が極端に短くできるのです。

『神戸では昼間に堂々とトラックで乗りつけ
「親戚の者です」と言って、
勝手に家財道具を運び出す手口の「窃盗団」もいた』(P. 242)
火事場泥棒ならぬ被災地泥棒ですね。
この手口でこられたら、近所の人がいたとしても
親戚なら我々が口出しすることではない、として
簡単にだしぬかれてしまうでしょう。
よって、こういう泥棒がこないように
避難場所ににげつつも、被災者で有志を募って
交代制で見回りをしていかないといけないでしょう。



■反論・誤植・注意点など■
関東大震災において朝鮮人が暴徒に殺される事件がおこりました。
この原因に関して、
『当時、朝鮮人を差別し、迫害していた日本人は、』(P. 145)
と書いてあるのですが、これは完全な間違いです。
当時、日本にいた朝鮮人たちは、
朝鮮戦争の混乱で日本に密入国してきた者たちで、
勝手に「準戦勝国」を名乗り、
日本国内で日本人の金品を奪い、強姦、殺人などを繰り返していました。
この対応にGHQが手を焼いており、
マッカーサーが「朝鮮人は戦勝国ではない」
(超訳:米国の植民地で好き勝手なことするな)と声明を発表しています。
お知り合いに戦前の方が御存命ならお聞きになられると良いでしょう。
また「朝鮮進駐軍」とグーグルで検索すれば、
このあたりのことはとてもよく分かります。
要するに、むしろ差別迫害されていたのは日本人の方で合って、
朝鮮人は特権階級のようなものだったのです。
このあたりのことは、私の言うことを鵜呑みにするのもなんですので、ご自分で御調べ下さい。

よって、平時でさえ傍若無人に歯止めのきかなかった朝鮮人が
震災の混乱に乗じて何をするかわかったものではない、
きっといつもより輪をかけて酷いことをしてくるだろう、
そういった不安から日本人は暴徒になったのであって、
差別意識からではありません。

『初期の取材にはヘリコプターがかなり有効』(P. 271)
と、テレビ朝日が発言していますが、
生き埋めになった人が声をあげたり、
物を叩いたりして居場所をしらせているときに、
ひっきりなしに上空を飛びまわられるのはどうかと思います。
救助隊の人たちが音や声がしないと判断して、
生存者無しと思って通り過ぎてしまうことが起こり得るでしょう。


■最後に■
『地震にいきなり襲われたとき、
確実に生き残るための万全な対策はない』(P. 322)
『はっきりいって、もう運しかない。
地震がいつ起きたか、そのときどこにいたか、
何をしていたか。ほとんどそれだけで決まる』(P. 322)
これが地震に対する対策を考える上で、とても重要なことになります。
自分が地震が起きたときになにをしていたか、
それだけで命運が決まるというのであれば、
その場所の危険性を極力小さくするしかないのです。
よって、震災の備えをしておくことがどれほど重要なのか
それがよく分かりました。

■評価■


点数合計 23点/30点満点

(1)読みやすさ 2点 
口語的な文章が多く
若干読みにくい

(2)情報量 3点 
60-120min

(3)成長性 5点 
地震対策の本としては、
コンパクトによくまとまっている
これを読むことで、地震に対する備えができる

(4)実用期間 5点 
一生使える知識

(5)インパクト 3点 
地震に関して考えていたことが
結構そのまま指摘されていたので、
びっくりすることよりも
納得することが多かった

(6)信頼性 5点 
実際の阪神大震災のときにあった事例を参照しているので
信憑性が高く、信頼できる内容である

レビューNo. 1292
評価年月日:2011年4月6日



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